フェティッシュの火曜日 2012年2月21日
 

マグネットクリップには紋章がついていないか

マグネットクリップ大集合
マグネットクリップ大集合
職場のホワイトボードなんかに使う、クリップ式のマグネット。
あれには、西洋の紋章みたいなのがくっついているのが多い。
どうしてなのだろうか。
1973年北海道生まれ。物心ついた頃から飽きっぽい。そろそろ自分自身にも飽きてきたので、神様にでもなってみたい今日この頃。
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これだ

事務所のロッカーに、注文書のファックスを留めてあるこのクリップ。
書類の束が留まっているのを見て、俄然仕事のやる気が出るか、げんなりするか、人間はこのふたつのタイプに分かれると思う。
ちなみに僕は前者だ。
注文書の束をみてどう思うか
注文書の束をみてどう思うか
…と言えるように、大きくなったらなりたい。
「しょうらいのゆめ」だ。
こういう紋章みたいなマグネットクリップがある
こういう紋章みたいなマグネットクリップがある

マグネットクリップ紋章コレクション

それはともかく、まずはマグネットクリップにどんな紋章が付けられているか、見てみよう。

コクヨ マグネットクリップ 特大 口幅51mm 青

CREDIT IS CAPITA
CREDIT IS CAPITAL
中央に盾の模様が四つ組み合わされている。
これが紋章学的に正式なものなのかどうかよくわからないが、なんとなく西洋の紋章っぽい。
その周りには"CREDIT IS CAPITAL"という文字が施されていている。
「信用は資本」というような意味だろうか。
なんとも力強い。

レイメイ藤井マグリップ 55mm ブラック

NEW DELUXE MAGRIP
NEW DELUXE MAGRIP
このマグネットクリップは、鷲がMのロゴを持ち上げていてこれまた力強い。
MはMagripのことだろう。
鷲というのも海外の紋章によく登場するモチーフだ。
そして周囲には"NEW DELUXE MAGRIP"と記されている。
外箱も”M”の部分が切り抜かれている
外箱も”M”の部分が切り抜かれている

ソニック マグネットクリップ

MAGNET CLIP
MAGNET CLIP
このマグネットクリップは四角いモチーフだ。
これも鳥の模様になっている。
鳳凰だろうか。
だとしたら、こちらは東洋的である。
文字は"MAGNET CLIP"とシンプルな表記となっている。
こちらも箱がかっこいい
こちらも箱がかっこいい
メーカーに電話したり、老舗の文具店に赴いたりして調査したところ、どうやらこの「ソニック」の鳳凰マグネットクリップが、こういったモチーフを取り入れた最初なんではないか、というところにたどり着いたのだが、詳細はつかめなかった。

紋章じゃないものも

マグネットクリップには紋章がついているということで方々探してみたが、結局この3つしか見つからなかった。
しかし、紋章の入る場所に、紋章ではないモチーフが施されているものも多い。
人というのはマグネットクリップの表面に何かメッセージを書きたくなってしまう動物なのかもしれない。

西敬 マグネットクリップ

PAL MC MAGNETCLIP MC-1
PAL MC MAGNETCLIP MC-1

西敬 マグネットクリップ

黄色と黒の明瞭な配色で「PAL MC MAGNETCLIP MC-1」と書かれている。
PALというのは西敬のブランドのようだ。
特段なにかを伝えたい言葉が書かれているわけではないが、ぐっと迫り来るような印象だ。
このマグネットクリップもどこかで見覚えがあるような気がする。
それだけインパクトのあるデザインだということだろうか。

クラウン ニューマグネットクリップ

CROWN CR-MGL30
CROWN CR-MGL30
こちらはシンプルなデザインになっている。
グレーを濃い水色の円で囲みその中に「CROWN CR-MGL30」と書かれている。
モダンな印象のデザインだが、よくよく考えるとCROWNつまり王冠も紋章の重要な構成要素だ。
そこまで意図してデザインしているかはわからないが、ここでまた紋章につながることになった。

ベロス 特大Vクリップ

MAG TOUCH V
MAG TOUCH V
巨大なVの上におどる「MAG TOUCH」の文字。
表面にはホログラム加工されている。
どうしてこんなにキラキラなのか。その必要性は何なのか。
それを考えるといつまでも見あきないマグネットクリップだ。

ジョインテックス マグネットクリップ

MAGNET CLIP
MAGNET CLIP
オフィスでおなじみジョインテックスのマグネットクリップ。
こちらはシンプルに「MAGNET CLIP」とのみ表記されている。
しかし、他のにくらべてシンプルではあるが、よくよく考えるとなぜここに、これがマグネットクリップであることを明示しなければならないのか。
みればわかるって。

ライオン事務器 マグネットクリップ

MAGNET CLIP NO.10 LION
MAGNET CLIP NO.10 LION
こちらは丸い表面にまたもや「MAGNET CLIP」の文字。
もうわかったって、マグネットクリップなのは。
しかし、あまりにも念押しされると、徐々にこれがマグネットクリップではなく、なにか他のもの、たとえば僕の体を構成するパーツの一部なんかに見えてくるからおそろしい。

ソニック マグネットクリップ シンプル

SONIC
SONIC
メーカー側も、ここになんか書かなきゃいけない、という呪縛にとらわれすぎていることに気づいたのか、老舗のマグネットクリップメーカー、ソニックもこういったシンプルなデザインのマグネットクリップを発売している。
これまで凝った意匠のものばかりみてきたので、なんとなくシンプルなデザインに物足りなさを感じるが、実用上はこれで十分だ。

キングジム キングクリップマグパワー

Magpower  KING JIM No.509 MADE IN JAPAN
Magpower KING JIM No.509 MADE IN JAPAN
最後に登場するのは、この部分に機能性を持たせた商品だ。
「Magpowre」と書かれたところが、差し込み式のラベルになっているのだ。
マグパワーという商品名も力強いが、キングジムという会社名も力強い。
さすが事務の王、マグネットクリップにも自信がみなぎる。
「発注済」とか「本日中」とか、そういうラベルを入れることができるのだ
「発注済」とか「本日中」とか、そういうラベルを入れることができるのだ

やる気を鼓舞するための紋章

結局のところ、この紋章がなんなのか、はっきりしたことはわからなかった。
いつころ、だれが、なぜここに紋章を取り付けたのか、詳しい事情をつかむことはできなかった。
けれども僕は思う。
冒頭に書いた、これに書類の束が留まっているのを見て、はりきって仕事をするかげんなりするか。
この力強い紋章は、そんなげんなりする人の気持ちを鼓舞するためにあるのではないかと。
まあ、僕のやる気はこの紋章程度では盛り上がらないけれども。
今日もマグネットと共に生きる
今日もマグネットと共に生きる
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