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ひらめきの月曜日 2012年4月23日
 

アタッシュケース弁当

弁当箱という人生

最初にも書いたが、アタッシュケースは接合部にパッキンが使われているので機密性が高い。おかげで雨が降っても中の書類が濡れたりしないのだ。ビジネスマンにはうれしい性能である。

しかしここに今、その機密性を他に利用できないか考えている元ビジネスマンがいる。

日常生活でこの機能を必要とされる場面といったらどこだろうか。

断然ここだろう。
断然ここだろう。
水が入らないということは中の水も外に出ないということである。これすなわち性能のいい弁当箱ということだ。弁当箱から汁が漏れると電車で自分の周囲だけカレーの匂いとかして困るだろう(経験者)。あれがなくなる。

このアタッシュケースに弁当箱としての人生をさずける。
外には漏れないとわかっていてもなんとなくラップはした。
外には漏れないとわかっていてもなんとなくラップはした。
はやりの弁当男子ではないが、僕は趣味で週に1日だけ家族分の弁当を作っている。今回の企画ではその経験が物をいった。
このサイズの弁当は初めてだぜ。
このサイズの弁当は初めてだぜ。

今回のプロジェクトにわかりやすい名称をつけるため、この弁当をアタッシュケース弁当と名づけることにする。単純に語呂がいいからと、あとどうしても頭をよぎる(いいんだろうか)という罪悪感を名前の勢いで振り払うためでもある。

弁当作りに戻る。

アタッシュケース弁当は予想以上のボリュームだった。コンビニ弁当だったら4つ分くらい入りそうだ。きっとこれ一つで一家族ピクニックに行けるぞ。

今回はそこまで豪華なことができないので(家の冷蔵庫の中身の問題)周囲に飲み物を配してみた。これは二次的に保冷効果も期待できる。

これだけ入れてもまだオードブル入るくらいの空き面積ある。
これだけ入れてもまだオードブルが入るくらいの空き面積ある。
アタッシュケース弁当の唯一の欠点は内装が布張りである点である。蓋を閉じたときに中身が上蓋に触れないよう高さを慎重に調整する必要がある。
蓋がしまるかどうか、おかずを入れる度にいちいち確認する。
蓋がしまるかどうか、おかずを入れる度にいちいち確認する。
サンドイッチは「かさ」が高くて入らなかったので半分に切って斜めに配置した。
サンドイッチは「かさ」が高くて入らなかったので半分に切って斜めに配置した。
家にあったベーコンや野菜やからあげを次々と配置していく。それでもいっこうに隙間が埋まらないのでバナナをまるごと配してみた。どれだけでも入る。アタッシュケース弁当は宇宙だ。
入れようと思えばまだまだ入ると思う。
入れようと思えばまだまだ入ると思う。

できた。

ぱっと見豪華な花見弁当のようにも見えるが、一歩下がって見ると印象は一変する。

ビジネス!
ビジネス!
いま勢いキャプションにビジネスって書いたが、これでビジネスはない。

作っているときは興奮が勝っていたが、いざ完成すると罪悪感というか、誰かに叱られるんじゃないかという弱い心が頭をもたげる。

弁当を前にもやもやしているところにちょうど妻が帰ってきた。彼女は一目見て「美味しそうね」と言っていた。だろう、時間かかったもの。

でもその前になにか言うことないか。お前んちの旦那、通勤かばんに弁当詰めてるんだぞ。

それとももしかしたらこれ、そんなにおかしいことではないのだろうか。記事にするようなことでもない?
閉じるとビジネス。
閉じるとビジネス。
開くと花見。上蓋の書類ポケットにはちょうどお花見シートが収まった。
開くと花見。上蓋の書類ポケットにはちょうどお花見シートが収まった。
しかしいまさら考えていても始まらない。せっかく作ったのだから、これを持ってピクニックに出かけたい。


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