ちしきの金曜日 2012年2月17日
 

お洒落なバーでお腹いっぱい食べたい

お洒落なバーでもお腹いっぱいになりたい
お洒落なバーでもお腹いっぱいになりたい
路地裏の地下など目立たない場所にあり、カウンターのみ10席程度で、落ちついたムーディーな雰囲気。聞き上手なマスターが客の話に心地よい相づちを返してくれる。そんな、いわゆるオーセンティックなバーに憧れている。

大人たるもの行きつけのバーのひとつもあって然るべきだろう。僕も今年32歳になることだし、そろそろ本格的なバーを覚えていい頃合いだ。

しかし、ひとつだけ確認しておきたいことがある。

バーでお腹いっぱいご飯を食べてもいいですか?
1980年生まれ埼玉育ち。東京の「やじろべえ」という会社で編集者、ライターをしています。ニューヨーク出身という冗談みたいな経歴の持ち主ですが、英語は全く話せません。
> 個人サイト Twitter (@noriyukienami)

お洒落なバーでもモリモリ食べたい

バーという新しい扉を叩くにあたり、僕にはひとつの懸念があった。それは「バーでご飯をモリモリ食べていいのか」ということだ。

話は10年前に遡る。当時社会人になりたての僕が上司に連れて行ってもらったバーが、冒頭で述べたようないわゆる本格派のバーだった。そこはあくまでお酒を楽しむ場であり、周囲の大人たちはミックスナッツをかじりながら黒ビールを飲み、チョコをつまみながらワインを飲んでいた。
ミックスナッツ
ミックスナッツ
若かりし腹ペコの僕はその時どうしてもピザが食べたかったのだが、そんなシャレオツな雰囲気の中でひとりガッツリ重いものを食べるのが恥ずかしくて、ついに注文することはできなかった。

しかし、このままバーのムードに屈してピザを我慢し続ける一生なんて嫌だ。ムーディーな雰囲気も堪能する。なおかつ、ご飯もモリモリ食べる。それが両立できればバーの楽しさは倍になる。

というわけで今回は3軒のバーを巡り、それぞれの店で食べたいものを堂々と注文。ムーディーな雰囲気に負けることなく「バー飯」をモリモリ食べ歩いて、お腹も心も満たしたいと思う。
やってきたのは代官山のバー「One」
やってきたのは代官山のバー「One」
オープンしてまだ1年という大人のバーです
オープンしてまだ1年という大人のバーです
バーということで正装
バーということで正装
同行の地主さんもジャケット着用
同行の地主さんもジャケット着用
今回は、モリモリ食べることには定評がある地主さんにも同行してもらった。地主さんはバー初潜入ということでかなりテンションが上がっている様子。

ちなみに、ぼくも地主さんもいつになくカチっとした格好だ。バーに対する畏怖が過剰なフォーマルスタイルに表れている。
ドキドキしながら入店。カウンターに案内される
ドキドキしながら入店。カウンターに案内される
ムーディーな酒のディスプレイ
ムーディーな酒のディスプレイ
ムーディーなカウンターの調度品
ムーディーなカウンターの調度品
そして、かっこいいバーテンダー。ミスタームーディー
そして、かっこいいバーテンダー。ミスタームーディー

迫りくる怒涛のムーディー

カウンターに着くなり、四方八方から押し寄せるムーディー。ふだん松屋や白木屋などにばっかり行ってる我々にとって居心地がいい状況ではないが、緊張していることをかっこいいバーテンダーに悟られないよう注意しなくては。
まずはカクテルから「ギムレット」を注文
まずはカクテルから「ギムレット」を注文
「あなたをイメージして作りました」(とは言われていない)
「あなたをイメージして作りました」(とは言われていない)
地主さんは「ホワイトレディ」をオーダー。たぶんネーミングの響きだけで選んでいる
地主さんは「ホワイトレディ」をオーダー。たぶんネーミングの響きだけで選んでいる
最初のオーダーはカクテルのメニューからギムレットを注文した。ギムレットがどんな酒なのかは正直よく分かっていないが、なんとなく通っぽいので頼んでみたのだ。
「あ、おいしい」
「あ、おいしい」
「マスター、腕あげたね」(なんてことはもちろん言ってない)
「マスター、腕あげたね」(なんてことはもちろん言ってない)

日本一のカクテルに酔う

なお、おいしいギムレットを作ってくれたこのバーテンダーさん。じつはサントリーのカクテルコンペで日本一に輝いた実績をもつというすごい人である(奥のカウンターにいたおばさまが教えてくれた)。

そんな凄い人に向かって、いきがってよく分からない酒を注文してしまい何だか恥ずかしい。このあと正直に初心者であることを白状したら、お酒の楽しみ方を色々と教えてくれて、ぼくらのバーに対するコンプレックスを和らげてくれた。とてもいい人だ。日本一なのに、そんなことはちっとも鼻にかけない。
お通しのマカロニ。お洒落だがもっと食べたい
お通しのマカロニ。お洒落だがもっと食べたい
そんな優しいバーテンダーさんのおかげで気持ちがほぐれ、いつしか自然体でバーを楽しんでいる自分に気づく。今宵はいい夜になりそうだ。

いざ、食いしん坊オーダー

さて、ムーディーな時間はけっこう堪能したので、そろそろ食いしん坊タイムに突入したい。メニューをみるとけっこうフードが充実していて、焼きそばやマーボー豆腐なんかもある。メニューにある以上、注文していいに決まっているのだが、このムーディーなカウンターで焼きそばをモリモリ食べるのはけっこう勇気がいる。
思いのほかフードが充実していて悩む
思いのほかフードが充実していて悩む
「一番お腹にたまる重いものって何ですかね」
「一番お腹にたまる重いものって何ですかね」
店員さん「カツサンドなんかどうですか?」
店員さん「カツサンドなんかどうですか?」
店員さんによれば「カツサンド」がこの店のイチオシとのこと。じゃあそれください。
「バー飯」一品目「カツサンド」
「バー飯」一品目「カツサンド」

おいしそう

おお、カツサンドをとめるピンがどこかピクニックを思わせる、想像していたよりもわんぱくな外観だ。一気に食いしん坊のハートに火がついた。
ごちそうを前にムーディ崩壊。食いしん坊の宴が始まる
ごちそうを前にムーディ崩壊。食いしん坊の宴が始まる
カツサンドにはしゃぐ31歳
カツサンドにはしゃぐ31歳
んーまふー
んーまふー
地主さんもひと口
地主さんもひと口
あ、すごくおいしいですね
あ、すごくおいしいですね
肉厚でジューシーなカツに自家製の濃厚なソースが染みたカツサンド。老舗の洋食屋にも負けない本格的な味だ。お酒に合うよう濃い味付けにしてあるので食いしん坊的にも満足感が高い。

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