フェティッシュの火曜日 2012年2月28日
 

お金の降るスノードームを作る(後編)

それはまるで、人の欲を映しだす水晶玉のようでもあり
それはまるで、人の欲を映しだす水晶玉のようでもあり
ここまでのあらすじ。 お金が降ってくるスノードームというネタがかぶったさくらいと四方は作業を分担して合作することにした。さくらいは人形を作り苦労しながらも樹脂で固めることに成功。そしていよいよ工程はドームに入れる作業に。 (詳しくはこちらの記事で

雪の代わりにお金が降ってくるスノードーム、後編担当の四方です。

空からお金が降ってくる、というドリーミィかつエキサイティングな世界。前編にてそんな夢世界の住人たち(邪悪顔)が無事誕生しました。めでたいですね。

さてここで人形製作者のさくらいさんからバトンタッチ。
たすきの代わりに住人2名を受け取って、スノードーム完成という名のゴールを目指します。

そのゴールの先に、まさかあんな事件が待っているとは、この時はまだ知るよしもなく……。
石川県出身。以前は普通の会社員。現在は透明樹脂を用いたアクセサリーを作る人。好きな色は青。好きな石はサファイア。好きな犬はウェルシュ・コーギー。
> 個人サイト capria

まずはお金を刷ります

さて、何はともあれ雪の代わりに降らせるお札を用意しよう。

リアリティを追求するためには本物の縮小コピーが手っ取り早そうだが、当然ながら紙幣複製は重罪にあたる行為である。
スノードームのために人生を切り売りするような真似は避けたい。穏やかな余生を送りたい。あと大病もせず健やかに、それからたまには空からお金が降ってきたりする日常だったら嬉しいな。
というわけで、オリジナルの「百万円」札を作った
というわけで、オリジナルの「百万円」札を作った
お札がずらっと並んだ様を見て「こういうのテレビで見たことある!」と少し興奮した。
お札がずらっと並んだ様を見て「こういうのテレビで見たことある!」と少し興奮した。
切り分けて、こうなった。両面を貼りあわせてある。
切り分けて、こうなった。両面を貼りあわせてある。
極小サイズのお金が完成した。こども銀行のお札よりももっと小さい。指先サイズ。

お金の魔力というのは恐ろしいもので、百万円という馬鹿みたいな額面+肖像画がZ君、というシロモノであってもこれが沢山ある様はなんだか見ていて嬉しいのだ。
お札がたくさん!
お札がたくさん!
紙で巻けば…札束だ!
紙で巻けば…札束だ!
ちなみにスノードームに入れることを想定して、耐水性のシートに印刷して作ってある。

念のため耐水チェックもしておこう。
コップの水に沈めます
コップの水に沈めます
インクが滲んだりすることもなさそうだ、だがしかし
インクが滲んだりすることもなさそうだ、だがしかし
理想ではもっとこう木の葉が落ちるようにふわふわと水中を落下してほしかったのだが、水に入れたお札は凄い早さで、すとーんと底まで落ちた。ニュートンに万有引力でも発見させるつもりか。

通常使われるスノーに比べ、かなり重いことが原因だろう。大丈夫だろうか、本番ではちゃんと舞ってくれるだろうか。バレエ教室に我が子(最近レッスンさぼりがち)を通わせる母の心境である。コンクールが近いのだ。

一抹の不安を抱えたまま、人形たちの待つさくらい邸に向かう。かばんにミニサイズの大金を忍ばせて。

お金で盛り上がる人形たち

こっそり告白してしまうと、お金と人形のサイズについて事前打ち合わせは全く行なっていなかった。まあ何とかなるだろう、と思っていたのだ。こういう場合、大抵何とかならない結末が待ち受けているものだが今回は違った。見事、何とかなってしまったのだ。
お金が降ってきたぞー!わー!(イメージ図)
お金が降ってきたぞー!わー!(イメージ図)
地面にお金が積もってるよー!(イメージ図)
地面にお金が積もってるよー!(イメージ図)
この人形にこのお札。うん、サイズ感としてはばっちりだと思う。彼らの邪悪な表情もまた良い。 降ってくるお金と、それに大喜びする人形たち。役者は揃ったのではないだろうか。
というわけで、このスノードームの中に夢世界を構築していきます
というわけで、このスノードームの中に夢世界を構築していきます

人形を地面に固定する

用意したのは特大サイズのスノードームである。まずはこの中にしっかりと、頑丈に、人形たちを固定しなくてはならない。
「こんな感じで設置しましょう!」「いいと思います!」という会話を経て
「こんな感じで設置しましょう!」「いいと思います!」という会話を経て
膝を折っている方の彼は接地部分が多いだけあって接着剤を多用すればすんなりとくっつきそうだが、問題は仁王立ちの黄色い人の方だ。
青い人はこれでいいとして
青い人はこれでいいとして
Z君は…。だめだ、どうしても倒れてきちゃうね。
Z君は…。だめだ、どうしても倒れてきちゃうね。
困った、接着剤の力を過信していた。

どうしたものかと首を捻っていると、横で見守ってくれていたさくらいさんの口からこの苦境を打開する素晴らしいソリューションが飛び出した。

「うち、おゆまるがありますよ!」
これがその、おゆまる。お湯で柔らかくなる粘土のようなもの
これがその、おゆまる。お湯で柔らかくなる粘土のようなもの
これでZ君の足を固定すると…いい感じになってきた!
これでZ君の足を固定すると…いい感じになってきた!
両足をおゆまるで固定する。よかった、どうにか倒れずに済みそう。
両足をおゆまるで固定する。よかった、どうにか倒れずに済みそう。
さらにここでもう一小細工して、人形の手にもお札を持たせておくことにした。

降ってきたお金を拾い集めながら喜んでいる人々、というリアリティを追求した状況設定である。これがまあ、やたらと似合ってしまった。
「ではいよいよ!」
「ではいよいよ!」
「スノードームの中に入るよー!」
「スノードームの中に入るよー!」

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