はっけんの水曜日 2011年11月9日
 

焼きそばのバーガー?を食べに西へ

最初に写真見せちゃいますが、こういう食べ物です。
最初に写真見せちゃいますが、こういう食べ物です。
富士宮焼きそばのバーガー(またはサンドイッチ)があると聞いた。それは焼きそばパンですか?いいえ「ヤキソP゛ANバーガー」です。これ、焼きそばっす、あと、バーガーっす。

という、なんとも意味のわからない導入部ですみません。

そういうB級グルメメニューを開発してこないだの夏に限定販売、今度は文化祭で再販するという報せをもらったのだ。高校の先生に。更になにがなんだか判らないだろう。順を追って説明します。
あばよ涙、よろしく勇気、こんにちは松本です。 1976年千葉県鴨川市(内浦)生まれ。システムエンジニアなどやってましたが、2010年にライター兼アプリ作家として自由業化。iPhoneアプリはDIY GPS、速攻乗換案内、立体録音部、Here.info、雨かしら?などを開発しました。著書は「チェーン店B級グルメ メニュー別ガチンコ食べ比べ」「30日間マクドナルド生活」の2冊。買ってくだされ。
> 個人サイト keiziweb DIY GPS 速攻乗換案内

去年とはまた随分変わった様子の文化祭だった。
去年とはまた随分変わった様子の文化祭だった。

毎度お馴染み大竹学園です

これまでも何度か記事に登場している、西八王子の大竹学園。去年は「自作のドレスでファッションショーをする高校文化祭」という、よく考えたらタイトルが長すぎる記事を書いた。高校生が布からドレスを作ってファッションショーで着るという驚きの文化祭だったのだが、今年はまた違った事をやるというメールが届いた。

なんでも富士宮焼きそばのお店とコラボして新メニューを開発、それがこの夏(2011年の夏)実際にお店で販売されたのだという。

最初に写真載せちゃったので正体はバレバレだが、焼きそばで具を挟んだ、いわば焼きそばバーガーだという。この学校は「食物科」という調理師免許を取れる学科があるだけあって文化祭の食べ物が美味い。よし行くぞっ、と東西線で西に向かった。

ホントに売られてた

僕が住む東京の東端、葛西から西へ西へで西八王子。腹を減らして到着すると文化祭は盛況でお目当ての「ヤキソP゛ANバーガー」も売られていた。音読すると多分「やきそばんばーがー」って読むんだと思う。現役男子高校生が一生懸命に作っていた。
なんか看板が綺麗な気がする。高校の文化祭なのに。
なんか看板が綺麗な気がする。高校の文化祭なのに。
じゃ早速いただきます。なお、値段は300円。
バンズ(ハンバーガーのパンの部分)の部分が焼きそば。揚げられていて外はカリカリだけど中はもちもち食感。面白い。
バンズ(ハンバーガーのパンの部分)の部分が焼きそば。揚げられていて外はカリカリだけど中はもちもち食感。面白い。
あ、面白いぞこれ、という表情。
あ、面白いぞこれ、という表情。

面白い味だ

雰囲気を既存の商品で表現するなら、モスバーガーのライスバーガーとドムドムバーガーの今は亡きお好み焼きバーガーを合体させたような感じ。いや、これじゃ全然伝わらないか。

美味いかマズイかで言えば、美味い。まずバンズの食感が面白い。バンズが焼きそばって時点で面白いが、それが揚げられていて、でもカリカリになりすぎておらず中はモチモチ食感というのが面白い。

具は豚バラとキャベツ。味付けはマヨネーズとソース。希望すれば紅ショウガ入りで、焼きそばを食べてる感じもありつつ、でもバーガー形式ってのがなんか可笑しい。

個人的な好みからすると、もっとハッキリソース味でもいいかなって思ったけど、万人向けならこんな感じだろうか。ソースが多いのが好きな人は追加で掛けるってのもアリだろう。

モスバーガーみたいに食べにくくても良ければ、五目あんかけ味なんてのも美味しそうだ(試作した事あるかもしんないけど)。

隙を見て話を伺った

食べ終わってお店の裏方を見ていると、高校生だけでなく大人が二人テキパキと仕事をしていて、背中にはお店の名前とおぼしき「でらうまっ」の文字が。

あれ?あの人たちコラボしたお店の人じゃね?と思ったので隙を見て話を聞いてみたら、なんと副社長さんだった。

参考:富士宮やきそば でらうまっ
副社長の白石さん。
副社長の白石さん。
株式会社DERAUMA副社長の白石さんと、大竹学園の先生の話を総合して経緯などを書くとこうなる。

もともと学園の調理担当である中野先生と「でらうまっ」の方が知り合いで、富士宮焼きそばを使った新メニューを一緒に開発しようという事になったそうな。

でもって生徒がメニューをいくつか試作、その中で採用されたのがこの「ヤキソP゛ANバーガー」であり、名前も生徒さんの発案だという。PANに濁点付けちゃうのは面白い。今時の高校生、なかなかやりおるね。
食べた断面図。構成としては焼きそばですな。青のりは入っていないが、それは歯に青のりが付くのは嫌という女子高生心からだとか。
食べた断面図。構成としては焼きそばですな。青のりは入っていないが、それは歯に青のりが付くのは嫌という女子高生心からだとか。
苦労したのはバンズの食感。普通に焼きそばを成形して揚げるとパリパリすぎて硬くなってしまうのだそうだ。でもこの実物を食べると、外はカリカリで中はモチモチである。なぜ硬くなりすぎないのか?その秘密が冒頭の写真に載っている「失敗から生まれた新食感」というコピーに隠されている(というか僕が隠した)。

ある日ある生徒が、試作用の焼きそばを誤って冷凍庫に入れてしまったのだそうだ。本来は冷蔵庫に入れるはずが冷凍庫へ。当然凍ってしまう。

あ、間違えた!と思った生徒は怒られると思って捨てようとしたのだが、それを捨てずに揚げてみたところ外はカリカリで中はモチモチという理想的な食感の焼きそばバンズが生まれたのだという。怒られると思って捨てようとしたってのが高校生っぽくて可愛いエピソードだ。

開発秘話などは「でらうまっ」のサイトに書かれているが冷凍の話は書いてないのでもしかしたら企業秘密なのかもしんないけど書いちゃった(一応聞いてみたら公開してもOKとの事でした)。
果たしてメジャーB級グルメになる日がくるか。
果たしてメジャーB級グルメになる日がくるか。

課題を克服したらまた市販するかも

さて、この「ヤキソP゛ANバーガー」だが今は売られていないので今回の文化祭以外では食べられない。2011年の夏に「でらうまっ」の一部店舗で販売されたらしいのだが、普通の焼きそばとはオペレーションが違いすぎて作るのが大変だったのだという。

味の評価は高かったそうだが、現在はオペレーションの見直しなどを行っている様だ。今後の再販売に期待したい。

ウォーリーがいた

以上で「ヤキソP゛ANバーガー」の話は書ききったのだが、文化祭の様子が去年とあまりに変わっていて面白かったので紹介させてもらおうかと思います。

まず面白かったのがウォーリー。
たまにこうして窓から顔を出すのが彼の仕事。
たまにこうして窓から顔を出すのが彼の仕事。
自分と一緒に写して受付に写真を持っていけば景品が貰えるという。
自分と一緒に写して受付に写真を持っていけば景品が貰えるという。
文化祭の会場から見える窓辺で5分ずつ顔を出す。
文化祭の会場から見える窓辺で5分ずつ顔を出す。

ウォーリーに話を聞いた

校舎内での仕事を終えたウォーリーが会場に降りてきて紅白幕の前に立っていたので捕まえて話を聞いてみた。

仕事中は、5分間窓から顔を出して10分ほど休憩して、また今度は別の窓に移動して顔を出すというのを1日中やっていたらしい。下ではみんなが文化祭を楽しんでいる中、窓から顔を出し続けるのだ。

その孤独な感じに、僕は妙に感情移入というか親近感を感じてしまうのだった。ちなみに、文化祭は2日間行われたが両日ともウォーリーをしていたそうだ。なかなかハードな思い出だ。
保護色。
保護色。

カジノがあった

会場を廻っているとカジノがあった。垂れ幕とかかなり本格的で、聞いてみると大まかなデザインは生徒で、それを業者に頼んでちゃんとした垂れ幕として作ったのらしい。
本格的な看板がすごい。
本格的な看板がすごい。
カジノと言ってももちろんお金は掛けられないし、参加も無料。負けても地下の労働施設に放り込まれたり、ざわざわした駆け引きで神経をすり減らす事も無い。明るく楽しいカジノだ。
でもルーレットとか本物。
でもルーレットとか本物。
明るく楽しいカジノだけど道具は本物。レンタルでルーレットやチップなど一式を貸してくれるところがあるのらしい。ディーラーになりきって玉を放る様子はすごく楽しそうだった。当たったり外れたりで一喜一憂するお客さんも楽しそうだった。
ベリーデリシャスを自称されたら食べないわけにはいかない。
ベリーデリシャスを自称されたら食べないわけにはいかない。

アルカディアのカレーが美味い

「ヤキソP゛ANバーガー」も美味しかったが、隣で売られていたアジアンカレーというのも美味しそうだったので食べてみた。

これは西八王子のカフェ「アルカディア」とのコラボだそうだ。今年のテーマは地元とのコラボなんだって。

値段は300円。安い。
普通にレストランで出てきたら800円くらいは払うよ。
普通にレストランで出てきたら800円くらいは払うよ。
ひよこ豆が入った、辛さ抑えめのキーマカレーだ。ターメリックライスにパクチーと、なんだかお洒落な見た目であり味も良い。

僕はよくある文化祭の「素人学生が作った料理」ってのがどうも苦手なのだけどここのは違う。だってプロとのコラボだし、生徒自体料理上手いんだもの。
思わず鼻の下が伸びる美味さ。
思わず鼻の下が伸びる美味さ。
これ300円で食べちゃっていいのかしら、なんて思いながら一気に食べた。お皿がちゃんと陶器の皿ってのも素晴らしい。スチロールとかプラスチックの食器ってどうも苦手なんですよ。

冒頭からここに至り最後までべた褒めだけど賄賂とかは貰ってません。高校生が頑張ってるってだけでオッサンには眩しくてねぇ。

フリーマーケットは食器類が激安

去年この文化祭のフリーマーケットで小鉢のセットを買った(5個入りで100円だったか)。たまに料理の撮影で使っている。今年もやっぱり値付けがすごかった。
ジバンシーのティーカップセットが500円!
ジバンシーのティーカップセットが500円!
漆塗りのお盆が200円!撮影用に買うかどうか10分悩んで買わなかったけど今は後悔してる。
漆塗りのお盆が200円!撮影用に買うかどうか10分悩んで買わなかったけど今は後悔してる。
ビールサーバー500円。去年も買うか悩んだ。今年も断念。
ビールサーバー500円。去年も買うか悩んだ。今年も断念。
プリンタの純正インクセット500円。機種が合えば超お得。うちのプリンタには合わなかった。惜しい。
プリンタの純正インクセット500円。機種が合えば超お得。うちのプリンタには合わなかった。惜しい。

ファッションショーもレベルアップしてた

去年も見てたまげたファッションショー。服飾科の生徒が自分で作った服を着て登場するのだけど、今年はDJが音楽を流してたりムービングヘッドスポットで光の演出があったりして本気度が高くなっていた。なにこれすごい、と思ったら色々プロの手が入っているのらしい。これも地元とのコラボの一環との事。
あれ、これ高校の文化祭だよね?
あれ、これ高校の文化祭だよね?
なんかもう色々かっこいい。
なんかもう色々かっこいい。
おじさんすっかり感心しちゃったよ。
同行した妻が、可愛い可愛いうるさいのなんの。
同行した妻が、可愛い可愛いうるさいのなんの。
いや、これ自分で作るとかやっぱすごいわ。
いや、これ自分で作るとかやっぱすごいわ。
30分くらいで1GB分の写真を撮った。被写体が可愛いとシャッターが軽くて軽くて。
30分くらいで1GB分の写真を撮った。被写体が可愛いとシャッターが軽くて軽くて。
よく見れば髪型が可愛い事になっていた。っていうか、それもプロの仕業か?!と思ったらやっぱりそうで、プロの美容師による授業でヘアメイクを習ったのらしい。

文化祭で父兄に見せる晴れ姿、そこに掛ける先生と生徒の本気を感じて今年もまんまと感動してしまったのでありました。今時の若者、すげぇです。中年も頑張る。
盛り加減がすげぇ。ドレスに負けてない。
盛り加減がすげぇ。ドレスに負けてない。

若い力を貰ったので今日からまた頑張って生きる

「ヤキソP゛ANバーガー」を食べにいっただけなんだけど、今年もまんまとファッションショーで感動させられてしまった。あたい悔しい。

なお、「ヤキソP゛ANバーガー」を今後どこかのB級グルメフェスなどで見かけたらネットではかなり早い段階でデイリーポータルZが紹介してた事を思い出していただければと思います。今後もデイリーポータルZはB級グルメの最先端を斜めに駆け抜けます(と、勝手に代表面してみる)。
最後、ウォーリーはなんか疲れてた。
最後、ウォーリーはなんか疲れてた。
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