土曜ワイド工場 2012年2月25日
 

巨大深海魚を釣って食べたら尻から油が!!

何か釣れた

「移動するから仕掛け回収してー!」船長の声が響く。
各自仕掛けを回収すると、同船した友人のルアーに小さな魚が引っ掛かっていた。
小さすぎて引き上げてみるまで存在に気付かなかったそうだ。
なんすかそれ。サバか何か?
なんすかそれ。サバか何か?
「あー!それバラムツの子ども!」と船長。マジですか。
赤ちゃんバラムツの貴重な画像。言われてみれば妖しく光る眼なんかは深海魚っぽい。
赤ちゃんバラムツの貴重な画像。言われてみれば妖しく光る眼なんかは深海魚っぽい。
船長曰く、バラムツは釣れれば1メートルオーバーは当り前で、こんなに小さなバラムツにはめったにお目にかかれないとのこと。ある意味ラッキーな経験ができたようだ。
なんだか拍子抜けな結末だが、これでとりあえずはバラムツをゲットできた。

さしずめ「極トロ」!

港へ帰り、釣り船屋のおかみさんに釣ったバラムツの調理をお願いすることに。
「ええー!こんなにかわいいバラムツ初めて見たー!」とおかみさん。…喜んでいただけて幸いです。
「ええー!こんなにかわいいバラムツ初めて見たー!」とおかみさん。…喜んでいただけて幸いです。
しかしこちらも大勢だ。こんなに小さな魚で足りるだろうか?
そう不安に思っていると…
おかみさん「バラムツなら冷凍でよければうちにもあるけど…。」Oh!Nice!
おかみさん「バラムツなら冷凍でよければうちにもあるけど…。」Oh!Nice!
素晴らしい。気が利くなんてもんじゃない。
お言葉に甘えて冷凍保存されていた切り身を振舞っていただくことにした。釣った赤ちゃんバラムツはお土産に持たせてくれた。
バラムツの刺身
バラムツの刺身
きれいな白身だ。いや、これは白身と呼んでいいのか?
たしかに真っ白だが…。
バラムツの握り
バラムツの握り
一般的にイメージされる「白身魚」の透明感のある白さではない。牛乳のようにトロリと濁った濃い白だ。
一見するとサメの肉にも似ている。
一緒に出していただいたフグの刺身。透き通っている。うん、白身魚ってこういうのだよな。
一緒に出していただいたフグの刺身。透き通っている。うん、白身魚ってこういうのだよな。
ではさっそくいただきます!
ではさっそくいただきます!
やはりここでも「4、5切れまでですよー。」と とおかみさんに釘を刺された。
そのボーダーラインを越えた先には一体何が待っているというのだ…。
これこれ、この味!やっぱり超うまい!
これこれ、この味!やっぱり超うまい!
この魚の食味を一言で表現するなら「濃厚」である。噛みしめるごとに肉汁と脂が染み出す。
バラムツの英名は「オイルフィッシュ」というのだが、食べてみるとそう命名した理由がよくわかる。
「脂のノリ」は魚の身の程度を表す指標の代表だが、これは脂が乗っているなんてもんじゃない。もはや脂に肉が乗っているといった感じだ。
旬のサバやサンマすらも目じゃないほどの脂ノリノリっぷりだ。だがそれでいてしつこくない。生臭さも一切ないし食べやすい。
「あ、これすごくおいしいですねぇっ!」と同行の西村さん。なんていい表情をする人だろう。
「あ、これすごくおいしいですねぇっ!」と同行の西村さん。なんていい表情をする人だろう。
かなり特殊な魚であることはわかっていただけたと思うが、強いてその味を他の魚で例えるとするとどうだろう。
脂のノリはマグロのトロに近い。いや、それすらも上回っているかもしれない。さしずめ「極トロ」といったところか。
それだけ脂が乗っているなら身はひどく柔らかいと思われるかもしれないが、それが意外にしっかりしていて、歯ごたえもある。食感はブリに似ているかもしれない。まあ、とりあえずうまいのは確かだ。

<もどる▽デイリーポータルZトップへ つぎへ>

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ
↓↓↓ここからまたトップページです↓↓↓