ちしきの金曜日 2011年11月18日
 

プレゼンスキルはエレベーターで鍛えろ

ビジネスマン必見
ビジネスマン必見
「エレベーター・ピッチ」というビジネス用語がある。ITベンチャーひしめくアメリカ・シリコンバレーが発祥で「起業家たるもの、もしエレベーターの中で投資家と居合わせたら、自分のビジネスプランを30秒で的確に伝えられるようでなければならない」ということらしい。

エレベーター内のわずかな時間すらビジネスチャンスにしてしまう起業家の貪欲さは一介のビジネスマンとしてぜひ見習いたいところだが、いや待て、エレベーターの中でまともなプレゼンなんて本当にできるんだろうか?
1980年生まれ埼玉育ち。東京の「やじろべえ」という会社で編集者、ライターをしています。ニューヨーク出身という冗談みたいな経歴の持ち主ですが、英語は全く話せません。
> 個人サイト Twitter (@noriyukienami)

「チャンスはエレベーターでつかめ」というけれど…

普通の会社ならエレベーターに乗る時間なんてだいたい10秒〜15秒くらい。長くて30秒ってところだろう。その時間で相手の心を掴むプレゼンなんてできるんだろうか? 心を掴む以前に、きちんと話の内容を理解してもらうことすら難しいのではないか? 

エレベーターで鍛えるプレゼンスキル

少なくとも今の僕のプレゼンスキルでは無理だろう。今後エレベーターで投資家と出会っても困らないように、今からプレゼンスキルを磨いておこう。エレベーターで。

とはいっても僕には特にこれといったビジネスプランがないので、昨今の時事ネタについて、エレベーター内のわずかな時間で説明することにした。
ここ1週間の時事ネタをリサーチ
ここ1週間の時事ネタをリサーチ

東京都庁のエレベーターで

シリコンバレーでは30秒ということになっているが、初心者の僕にとってはハードルが高い。倍の1分くらいは欲しいところだ。

調べてみると新宿にある東京都庁の展望室行きエレベーターが約1分ということだった。早速スーツに身を包んで、都庁を訪れた。
東京都庁
東京都庁
「登庁初日」。という雰囲気がしなくもない
「登庁初日」。という雰囲気がしなくもない
昨日覚えた時事ネタを頭の中で反芻する
昨日覚えた時事ネタを頭の中で反芻する
今回、相手役を務めてくれるのはデイリーポータルZ編集部の安藤さんだ。安藤さんは大企業の御曹司で資産は100兆円という設定である。

100兆円の男は難しい。エレベーター内の1分1秒ですら無駄にはできない。
100兆円の男こと編集部・安藤氏
100兆円の男こと編集部・安藤氏
まずは名刺交換
まずは名刺交換
そしてエレベーターへ
そしてエレベーターへ

まずは1分を体感する

時事ネタをプレゼンする前に、まずは1分という時間がどれくらい短いのか体感してみることにしよう。世間話でもしてたらあっという間に着いちゃうはずだ。
榎並「今日は寒いですね」 安藤「そうですね」
榎並「今日は寒いですね」 安藤「そうですね」
榎並「寒いのは苦手ですか」 安藤「まあ、そうですね」
榎並「寒いのは苦手ですか」 安藤「まあ、そうですね」

驚くべき会話の弾まなさ

弾まない会話。気まずい沈黙。出会ってもう3年になるのに、こんなにも打ち解けられてない2人が他にいるだろうか。
わずか17秒で会話終了
わずか17秒で会話終了
榎並「・・・」 安藤「・・・」
榎並「・・・」 安藤「・・・」
1分がいかに短いかを検証しようとしたのに、逆に長く感じられる。残りの時間はいただいた名刺のデータを熟読して時間をつぶした。
「へー、昌教って名前ですか」
「へー、昌教って名前ですか」
(早く着かないかな…)
(早く着かないかな…)
1分の地獄タイムが終了
1分の地獄タイムが終了
というわけで、期せずしてエレベーター内の1分はけっこう長いことが発覚した。これなら、プレゼンだって楽勝かもしれない。

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