ロマンの木曜日 2012年2月2日
 

三角鉛筆で作る「俺の正倉院」

三角鉛筆でいにしえの技術に今挑む
三角鉛筆でいにしえの技術に今挑む
正倉院という建物をご存知だろうか。

正確には正倉院正倉。奈良の大仏で知られる東大寺の北側にあり、聖武天皇ゆかりの品々を納めてきた、いわば奈良時代の宝物庫。

その正倉院正倉は校倉(あぜくら)造りという手法で建てられている。断面が三角形の木材を井の字に組んで積み上げた、ログハウスのようなものだ。

ある時ふと思った。これ、自分で作ることができるんじゃないだろうか。
1981年神奈川生まれ。テケテケな文化財ライター。古いモノを漁るべく、各地を奔走中。常になんとかなるさと思いながら生きてるが、実際なんとかなってしまっているのがタチ悪い。2011年には30歳の節目として歩き遍路をやりました。2012年には31歳の節目としてサンティアゴ巡礼をやりました。
> 個人サイト 閑古鳥旅行社 Twitter

三角鉛筆で校倉を作るという妙案

歴史の教科書などでも取り上げられることの多い正倉院。見たことあるよ!という方も多いと思うが、とりあえず今一度、復習がてらに確認してみようじゃないか。
はい出ました、正倉院正倉
はい出ました、正倉院正倉
三室並ぶうち、左右が校倉造りなんですな
三室並ぶうち、左右が校倉造りなんですな
遠目ではシマシマ模様に見える正倉院。これだけだとイマイチ分かりにくいが、前述の通り木材を積み重ねて建てられている。

もっと近くでじっくり観察したいところであるが、残念ながらこれ以上は立ち入り禁止で近付くことができない(ちなみに現在正倉院は修理中で、2014年まで見学できないようだ)。

まぁ、校倉造りの建物は正倉院の他にもまだある。特に奈良にはたくさんの校倉があるので、そちらを見てみることにしよう。
東大寺の二月堂という建物近くにも一つ
東大寺の二月堂という建物近くにも一つ
その隣、手向山八幡宮にも一つ
その隣、手向山八幡宮にも一つ
唐招提寺にいたっては二棟の校倉が並んでる
唐招提寺にいたっては二棟の校倉が並んでる
普通の寺社建築とは一味違った、独特のフォルムが印象的な校倉造り。決して派手ではないけれど、見れば見るほど味が出る、スルメのような建築だ。
こちらはお経の倉庫だった、東大寺の本坊経庫
こちらはお経の倉庫だった、東大寺の本坊経庫
積み重なる木材が美しいね
積み重なる木材が美しいね
断面が三角形の木材が、ガッチリ組まれている
断面が三角形の木材が、ガッチリ組まれている
うん、良い。実に良い。まさに手元に置いておきたいたたずまいだ。

いやまてよ、実物大は到底無理でも、ミニチュアの校倉ならば、私でも作ることができるのではないだろうか。……でも、木材を三角形に加工するのは難しそうだなぁ。

その胸のうちを、先日開かれた当サイトの編集会議で話してみた。するとライターの大北さんが一言、「三角鉛筆で作ればいいんじゃないですか?」。

三角鉛筆、その手があったか!早速、文房具屋へゴーだ。
店員さんに三角鉛筆を尋ねたら、なんともファンシーなエリアに案内された
店員さんに三角鉛筆を尋ねたら、なんともファンシーなエリアに案内された
とりあえず36本買いました
とりあえず36本買いました
三角鉛筆というのは、どうやら子どもが鉛筆の持ち方を学習する為のもののようだ。

ゆえに文房具屋にあった三角鉛筆は、どれもこれも夢の溢れたデザインが施された、大人が買うにはちょっとばかり恥ずかしいタイプである。
う〜ん、やっぱりファンシー
う〜ん、やっぱりファンシー
その断面は……おにぎり型の三角形
その断面は……おにぎり型の三角形
おぉ、これはなかなかよさそうだ。

太さも長さもミニチュア校倉を作るにちょうど良いし。……見えてきた、見えてきたぞ、俺の正倉院。

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