はっけんの水曜日 2012年3月7日
 

レトロで気になる浅草の天然温泉

浅草の浅草寺すぐ近くにこんな温泉があるのです
浅草の浅草寺すぐ近くにこんな温泉があるのです
いつも視界にチラチラ入ってきて、すごく気にはなってるけど、行きそうで結局行かないというスポットって意外とある。

超A級観光スポットである浅草の浅草寺。そのすぐ脇にいい感じにさびれた……いや、ほぼ朽ち果ててるような外観をした温泉施設がある。

前々からすんごく気にはなっていたのだが、浅草寺に行くのなんて完全に観光目的の友人を案内して……という時くらいなので「さすがに観光のついでにココは行かないでしょ」ってことで、今まで訪れなかったスポットなのだ。
1975年群馬生まれ。ライター&イラストレーター。 犯罪者からアイドルちゃんまで興味の幅は広範囲。仕事のジャンルも幅が広過ぎて、他人に何の仕事をしている人なのか説明するのが非常に苦痛です。変なスポット、変なおっちゃんなど、どーしてこんなことに……というようなものに関する記事をよく書きます。
> 個人サイト Web人生

気になるスポットにはすぐに行くべき!

昔、働いていた会社の近所に明らかにボク好みの「たぶん店長が変な人で、料理の名前とかもダジャレ系のダメな感じのヤツがいっぱいなんだろうな……」というニオイを感じさせるラーメン屋さんがあった。

しかし、何故かその店の前を通りがかる時はいつも、お腹いっぱいでラーメンなんか食べられないモードの時か、もしくはものすごくお腹が空き過ぎていて「こんな全身が栄養分を欲している時に変な物は食いたくない」モードの時で何となーく行きそびれていて、そのまま1年くらい経ったら店がアッサリ潰れてしまったのだ。
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へんてこなお店、へんてこなスポットというのは、へんてこ故にいつなくなってしまってもおかしくない一期一会・諸行無常・盛者必衰の存在。だからこそ発見→即突入の心意気で接しなければならなかったのに……オーマイガッ!

……とまあ、そんなこともあったので、最近では気になった場所にはなるべく早めに行くことにしているのだが、それでもどーにもこーにもタイミング&機会が合わずに行けていないスポットも。
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そんなスポットのひとつが浅草にある。

浅草というザ・観光地の、さらに観光地・オブ・ザ・観光地である雷門〜浅草寺の仲見世通り。そんな超A級観光スポットをちょっと脇に出ると、築20年や30年ではきかないだろうというくらい年季の入りまくった、異様な雰囲気をビンビンに放つ建物があるのだ。
変な存在感があります
変な存在感があります
この建物、浅草に行くたびにいっつも気になっていたんだけど、浅草に行くのなんて地方から遊びに出てきた知り合いを案内する時くらいなので、さすがに「♪楽しい都、恋の都、夢のパラダイスよ花の東京!」……てな感じでウキウキ東京ウォッチングする気マンマンでいる人を得体の知れない建物探訪に付き合わせるのは悪いでしょ。
「天然・浅草観音温泉」……気になるよねぇ
「天然・浅草観音温泉」……気になるよねぇ
逆に、ソレに付き合ってくれるような好事家な人だったら、最初から浅草には行かず「東京名所ね、オッケーオッケー!」と、明治大学内にある拷問器具の博物館とかに連れて行くもん。
明治大学博物館の刑事部門にこんなのがいっぱいあるよ
明治大学博物館の刑事部門にこんなのがいっぱいあるよ
……というワケで今回は、ひとりで浅草を訪れて問題の物件に突入してみようと思うのだ。

衝撃的な事件の警告が

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年季が入りまくっているにもほどがある建物にツタが絡まりまくり、ボロいながらも重厚感をかもし出しているのだが、レトロ&チープなフォントで書かれた「唄と踊りで今日も楽しく」という看板によって重厚感台無しに。
ボクはこういう昭和っぽいノリ、好きですけどね
ボクはこういう昭和っぽいノリ、好きですけどね
どうもこの建物「浅草観音温泉」なる温泉施設らしい。レジャーの多様化によってさびれきった温泉街とかならともかく、都内の、しかもメジャー観光地のすぐ近くにこんな施設が残っているなんて素晴らしいとしか言いようがないよ!

浅草観音の近くにある温泉だから「浅草観音温泉」という、まあ直球かつ野暮ったい名前もいい感じだしねぇ……。
ちなみに夏場に来るとこんな感じでツタの葉がワッサワッサしております
ちなみに夏場に来るとこんな感じでツタの葉がワッサワッサしております
しかしココ、まだ営業しているのかな? もはや廃墟が残っているだけ状態とかじゃないよねぇ? ……そう思いながら入口らしき扉に近づくと、3月の定休日表が貼ってあったりして、一応営業中らしい。
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ホッとすると共に、そこで思わず息をのむ衝撃的な貼り紙を発見してしまった、
これくらいの注意書きはよく見かけるけど……
これくらいの注意書きはよく見かけるけど……
「1才未満の赤ちゃんは入浴出来ません。うんち事件が多発の為」うわーっ!
「1才未満の赤ちゃんは入浴出来ません。うんち事件が多発の為」うわーっ!
おおうっ。

二・二六事件、帝銀事件、生麦事件……事件業界にも色々あるが、未だかつて、これほどショッキングな事件名がかつて存在していただろうか、いやない(反語)。
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「これから温泉につかってサッパリするぞ!」という期待感をいきなり打ち砕く「ウチではうんち事件が多発してるよ」というカウンターパンチ。

赤ちゃんが入浴したことによってうんち事件が発生しまくってるから入浴禁止にする、というのはいいけど、別に貼り紙は「1才未満の赤ちゃんは入浴出来ません」でいいのに……。そこで「うんち事件」の件にまで触れてしまう正直者っぷりよ。

ジョージ・ワシントンの例の桜の小話をちょいと思い出しつつ、いよいよ中に入ってみることに……。

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