フェティッシュの火曜日 2011年11月29日
 

夢のカレーと夢のラーメン

これから夢のある話をします
これから夢のある話をします
カレーとラーメン。日本人が愛してやまない二大フードだと思う。苦手な人などいないのではないかと思うくらいだ。

そこへ来て「夢のカレー」「夢のラーメン」と言われたら、あなたはどうするだろうか。居ても立ってもいられなくなりますよね。

前を通るたびずっと気になっていたお店に行ってきた。夢を求めて。
1975年生まれ。千葉県鎌ヶ谷市在住。猫好き。人生においての目標は食べたことのないものをひとつでも多く食べること。旅先ではまだ見ぬ珍味に出会うため目を光らせている。
> 個人サイト 晴天4号 Twitter (@hosoi)

■ 夢のカレー

鋸南町の保田駅の近くに「夢のカレー」はある。
127号線を南下するとカーブを曲がった所に現れる。大きな看板はとても目を引く。
ばばーーーん
ばばーーーん
このお店はバイカー御用達らしい。なんとなくわかる。目立つし、夢だし、カレーだし。
ここです!
ここです!
言い切った
言い切った

人の家っぽい

店内は人ん家っぽく雑然としており、カレーの匂いが漂っていた。夢のカレー…一体どんな味なのか期待が高まる。
テレビでやってる昔の金田一耕助のドラマが妙にマッチしている
テレビでやってる昔の金田一耕助のドラマが妙にマッチしている
カレーにしては高めの価格設定。夢が入っているからか
カレーにしては高めの価格設定。夢が入っているからか
辛さは、普通・中辛・辛口・特辛の4種類。
ポークカレーの辛口を注文し、しばし待つ。
足元をシーズー犬が行き来する。
お冷やは魔法瓶スタイル(常温)
お冷やは魔法瓶スタイル(常温)

これが夢のカレーか

待つ事15分、カレーがやってきた。一見普通のカレーである。
ポークカレー辛口
ポークカレー辛口
夢の湯気でレンズが曇る。豚肉がごろごろしていておいしそう
夢の湯気でレンズが曇る。豚肉がごろごろしていておいしそう

典型的な人ん家カレー

食べてみると、わかりやすい特徴があるわけでなく「うん、おいしいけど、まあこんなものか…」という感じ。看板のインパクトからするとやや地味に感じるかもしれない。
しかし、人の家でいただくようなほっとする味のカレーで、食べ飽きない魅力がある。食べ進めても飽きる事なくあっという間に完食してしまった。辛口だけどあまり辛くないのも家カレーっぽい。
これが夢の味…
これが夢の味…
夢の事についてはよくわからないが、この店で出されるカレーはコレで正解だ。味と店内の様子とがぴったりと合っているもの。
たまねぎを乗せるとさらにおいしい
たまねぎを乗せるとさらにおいしい
大きい肉。肉=夢でもあるのでこれは納得
大きい肉。肉=夢でもあるのでこれは納得

「どうして夢のカレーなんですか?」

一番聞きたかった事を店主に聞いてみた。
「カレーはね。おじさんの夢なんだよ」
「カレーはね。おじさんの夢なんだよ」
店主はここでカレー屋を32年営んでいる。その前は横須賀で外国人相手のキャバレーを経営していたそうだ。
「横須賀海軍カレーに影響されたのですか?」と尋ねると「あんなものはまずい!モッタリしちゃって」と一蹴された。でも個人的な好みで言うと、私も海軍カレーよりはおじさんのカレーが好きですよ。
…そう言うと「でしょ?」と笑った。
カレーについて語る85歳のマスター
カレーについて語る85歳のマスター

忘れられないカレーがきっかけ

「子供の頃に食べたカレーなんて、母親が小麦粉いれて作ってくれる味の無いもんだった」

「小学生くらいに、いちど洋食屋で食べたカレーの味が忘れられなくて、カレーってのはうまいんだって事を知った」

「そんで、いつか世界一うまいカレーを作ってやろうって思ってね。できたんだよ、このカレーが」

「これはおじさんの、夢のカレーなの」
飼い主のエピソードに聞き入る犬
飼い主のエピソードに聞き入る犬

良い話だった

夢の意味がわかると、舌に残るさきほどのカレーの味がよりいっそう深みを増してくる。
おじさんに「辛口、辛かった?」と聞かれたので「あまり辛くなかったです」と言ったら、「特辛にすればよかったね、少し温めてきてあげようか?」と優しい心遣いをされてしまった。お腹がいっぱいだったので遠慮したけれど、また必ず特辛を食べに来ようと思った。

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