ロマンの木曜日 2011年12月1日
 

未来がきてるトンネルめぐり

いつの間にか未来にきていた
いつの間にか未来にきていた
最近のトンネルはかっこいい。

トンネルと言うと、辺鄙な場所、心霊スポット、排気ガスで汚れた壁、薄暗い照明、というようなものを想像する人が多いかも知れない。

でもそれは前時代までの話。最近はオシャレでかっこよくて、むしろくぐるのが心地いいいいトンネルがあちこちに造られている。あのころの未来はトンネルの中にまで来ているのだ。

そんな、くぐって未来を感じられるトンネルをめぐってみた。
1974年東京生まれ。最近、史上初と思う「ダムライター」を名乗りはじめましたが特になにも変化はありません。著書に写真集「ダム」「車両基地」など。 個人サイト:ダムサイト

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最新のトンネルをくぐろう

まずは部分的に開業しながら、現在も造り続けられている最新のトンネルをご紹介したい。

それは東京の市街地をぐるりと取り囲むように走る、首都高速中央環状線のほぼ西半分を占める山手トンネルである。この4年前に開通したばかりのトンネルの特徴は、すべて市街地の地下を通っていること、そして途中で交差する高架の首都高とのジャンクションが造られていること。デイリーポータルZではべつやくさんによって開通前のトンネルウォークが紹介されている。

現在開通しているのは計画全体のおよそ3分の2で10.9km。意外なことに、日本の道路トンネルでは関越自動車道の関越トンネルに次いで2番目の長さだった。そんな長さのトンネルがこの都市部に!それだけでもう未来の到来である。

大きな地図で見る
北池袋の「北」から渋谷の「渋」あたりを結ぶ緑の線がほぼ山手トンネル
まず、途中で交差する首都高速4号線の西新宿ジャンクションからトンネルに入り、北に向かって出口までの模様を見てもらいたい。ちなみに動画はすべて早回ししています。
旧態依然の薄暗く煤けたトンネルと比べたら、明るく小綺麗なこのトンネルはいかにも最新、という感じがしないだろうか。

特に急なS字カーブあり、細かなアップダウンあり、という変化に富んだ「チューブ感」が未来っぽさに一層拍車をかけていると思う。でもそれは、トンネルより前に造られている地下鉄や建物の基礎や地中ケーブルを避けながら進んでいくためで、後追い事業の大変さを表してもいる。
カーブやアップダウンが細かく続く
カーブやアップダウンが細かく続く
ダイナミックなS字カーブも何カ所かある
ダイナミックなS字カーブも何カ所かある
なにより最初の西新宿ジャンクションの高架から一気に地下のトンネルまで降りていくアプローチがすごい。このあたりの工事は僕も以前何枚か写真を撮っているけど、さすがに当時は実際に走ったときの光景までは想像できなかった。
高架から一気に地下まで降りていく
高架から一気に地下まで降りていく
工事を撮ってる時点ではまったく想像できなかったアプローチ
工事を撮ってる時点ではまったく想像できなかったアプローチ
工事中の橋脚で興奮していたのも今では思い出
工事中の橋脚で興奮していたのも今では思い出
また、場所によってトンネルの断面が開削工法の角形だったりシールド工法の丸形だったりするところも興味深い。これもすでに開発されている市街地にトンネルを掘る場合の大変さを物語っている跡だろう。
角形と丸形の断面が混在している
角形と丸形の断面が混在している
続いて、去年開通した東名高速と繋がる首都高速3号渋谷線の大橋ジャンクションから入った動画も見てもらいたい。

デイリーポータルZでは工事中の頃から大山さんが何度かレポートしていた場所だ。
ハイライトは何と言っても延々と右に螺旋が続く大橋ジャンクションと、そこから本線につながる部分のくねくね具合だ。そして最後、4号新宿線に繋がる部分は地下から一気に高架までアップ、まるでカタパルトから打ち出されるような感覚に陥る。
アムロ、行きまーっす!
アムロ、行きまーっす!
どうだろう、中央環状線山手トンネルのアクロバティックさが分かってもらえただろうか。

しかし、個人的に山手トンネルよりもかっこいいと思うトンネルがこの先にある。長さは短いけど、いかにも中央環状線のトンネル、という要素がギュッと詰まった魅力あふれるトンネルだ。

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