はっけんの水曜日 2012年1月11日
 

ちょうちん屋さんのちょうちん記事を書く

ちょうちんの木型は今は貴重

ちょうちんの骨となる竹骨は、ちょうちんの大きさに合わせ竹から切り出す。そして今度はその竹骨を木型に巻きつけていく。この工程はちょうちんの骨部分、まさに骨格を作る工程だ。
これがちょうちんの形を決める木型だ 
これがちょうちんの形を決める木型だ 
こんなふうに組み立てる
こんなふうに組み立てる
実はこの木型、上の部分より、下のほうが若干窄まっている。
ディフォルメして描いてあります
ディフォルメして描いてあります
ちょうちんは下から見上げることが多いため、下からみるときれいな形に見えるようにという配慮らしい。
なお、ちょうちんの形を決めるこの木型は、今では作る職人さんが少なくなってしまい、大変貴重なものなのだそうだ。したがって昔から受け継いだものをとても大事に使っているという。

骨はらせん状についている

次は組み立てた木型に竹骨をくるくると巻きつけていく。
竹骨を継ぎ足しながら木型に巻きつけていく
竹骨を継ぎ足しながら木型に巻きつけていく
ここでちょっと驚いたのはちょうちんの骨はらせん状に付いているということだ。
実は螺旋構造
実は螺旋構造
輪っかが上から下に並んでいるのではなく、竹骨を継ぎ足しながららせん状に巻きつけているのだ。輪っかが並んでいるものもあるらしいけれど、ほとんどのちょうちんがらせん状のものだそうだ。ぼくは今までちょうちんの骨は輪っかが並んでいるものだと思い込んでいたのだけど、たしかにぐるぐる巻きつけた方が作業は早い。
本当に小さなことだけど、確実に2,3枚は目からウロコが落ちた。ちょうちんの骨に関してだけ蒙が啓けた36歳の冬。

紙を張っていく

木型に竹骨を巻きつけた後、その形が崩れないように糸を竹骨に巻きつけ、いよいよ紙張りの作業にとりかかる。
まずは和紙をぬらして紙をやわらかく
まずは和紙をぬらして紙をやわらかく
一気に張り込む
一気に張り込む
少しづつ慣らしながら形を整える
少しづつ慣らしながら形を整える
写真で見ると地味に見えるかもしれないけれど、実際に見ると手際がとてもよい。特にちょうちんの肩の部分に、平べったい和紙をきれいに張り付けるのはとても難しいのだ。
世界地図でよく北極や南極に近い方に山形の切込みが入っているものがあるけれど、それと同じ要領で紙を張り合わせていく。

木型はどうやってはずすのか?

そして紙を張り終わったちょうちんは干され、のりが乾いたら木型をはずす。しかし、改めて思い浮かべていただきたい。骨を巻いて、紙を張り付けた木型から一体どうやってちょうちんをはずすのだろうか? 木型のふくらみ部分はちょうちんの口よりも確実に小さい。
一体どうやってはずすのか?
一体どうやってはずすのか?
しかし、これは実に簡単なことだった。
完成したちょうちんの中で木枠を一枚づつバラして取り出す。それだけのことだ。動画の中でぼくが必要以上に感嘆してるのは本当に取り外し方がわからなかったためだ。この様子を見たとき、立体パズルがスルスル解ける時のような納得感を味わえた。

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