特集 2012年1月7日

ペットモードでペットに勝つ

ペットと判断すると青い枠が出現します
ペットと判断すると青い枠が出現します
最近のデジカメにはペットモードというものが搭載されている。人の顔を認識する機能(顔認識機能)のペット版で、ペットを認識してくれるのだ。

では、このペットモードはどこまでをペットとして認識するのだろうか。動物園で実験してみようと思う。
1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。(動画インタビュー)

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ペットモードとは

多くのデジカメに、人間の顔を認識してくれる顔認識機能というものが搭載されている。これのペット版がペットモードだ。メーカーにより呼び方は様々だと思うけれど、ペットを認識してくれる機能だ。
ペットモード(アイコンは肉球)
ペットモード(アイコンは肉球)
ペットと言えば犬や猫を思い浮かべるが、最近はペットも多様化しており、豚やワニなどをペットとして飼う人も少なくない。アフリカ辺りではゾウをペットにしている人もいるかもしれない。どこまでをペットとして認識してくれるのだろうか。
そもそも本当にペットを認識してくれるのか?
そもそも本当にペットを認識してくれるのか?
その疑問を解決する前に本当にペットを認識するか、上の画像にデジカメを向けてみた。実際の犬ではなく、画像だけれど、キチンと認識してくれるのだろうか。

ちなみにペットモードにセットしている時は、画面上部に肉球のアイコンが出ている。そして、ペットを認識するとペットの部分に青い枠が出現する。
認識した
認識した
画像でもペットを認識してくれた。厳密には画像の犬はお金を出して借りた犬で、僕のペットではないけれど、それはまた別の話。キチンと犬に青い枠が出ている。針に糸を1秒で通すような素晴らしい精度だ。
では、どこまでがペットなのか調べます
では、どこまでがペットなのか調べます

ゾウはペットなのか?

どこまでをペットとして認識してくれるのか調べるために動物園にやって来た。まずは入ってすぐのパンダで試してみる。すると、しっかりとパンダに青い枠が出現した。このカメラ、キチンと動物を見抜いている。
パンダはペット!
パンダはペット!
次はゾウである。
考えてみれば犬や猫、パンダは鼻が黒い。ペットモードは鼻でペットか否かを認識しているのではないだろうか。ゾウの鼻は黒くない。というか全体的に冬の日本海側の空模様みたいな色をしている。果たして認識するのだろうか。
ゾウもペット!
ゾウもペット!
ペットモードは柔軟な判断ができるらしい。理想の上司というアンケートをたまに見かけるが、僕ならペットモードを挙げたい。いろいろな人の目線から判断してくれている。日本人目線ではないのだ。ワールドワイドな目線でペットと認識してくれている。
次はサル
次はサル

サルで顔認識機能

サルは人に近い。僕も以前サルっぽいと言われたことがある。ということは、ペットモードではなく、人間の顔を認識する顔認識機能がサルの顔を認識するのではないだろうか。
顔認識機能では、認識しない!
顔認識機能では、認識しない!
サルは人ではない。それを再認識させてくれる結果になった。アリがたかるような甘い判断をしないのだ。厳密に判断してくれている。もちろんペットモードでもう一度サルにカメラを向けると認識した。素晴らしい精度だ。
ペットモードではサルを認識
ペットモードではサルを認識
この後もいろいろな動物にカメラを向けるとキチンとペットとして認識してくれた。3歳児なら「あれな~に~?」と聞いてきそうだけれど、このカメラは何の迷いもなく動物に青い枠を的確に出現させる。動物園にいる時点でペットと言えなくもないわけだから、ペット認識という意味でもその判断は正しい。
シロクマもペット
シロクマもペット
カメもペット
カメもペット
キリンもペット
キリンもペット
今回の実験では唯一ペンギンだけ、ペットとして認識してくれなかった。飛べないのに鳥、みたいなところが嫌なのだろうか。白黒という点ではほぼパンダなのに。こだわりを感じることができて少し嬉しかった。
認識しない
認識しない
鳥類を認識しないわけではない。ハシビロコウは認識した
鳥類を認識しないわけではない。ハシビロコウは認識した

素直じゃない君が好き

ペンギンを除いて、いろいろな動物をペットとして認識してくれた。ということで、最後に動物と触れあえるコーナーに行くことにした。ヤギやヒツジと戯れることができるコーナーだ。
ヒツジはペットと認識!
ヒツジはペットと認識!
カメラを通してヒツジを見るとキチンとペットとして認識してくれた。ハイジも飼っていた気がするからペットで間違いない。というこで、ヒツジと僕で記念撮影をしてみた。ペットモードで。
そっち!
そっち!
限りなく僕よりに青い枠が現れた。今まで素晴らしい精度で動物を見抜いて来たのに僕に青い枠。

親にヒツジと僕のツーショットを見せれば間違いなくヒツジをペットと言うはずだ。しかし、カメラにとっては僕がペット。

カメラに弄ばれている感が否めない。でも、なんだか嫌いじゃない。
何度やっても僕がペット!
何度やっても僕がペット!
青い枠が僕の顔を中央にしないところも逆に嬉しい。カップルがじゃれ合うようなイジワル。素直になれない感じ。いい、そう思った。僕はそういう感じを嬉しいと思うらしい。26年目の発見。よいカメラにめぐり合えた気がした。
単体でもペットと判断(でも僕の顔を中央にしないじらし。いい!)
単体でもペットと判断(でも僕の顔を中央にしないじらし。いい!)

僕はペット

本当は僕と動物が並んで、僕の方をペット認識させようと頑張る予定だった。化粧道具も準備していて、鼻を黒くしたり、ヒゲを描いたりする絵を脳内で描いていたのだ。それなのに、何もしていない状態で僕をペットと判定。素直になれない感じがたまらなくよかった。
ゴヤの絵もペットでした
ゴヤの絵もペットでした
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