9種類のメジャーじゃないティッシュペーパー
むかし、知人が「そこのクリネックスとって」とスコッティを指さしながら言った。
怪訝そうな顔をしている僕に「ああ、英語ではティッシュを一般的にクリネックスと呼ぶんだよ。アメリカに住んでいたから癖がついちゃって」と彼は教えてくれた。
へー、そうなんだ、と思ったのだが、彼は夏休みに2週間短期留学していただけなので、うっすらとした不快感も覚えた。
それはさておき、そんな特定の商標で表されてしまうティッシュペーパーであるが、ドラッグストアなどでは、名前を意識することなどない、マイナーなティッシュペーパーが売られている。
それらを集めてみた。
5箱で237円 1組当たり28銭
トックスシンプルライン
ローソンストア100で見つけたトックスシンプルラインというティッシュ。
5箱で237円だった。ひと箱に170組(340枚)入っているので、1組あたりの金額は約28銭である。
他にも「ローソンセレクト」ブランドのティッシュも売られていたが、あれはインディーズとは呼べないので今回は買わなかった。
5箱で198円 1組当たり25銭
100%ふんわりTISSUES PAPER
近所のドラッグストアで買ったこのティッシュは「100%ふんわり」という、何をいっているんだかややぼんやりとした品名だ。
この商品も富士山の地下深層水で作ったとある。
そもそも静岡の富士市は富士山の地下水を利用した製紙業が盛んで、トイレットペーパーやティッシュが多く作られているのだが、このイラストがおなじなので調べてみたところ、どうやらこの「フレッシュ株式会社」というのはイデシギョーの関連会社のようだ。
1箱105円 1組88銭
プレミアムティシュー ピュアパルプ100%
こちらはローソンストア100で購入した、ひと箱で105円の高級ティッシュである
このティッシュもイデシギョーのものだ。
イデシギョーはティッシュ界のオダギリジョーといってもいいのかもしれない。
5箱178円 1組24銭
size E
やばい、だじゃれだ。
ちょっと小さめのサイズになっているのがエコでちょうどイイということなのだろう、まさかのダジャレティッシュである。
すっかり気に入ったので、僕はこんどからこれを使うことにする。
5箱248円 1組25銭
M's one PALティッシュ
北海道出身者としてはおなじみのツルハドラッグで買ったプライベートブランドのティッシュ。
PALというのはどういう意味なのか。パルプかと思ったけれどもあれはPulpである。
謎は残るが、知ったところでどうなるものでもないので、まあいいか。
1箱105円 1組75銭
ROYAL Lotion Tissue
こちらはプレミアタイプのティッシュ。
ロイヤルっていうくらいだからかなりの高級だ。ダイアナ妃あたりも使っていたのだろうか。
丸富製紙という、これも富士市のメーカーによるティッシュである。
1箱105円 1組58銭
肌ざわり、プレミアム hanataba
これも同じく丸富製紙のプレミアムタイプで「hanataba」という商品名になっている。
この「hanataba」というのは丸富製紙のブランドらしく、家にあるキッチンペーパーにも「花束」という名前がついていた。
5箱入り198円 1組26銭
My FRANCHE
辞書でひくとfrancheには率直なというような意味があるらしい。
ティッシュの名前としてどうなのかという疑問はあるが、おしゃれな感じはする。
ちなみにイデシギョーというのは日本一のポケットティッシュメーカーだそうである。
5箱248円 1箱25銭
サラサ
このサラサは、今回唯一外国製のティッシュだった。
インドネシアで作られているようで、サイズもひとまわり小さい。
ユニバーサルペーパー株式会社は、アジア・パルプ・アンド・ペーパーというアジア最大級の製紙企業の子会社らしい。
ティッシュなどというかさばりそうな物も、海外から輸入した方が安い時代なのか。
名もなきティッシュたちよ立ち上がれ
なんとなく、クリネックスとかスコッティの方が高級なのかと思ったが、たしかに安いものは一部紙のしなやかさが少ないかなあという気はするものの、インディーズ系でも十分にティッシュとして活躍するクオリティだった。
とくにプレミアムタイプのティッシュは、メジャー系と遜色ない使い心地で、今後は積極的にインディーズティッシュを応援していきたいと思った。