はっけんの水曜日 2012年3月21日
 

アプリの力で、好きな夢を見られるか

14年ぶりに夢操作アプリを再度作ってみました。
14年ぶりに夢操作アプリを再度作ってみました。
誰だって「好きな夢を見てみたい」と思った事があるだろう。僕も思っていた。アドベンチャー映画の夢を見て冒険気分を味わいたいとか、夢の中で美味しい物をいっぱい食べたいとか、夢の中でモテモテになりたいとか。

でも夢ってのは基本的にランダムに見る物だ。その日の記憶を整理がてらに垣間見える幻だ。そんなのをコントロールして好きな夢を見られるわけがない。それが一般常識だと思う。

でも、実は好きな夢を見られるって事に気付いたのだ。14年前に。
あばよ涙、よろしく勇気、こんにちは松本です。 1976年千葉県鴨川市(内浦)生まれ。システムエンジニアなどやってましたが、2010年にライター兼アプリ作家として自由業化。iPhoneアプリはDIY GPS、速攻乗換案内、立体録音部、Here.info、雨かしら?などを開発しました。著書は「チェーン店B級グルメ メニュー別ガチンコ食べ比べ」「30日間マクドナルド生活」の2冊。買ってくだされ。
> 個人サイト keiziweb DIY GPS 速攻乗換案内

今回の構成

今回の記事はこういう構成になっています。

1ページ目、14年前に気付いた夢コントロールの話と睡眠について。2ページ目、夢コントロールアプリを作る過程3ページ目、使ってみたけど夢を覚えてない話。そして4ページ目は、夢の内容をメモしてみたけどコントロール出来てるのか?という内容です。

では、夢コントロールアプリについてお楽しみください。

きっかけはテレビの音

14年前、僕は大学生で一人暮らしをしていた。当時も今も朝に弱いのだが、テレビのタイマー機能を目覚ましにしていた。

毎朝8時にフジテレビが映るのだ。が、大抵は30分以上目覚めず、僕はテレビの音を聞きながらなおも寝ていた。
当時はもちろんブラウン管のテレビです。
当時はもちろんブラウン管のテレビです。
そんな日々が続いたある朝、気がついたのだ。「あれ、俺、やたらと小倉さんの夢ばっかみるわ」と。フジテレビで朝8時と言えば「とくダネ!」であり、とくダネ!といえば小倉智昭さんである。

毎朝、妙に小倉さんが夢に出てくるのだ。「おはようございます!」から始まる一連のトークを夢の中で見ている訳だ。寝てるのに。

もしかして小倉さんに恋しちゃってるのか?自分にそのケがあったなんて!と思ったりもしたけれど、何日かして「夢って聞いてる音の影響をモロに受けるんだ」と気がついた。それが今から14年前の事だ。
実は今回は写真があんまり無い。夢とアプリ開発の話だから。という訳で、余ったスペースには関係無いハンバーグ写真を載せておく。
実は今回は写真があんまり無い。夢とアプリ開発の話だから。という訳で、余ったスペースには関係無いハンバーグ写真を載せておく。

1998年に初代夢操作アプリを作った

夢を音でコントロール出来るかも、って気付いたらやっぱそういうソフトウェアを作って試してみたいってのがプログラマーの性である。

僕は高校時代にプログラミングを勉強し、C言語などを使えた。その技術を使ってしょーもないフリーウェアなどを作っていた。

そこで、WindowsPCで動く夢コントロールアプリを開発しようと思ったのだ。
当時パソコンはかなり高価な物だったが(CD-ROM付のノートPCが50万円とかの時代)、バイトしてお金を貯めてデスクトップパソコンを買ってプログラムを書いた。

そうして出来たソフトを夜な夜なテストしては好きな夢を見ていた。デスクトップパソコンはファンの音がうるさくて寝付きが悪いときもあったが、かなりの確率で好きな夢を見られたのだ。
デミグラスハンバーグに目玉焼き、鮮やかな付け合わせという子供の夢みたいな一皿。
デミグラスハンバーグに目玉焼き、鮮やかな付け合わせという子供の夢みたいな一皿。
僕は交渉論のゼミにいたのだが、先生が変わった人で、卒論はなにをテーマにしてもいいというので「ソフトウェアによる夢のコントロール」について書いた。よく単位くれたな、と今にして思うのだが先生は面白かったと言ってくれた。

それから14年、卒論の事も夢アプリの事も最近はすっかり忘れていたが先日テレビを見ながらうたた寝をしていて思い出した。落語の夢を見たのだが、ふと起きるとテレビで落語の番組をやっていたのだ。ああ、そういえば夢って音の影響受けるんだった、と14年ぶりに思い出した。
超大雑把な睡眠グラフ。青い折れ線が眠りの深さを表す。
超大雑把な睡眠グラフ。青い折れ線が眠りの深さを表す。

睡眠周期と夢

夢をコントロール出来ると僕が言っても眉唾だろう。科学って言うかオカルトに見えるかも知れない。そこで、それなりに科学っぽく夢と睡眠ついて解説しておこう。

まず、人間の睡眠周期だが、寝入ってから60分ほどはノンレム睡眠と呼ばれる深い眠りになり、脳の活動が鈍くなる。体はちょっとだけ起きていて寝返りなどは自動的にしてくれる。

その後徐々に睡眠が浅くなってレム睡眠になる。レム睡眠のレムは高速眼球運動の事で、レム睡眠になると目がキョロキョロと動く。

レム睡眠中は脳がわりと起きていてハッキリしたストーリーがある夢を見る。ノンレム睡眠中も夢を見る事は見るのだが、脳の眠りが深いのでかなり抽象的な夢にしかならず、また記憶にもあまり残らない。

最初のレム睡眠は10分〜20分ほどで終わり、次にまたノンレム睡眠になる。レム睡眠とノンレム睡眠は合わせて90分くらいの周期で、朝に向かってノンレム睡眠は短く、レム睡眠は長くなっていく。
猫も夢を見る事が知られている。
猫も夢を見る事が知られている。
という訳で、レム睡眠とノンレム睡眠にはそれぞれ特徴がある。

・ノンレム睡眠…睡眠初期では長いが短くなっていく。寝返りはする。抽象的な夢を見るが記憶に残らない。

・レム睡眠…目がキョロキョロと動くが、体は動かない。ハッキリした夢を見る。朝に向かって長くなる。

レム睡眠中は夢と連動して体が動くと困るので、脳と体は切り離されて体が動かなくなる。そんな時ウッカリ脳だけ起きてしまうと金縛りになる。金縛りは西田敏行のせいで起こるのではないのだ。

夢は環境から影響を受ける

夢は前述した音の他に、体の状態からも影響を受ける。例えば、尿意がある時はトイレを探す夢を見るし、布団を掛けずに寝ていれば寒くて雪山の夢を見る事だってある。匂いの影響もあって、みかんの匂いがすればみかんの夢を見る。

そんな経験、誰でもあると思う。
黒猫は寝るとブラックホールになる。
黒猫は寝るとブラックホールになる。

夢コントロールアプリを作ろう

夢を人為的にコントロールするには音が最適である。音はコンピュータで扱いやすい。パソコンやiPhoneから好きな匂いが出てきたら素敵だけど、そういう機能は今のところ無い。

という事で、14年前とアプローチは同じ。音を使って夢をコントロールするアプリを作ってみたい。あの頃とは違って、今はiPhoneという便利な機械があるのでiPhoneアプリを作る事にした。

匂い機能は無いが、iPhoneには振動を検知するセンサーは付いている。寝返りなどの状態をモニターして眠りの深さを調べる事も出来そうだ。

レム睡眠の時に音を流せばいいのだ。
レム睡眠の時に音を流せばいいのだ。

レム睡眠中に音を流せばいいのだ

ここまでの話をまとめると、

・夢はレム睡眠中に見ている。
・レム睡眠中に音を流せばその音に影響された夢を見る(場合がある)。
・iPhoneはそのアプリを作るのに最適。

という感じになる。最近の僕の本業はiPhoneアプリの開発だからして、そういうアプリを作るのはお手のものである。

では早速作りましょう。

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