
このあと僕は叫んだ。
去年の暮れに
「ミニ四駆に翼をつければ飛ぶか?」という記事を書いた。タイトル通りミニ四駆に翼を付けたら飛ぶだろうか?という内容だ。肉眼で見るとよくわからなかったのだが、動画をスロー再生したらちょっとだけ飛んでいた(厳密に言えば「跳ねてた」という表現になろうが)。
しかし、離陸してすぐ失速して落ちるのを飛ぶと言ってしまうのはいかがなものだろうという気がしたのも事実だ。なにやらモヤモヤしながらクリスマスと大晦日と正月を越した。
そこで、今回は飛行機ではなくヘリコプターを作ってみる事にした。飛行機も作れないのに、飛行機より後に実用化されたヘリに手を出すあたりどうかしている。
ミニ四駆を改造してヘリコプターを作るのだ。
松本圭司(まつもとけいじ)
こんにちは、きっと何者にもなれないライターの松本です。
1976年、千葉県鴨川市(小湊)生まれ。システムエンジニアなどやってましたが、2010年からフリーライター兼ソフトウエア作家としてiPhoneアプリなど開発中。ダメスピーチ、DIY GPS、立体録音部、Here.infoなどを開発。あとなぜか「30日間マクドナルド生活」なる本を書きました。売れてません。
> 個人サイト
keiziweb DIY GPS ダメスピーチ
改造という単語の62%はロマンだ
改造という言葉が好きだ。誰かの物だった何かを自分の色に染めるのが改造だ。人間をショッカー色に染めたのが仮面ライダーだし、男なら大体車やバイクやパソコンを改造するのが好きだ。
スポーツ選手は肉体改造が好きだし、女性だって毎朝顔面改造をしているはずだ。googleのみんなは世界を改造しようって思ってるらしいし、親は子供を改造しようとする。
改造という行為は利己的遺伝子由来の、本能的な実現欲求を満たしてくれる。そういった快感が伴う行為なのだ。改造は進化であり、ロマンである。
僕に買われてしまったがために、一度も普通のミニ四駆として走れない不憫な機体。
どうやって回転翼を付けるか?
ミニ四駆をヘリコプターとするにあたって考えなければならないのは、モーターの動力でどうやって回転翼(プロペラ)を回すかという事だ。
モーターの回転力はいくつかのギアを経てタイヤを回す動力になっている。これを途中でどうにかして回転翼を回すようにせねばならない。
という事で、まず下の写真のように、普通に水平に置いた車体の真上に伸びるシャフトでもって回転翼を回す構造を考えた。
最初はこうしようと思ったんだ。
ギアボックスを開けてみる
ミニ四駆の構造を知らない人の為に書いておくと、最近のミニ四駆、MTシャーシと呼ばれるタイプはモーターが車体の真ん中にある。いわゆるミッドシップだ。で、モーターの前後に出た紫色の歯車が青い歯車を回し、そこで回転が90度変換されてオレンジ色の歯車を回す。すると前後の車輪が回るのだ。
シンプルな構造ですごく良く出来た仕組みです。
こうしたい。
写真みたいに回転翼のシャフトを上に出すためには、青い歯車の真上に紫色の歯車が当たるようにすればいいかなと思った。
こんな具合。
色々頑張ってる途中の写真。
色々頑張ったが無理だった
結論を書いちゃうと、この構造は全くうまくいかなかった。真上に出したシャフトを上手く固定できないし、歯車同士がぶつかって上手く回らないのだ。
考えてみれば当たり前の事だが、大体にして僕は考える前に行動するタイプなのでこの手の失敗をよくする。
ギアボックスを工作素人の僕がいじるのは無理と判断して蓋を閉めて寝た。とりあえず寝て起きれば問題は解決するのが世のことわりだ。
車体を縦にすればいいのだ
しかして一晩寝たら名案を思いついた。やはり困った時は寝るに限る。
目的は回転翼を回す事で、でもギア部分は手を入れられない。だったら車輪の部分に回転翼を付けちゃえばいいじゃない。
こんな風に。
そもそも車って事は忘れていいんだった。
ミニ四駆を車として見ていたらから最初の様な失敗をしたのだ。ヘリコプターに改造しようなんてとんちきな事を考えているときに常識的な視点は必要ないのだった。
バンパーなど必要ない部分を切り取って、ヘリコプターっぽい足を付けみた。
おお、回転翼が付いてるのを想像したらかなりヘリっぽい。
まだまだ工作の試練は続くのだった
ようやく基本的な構造が決まった。スタートラインに立てたのだ。次のページでは引き続き改造を続けてミニ四駆ヘリを完成させます。