土曜ワイド工場 2011年12月17日
 

修理中の箱入り姫路城見学

現在の姫路城。あの箱の中身を見てきました。
現在の姫路城。あの箱の中身を見てきました。
修理中の今だからこそ見ておくべきだと、地元の方から熱く勧められた姫路城。

そこには確かに今しか見られない姿があった。

ただ私は姫路城に対して、プロレスラーの藤波辰爾が一番の城だといっていたという程度の知識しか持っていないので、その点ご了承ください。
趣味は食材採取とそれを使った冒険スペクタクル料理。週に一度はなにかを捕まえて食べるようにしている。最近は製麺機を使った麺作りが趣味。

前の記事:「香美町観光大使として祭りで餅をまいてきた」
> 個人サイト 私的標本 趣味の製麺

今しか見られない姫路城

今年の6月、箱に覆われた姫路城を列車の窓越しに見て、「へー、工事してるんだー」と思ったのだが、11月に姫路にいったらまだやっていた。

どんだけ工事をしているんだと思って調べたら、姫路城大天守保存修理工事とやらは平成21年10月に始まり、その完了は26年の春だという。長ーい。
姫路駅の正面にあるアレが姫路城。駅の近くによく城なんて作ったなと思ったが、駅の方が後からできたんですね。
姫路駅の正面にあるアレが姫路城。駅の近くによく城なんて作ったなと思ったが、駅の方が後からできたんですね。
駅前の壁に貼られた広告で本来の姫路城を確認。このお城、見たことあるような気がする。
駅前の壁に貼られた広告で本来の姫路城を確認。このお城、見たことあるような気がする。
私はお城とか歴史にはまるで疎いのだが、せっかく姫路にきたのだから姫路城を観光したい。でも工事中。

どうしようかと迷っていたのだが、立ち寄った観光案内所や土産屋の人達は、「修理しているところは今しか見られないよ!」と熱く勧めてくる。
そこらじゅうで見かけた姫路市のキャラクター、しろまるひめ。おいしそう。
そこらじゅうで見かけた姫路市のキャラクター、しろまるひめ。おいしそう。
タマゴサンドのお店、ひめたま。他人の空似だと思います。
タマゴサンドのお店、ひめたま。他人の空似だと思います。
なんでも「天空の白鷺」という名の修理見学施設があり、そこで普段は表に出ないお城の姿が見られるらしい。

それは素人が見て面白いのか不安だが、とりあえずいってみることにした。

姫路城って広いですね

城というところに来たのは、記憶の限りだと今回が初めて。いや、小田原城にいったかも。あれ、箱根城ってあったっけ。まあ、そんな感じ。

来てみて驚いたのは、お城の敷地がとても広いということ。そして城が想像以上にでかいのだ。どれだけ私が城に疎いんだという話だが。

二時間もあれば、天空の白鷺を見て城内一周できると思ったら、四時間掛けてもまだ見るところがたくさん残っていた。
濠を越えて、姫路城の敷地に入ってもまだあんなに城が遠い。そしてでかい。
濠を越えて、姫路城の敷地に入ってもまだあんなに城が遠い。そしてでかい。
スケール感がわかっていないので、箱の横にある小さいお城が姫路城だといわれたら信じるな。
スケール感がわかっていないので、箱の横にある小さいお城が姫路城だといわれたら信じるな。
国宝&世界遺産を前に、チンドン屋さんが陽気におどける町、姫路。
国宝&世界遺産を前に、チンドン屋さんが陽気におどける町、姫路。
このタイプの加藤茶を久しぶりに見た気がする。そして「加ト」と書くことを今更学習。
このタイプの加藤茶を久しぶりに見た気がする。そして「加ト」と書くことを今更学習。
私は城素人なので、目的地である天空の白鷺に着くまでに、石垣であったり、塀であったり、忍者であったり、見るものすべてに感心してしまい、なかなか目的地にたどり着かない。

歴史とか建築の知識がなくてこれだけ楽しいのだから、そりゃ城マニアが多数存在する訳だ。
人の力でどうやって作ったのかがまるっきりわからない石垣。
人の力でどうやって作ったのかがまるっきりわからない石垣。
揚羽蝶の紋なのかな。「これがあれのあれか!」と喜びたいが、その知識がない。
揚羽蝶の紋なのかな。「これがあれのあれか!」と喜びたいが、その知識がない。
これは矢を打つ穴だよね。知識として頭にあるものを実際に見れると、やっぱりうれしい。
これは矢を打つ穴だよね。知識として頭にあるものを実際に見れると、やっぱりうれしい。
お皿が足りないお菊の井戸って姫路城にあったのか。ここが舞台の播州皿屋敷と、江戸の番町皿屋敷という話があるらしい。
お皿が足りないお菊の井戸って姫路城にあったのか。ここが舞台の播州皿屋敷と、江戸の番町皿屋敷という話があるらしい。
城内では結構な確率で忍者や侍に出会う。みんなカメラを構えるとポーズをとってくれる。
城内では結構な確率で忍者や侍に出会う。みんなカメラを構えるとポーズをとってくれる。
泣いてしまった子供に、しろまるひめのハンコが押された折り紙手裏剣をあげる忍者。目がやさしい。
泣いてしまった子供に、しろまるひめのハンコが押された折り紙手裏剣をあげる忍者。目がやさしい。

ようやく天空の白鷺へ

お濠を超えてから一時間近くかかって、ようやくお城の本体へと到着。だがここからが大名行列、いや大行列で、天空の白鷺へと上るエレベーターに乗るまで、さらに一時間待つこととなる。

並んでいる横を、予約客がススっと進んでいくのが悔しい。これは白鷺を「しらたか」って呼んでいたバチだろうか。
個人でも予約ができるようなので、土日祭日にいくなら事前予約がいいいみたい。
個人でも予約ができるようなので、土日祭日にいくなら事前予約がいいいみたい。
貼られていた「私の姫路城コンテスト」の習字が独特で素敵。「工事」って。
貼られていた「私の姫路城コンテスト」の習字が独特で素敵。「工事」って。
やっとのことでエレベーターに乗って最上階へ。

そこには想像以上に整備工場っぽい空間が広がっていた。
このてっぺん部分だけで一軒家くらいある。
このてっぺん部分だけで一軒家くらいある。
お城の修繕作業というよりも、ガンダムあたりの整備でもやっているようなメカっぽさ。確かにこれは今しか見られないむき出しの姫路城だ。

土曜日だからか、作業をしている人がいないのがちょっと物足りないけど。
高層ビルからのような視界だが、お城からの景色だと思うと感慨深い。私の城下町。
高層ビルからのような視界だが、お城からの景色だと思うと感慨深い。私の城下町。
展示内容は漆喰押し。塗るのだけでなく、捏ねる技が大切だそうです。
展示内容は漆喰押し。塗るのだけでなく、捏ねる技が大切だそうです。

姫路城、堪能しました

最上階から一つ下がって、壁面修理を見学。この規模のお城を直せる会社や職人が、現代にちゃんと存在するというのが不思議だ。

そして400年前に、これをどうやって作ったのかがまるっきり検討もつかない。昔の人は力持ちだったのだろうか。

なんていうバカっぽい発想しか出てこない。
マニアにはたまらない、むき出しの城。現実感がないので、映画のセットみたいに見える。
マニアにはたまらない、むき出しの城。現実感がないので、映画のセットみたいに見える。
待ち時間が長かった分、見学スペース自体には人が少なく、じっくりと楽しむことができた。

とはいっても、やっぱり通常時の外観もこの目で見たかったというのが正直なところ。でもこれはお城に興味が出たからこその感想なのかな。

修理が終わったらまたきて、「あれがこうなったのか!」と、驚きたいと思う。
敷地を歩いていると、唐突に殿様が歩いていたりするので、気持ち次第ではタイムスリップ気分が味わえる。
敷地を歩いていると、唐突に殿様が歩いていたりするので、気持ち次第ではタイムスリップ気分が味わえる。
お侍を見て本気で逃げる子供。その本能は正しいと思う。
お侍を見て本気で逃げる子供。その本能は正しいと思う。
鎧のコスプレコーナーがあったのだが、浴衣を着た外国人くらい似合わない。
鎧のコスプレコーナーがあったのだが、浴衣を着た外国人くらい似合わない。
樹齢120年の大木。お城ができた時からあるんだろうなと思ったが、お城は400年前からあるんだよね。
樹齢120年の大木。お城ができた時からあるんだろうなと思ったが、お城は400年前からあるんだよね。
近くでカラオケ大会をやっているらしく、素人が歌うグレイとかジュディマリが強制的に聞こえてくる。それが江戸時代から残っているこの場の特殊さを、より強調させているような気がした。

姫路土産は、姫路城柄のお財布にしました。
アナログ合成写真。
アナログ合成写真。

またきます、姫路城

「せっかく姫路に来たのだから」というだけの理由で見に行った姫路城だが、想像以上に楽しめた。歴史小説の一冊でも読んでみたくなるくらいにだ。まだ読んでないけど。

腐っても鯛、修理中でも姫路城。でもやっぱり直ったところを見てみたい。

帰り道、「修理が終わる平成26年の春までは死ねないね」なんて、城好きのじいさんになった気分でつぶやいてみた。
城を覆う箱の中はこうなっているらしいです。ずいぶん長い期間限定だな。
城を覆う箱の中はこうなっているらしいです。ずいぶん長い期間限定だな。
 ▽デイリーポータルZトップへ  

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ
↓↓↓ここからまたトップページです↓↓↓