ロマンの木曜日 2011年11月17日
 

八重山離島巡り

のんびりしようよ、八重山の離島で
のんびりしようよ、八重山の離島で
南国の離島というものは、なんとも魅力的なものである。

サンゴが砕けた白い砂、様々な色彩織り成すクリアな海、突き抜けるような青空に、目を焼くような強い日差し。のんびりとした空気がゆるゆると流れる、喧騒とは無縁の世界。

先日、日本の南西端に位置する八重山諸島に行く機会があった。そこに散らばる島々は、まさにそのようなイメージ通り。いや、それだけではない。それぞれの島ごとに違った個性があり、独特の風情を醸していたのだ。
1981年神奈川生まれ。テケテケな文化財ライター。古いモノを漁るべく、各地を奔走中。常になんとかなるさと思いながら生きてるが、実際なんとかなってしまっているのがタチ悪い。2011年には30歳の節目として歩き遍路をやりました。2012年には31歳の節目としてサンティアゴ巡礼をやりました。
> 個人サイト 閑古鳥旅行社 Twitter

八重山諸島の四島を巡ります

今回、私が訪れた八重山諸島の離島は、「竹富島」「波照間島」「黒島」「小浜島」の四島である。いずれも直径3〜4km程度、外周が10〜15km程度の小さな島だ。
これらの島々へは、いずれも石垣島の離島ターミナルから出る高速船に乗って行く。所要時間は、一番近い竹富島で10分程度、一番遠い波照間島でも60分程度で到着する。
離島への拠点、石垣港の離島ターミナル
離島への拠点、石垣港の離島ターミナル
こういった高速船が石垣島と各島を繋いでいる
こういった高速船が石垣島と各島を繋いでいる

竹富島の伝統集落

さて、まずは石垣島に最も近い、竹富島から見ていこう。

この竹富島は、伝統的な琉球民家の町並みが残る島として知られている。石垣島から近い事もあり、訪れる観光客も多いようだ。

かく言う私も、今回八重山を訪れた最大の目的は、この竹富島の町並みを見る事であった。
石垣島を出た、と思ったらもう着いた
石垣島を出た、と思ったらもう着いた
朝一の船だった為、乗客の9割は工事の関係者
朝一の船だった為、乗客の9割は工事の関係者
混雑する前に島へ渡ろうと、始発の船で竹富島に向かったのだが、実際着いてみると、ちと早すぎた感が否めない。

時間はまだ7時半と少し。当然ながらレンタサイクル屋も開いておらず、しょうがなく徒歩で集落に向かう事とした。
徒歩でも港から15分程で――
徒歩でも港から15分程で――
集落の入口に到着
集落の入口に到着
おぉ、これはこれは
おぉ、これはこれは
ん、評判通りの素晴らしい町並みだ
ん、評判通りの素晴らしい町並みだ
サンゴの石垣が連なり、赤瓦を白漆喰で固めた寄棟屋根が建ち並ぶ竹富島の集落景観。白砂が敷き詰められた道に、屋敷林として植えられているフクギの緑が良く映える。

沖縄本島に近い渡名喜島にも、琉球民家の伝統的な町並みが残っているが(参考記事「冬の渡名喜島探訪」)、竹富島は集落の規模がさらに大きく、綺麗に整備されているという印象を受けた。
家の前にはヒンプンと呼ばれる壁が立つ
家の前にはヒンプンと呼ばれる壁が立つ
屋根に乗るシーサーがかわいい
屋根に乗るシーサーがかわいい
四方八方、ひっきりなしに台風がやってくる琉球では、民家のスタイルは正方形の平屋建てが基本。主家の前には、ヒンプンと呼ばれる壁(渡名喜島ではソーンジャキと呼ばれてましたな)が立っているのも特徴的だ。

このヒンプンは、外から家の内部を見えなくする目隠しであり、また家の中に悪いモノが入ってこないようにする魔除けでもある。屋根の上に乗るシーサーもまた魔除けの為。
竹富島の西集落内にそびえる「なごみの塔」
竹富島の西集落内にそびえる「なごみの塔」
その物凄く急な階段を登れば――
その物凄く急な階段を登れば――
西集落の町並みが一望のもとに
西集落の町並みが一望のもとに
竹富島を訪れたほぼ全ての人が登るであろう「なごみの塔」。というか、これに登らなくては、竹富島に来た意義の25%ぐらいを損していると思う。そのくらい、素晴らしい眺望を目にする事ができる。

ちなみに、この「なごみの塔」は昭和28年に島民総出で建てられた、竹富島初の鉄筋コンクリート建造物だそうで、国登録の有形文化財でもある。
こちらは国指定史跡、琉球王朝時代の遠見台
こちらは国指定史跡、琉球王朝時代の遠見台
ここからのろしを上げて、他の島に連絡したそうだ
ここからのろしを上げて、他の島に連絡したそうだ

驚くほど美しい竹富島の海

集落をぶらぶらするのも良いけれど、ビーチの木陰でのんびりするのも良いだろう。そう思った私は、集落を離れて浜へと向かった。
なんか凄いワイルドな道を突き進むと――
なんか凄いワイルドな道を突き進むと――
うわー、なんだ、この世の楽園は
うわー、なんだ、この世の楽園は
到着したのは、島南西部の「カイジ浜」。

潮騒でざわざわうるさいかと思ったがそんな事は無く、あまりに静かで美しい、ベタ凪の浜辺であった。

また、このカイジ浜では、まるで星のようなトゲトゲを持つ有孔虫の殻、いわゆる星砂を見る事ができる。私も少し探してみたが、トゲが綺麗に残っている星砂は意外と少ないものだ。
星砂だっ……!500万以上出せる奴……!
星砂だっ……!500万以上出せる奴……!
この二つの星砂を見つけた時点で、強烈な日光を上下から浴び(白砂は反射が凄い)、私は全身汗だくであった。

木陰のベンチに移動して、水を飲む。

ふと海に目をやると、浜の少し沖合いに白い砂の島が横たわっているのが見えた。
遠浅の海の沖合いに白砂の島が見える
遠浅の海の沖合いに白砂の島が見える
へぇー、あそこまで歩いていけるんだ
へぇー、あそこまで歩いていけるんだ
では、私も行ってみますか
では、私も行ってみますか
よっしゃ、到着。俺の島だー!
よっしゃ、到着。俺の島だー!
まるでプールのような透明な海をジャブジャブ進み、砂の島に到着。手前の島には数人の人がいたが、私が上陸したより沖合いの島には誰もおらず、まさに俺の島状態であった。

惜しむべきは、水着を持ってこなかったという事だ。水着さえあれば、この俺の島でゴロゴロのんびりできたであろうに。

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