ひらめきの月曜日 2012年5月14日
 

ごま油でリップクリームを作った

このくらいの距離でも「うっ」となるくらいごま油くさいリップです
このくらいの距離でも「うっ」となるくらいごま油くさいリップです
リップクリームは個人で手作りできるらしい。アロマテラピーの本に書いてあった。

アロマの専門店に行くと、リップ手作りのための道具がそろっている。そんなに難しくなさそうだ。

せっかくなので売っていないようなリップを作ってみたい。
1982年、栃木県生まれの指圧師です。自分で企画した「下北沢ふしぎ指圧」で施術しています。何をしているときでも「みんなが自分の治療院に来てくれるといいな〜」って思っているのですが、ノイローゼでしょうか。
> 個人サイト 下北沢ふしぎ指圧

「うなぎ蒲焼のにおいのするリップ」

最初に考えたのはうなぎのリップだった。蒲焼のタレをリップの材料に混ぜれば出来ると思う。においだけでご飯が何倍でも食べられるリップである。
この本を参考に作っています
この本を参考に作っています
「生活の木」というアロマ業界では定番の店で材料は買える
「生活の木」というアロマ業界では定番の店で材料は買える
本によると、リップに必要なのは「蜜蝋」「ココアバター」「カレンデュラオイル」など。
材料。パッケージだけでもおしゃれ
材料。パッケージだけでもおしゃれ
そこにドーンと「蒲焼のタレ」が陣取る
そこにドーンと「蒲焼のタレ」が陣取る
蒲焼のタレ、アロマの道具と並べると存在感が格段に違う。このパッケージを見つめているだけでもにおいが立ち込めてくるようだ。たいへん頼もしい存在である。

まざらない

それでは作っていこう。材料を一度すべて温めて溶かし、まぜれば良い。

本にはおしゃれな陶製の専用道具(エッセンシャルウォーマー)で温める、と書いてあったが、べつにいらないだろう。台所の鍋にお湯を沸かして、タッパーに材料を入れてリップを作ることにする。
こんな汚い台所で溶かされて
こんな汚い台所で溶かされて
さらに蒲焼のタレを投入されるという理不尽
さらに蒲焼のタレを投入されるという理不尽
リップの材料も、デパートの一角に並べられている時点では、こんな扱いを受けるなんて思っても見なかったと思う。しかし特になんの同情もなく淡々と作業を進めてゆく。我ながら、材料たちに対して圧倒的な存在である僕だ。
カラのリップ容器
カラのリップ容器
スティックリップの容器もアロマの店で売っていた。あとは温めたものをここに入れて冷やせばいい。
思いっきり分離した
思いっきり分離した
ああ、そうか。

リップの材料、要は油である。そこにタレ(水)を入れても分離してしまうわけだ。材料全体が小学校の理科の時間からやり直して来い!とぼくを叱責しているように見えてきた。
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いやまて、卵を使うというのはどうだろう。たしか黄身の部分には乳化作用といって、水と油を混ぜる能力があるはずだ。

この発想、なかなか機転が利いている。良い具合に卵が冷蔵庫に一個余っているのも良い。一つ溶いて、もう一度作り直す。
うっすら分離
うっすら分離
少し混ざった部分もあるようだが、まだ分離している。卵黄が少なかったのだろうか?しかしあまり入れすぎるとリップではなくて、クチビル卵パックになってしまうんじゃないのか。

ちょっと今日は卵黄を入れる以上のアイディアが思いつかない。また工作失敗か。
余った卵を炒ってに蒲焼のタレかけてる
余った卵を炒ってに蒲焼のタレかけてる
うまくいかない、がっかりの勢いでビールとツイッターに走った
うまくいかない、がっかりの勢いでビールとツイッターに走った

僕は物を作るのが苦手だ。

物を作ることは、絶対に理論通りに行かない。今回も卵を入れたのに、水と油が混ざらなかった。もう、逆にこの世界に理論があるのが不思議だ。世の中のことが理論通りにならないのなら理論なんて要らないだろう。

うなぎのタレのにおいがするリップ、という発想自体は悪くないはずである。くちびると鼻孔がすぐ近くにあるという、人間の身体的特徴をうまく利用できている。

今後の記事の展開としては、うなぎリップをつけて、実際にご飯をたくさん食べれるか?というのをやってみたかった。
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あるいは、一緒に食事をしている友達が、おかずよりもリップの匂いに夢中になったり、というのもやりたかった。
ランチタイムに
ランチタイムに
あれ?斎藤さんのクチビル、うまそうなにおいっすね〜
あれ?斎藤さんのクチビル、うまそうなにおいっすね〜
弁当のおかずよりも全然飯が進みますわ〜
弁当のおかずよりも全然飯が進みますわ〜
わ、わ、
わ、わ、
そういうことがあれば気持ち悪くて面白い、と思っていたんだけれどな…。しかしまあ、僕の頭の中だけの出来事である。つまらない。
この一連の想像写真の撮影を快諾してくれた地主さん。「弁当うまかったっす!なんか(撮影のための弁当もらっちゃって)悪いっすね!」と言っていた
この一連の想像写真の撮影を快諾してくれた地主さん。「弁当うまかったっす!なんか(撮影のための弁当もらっちゃって)悪いっすね!」と言っていた

油自体ににおいがついていたら

しかし、企画をあきらめきれずにダラダラと浸るように考えていると、アイディアがひとつわいてきた。油に水を入れるから分離するわけで、油に油を混ぜるのなら何の問題もないはずだ。においのついている油なら、さっき余った卵を炒めるときに使った。
「かどやの純正ごま油」である
「かどやの純正ごま油」である
これなら「ごま油のリップクリーム」ができるんじゃないか。効能としては「塗っただけで中華料理をたらふく食べた気分になれるリップ」とか。

とにかく作ってみよう。さっきのうなぎと同じ要領でごま油を混ぜてみると…
出来た! かどやの純正ごま油リップ!
出来た! かどやの純正ごま油リップ!
すごい、今度は完成した。この「かどやの純正ごま油」、すごく香りが強くてリップにしてもまったく衰えていない。
もう気持ち悪くなるくらいごま油くさい!でもそれがうれしい!
もう気持ち悪くなるくらいごま油くさい!でもそれがうれしい!
ごま油のリップ、大成功である。ただ、あまりにも成功しすぎていて、リップをしているだけで胃もたれがしてきた。ウーロン茶を飲みたくなる。

ある意味、作る前に適当にでっちあげたリップの効能「中華料理をたらふく食べた気分になれる」が完全に、いや過剰に備わっている。

リップはかんたんに作れる

今回はこんなやり方しか思いつかなかったが、油ににおいを移す方法というのはちょっと考えてみるとたくさんありそうだ。もっといろんなにおいのリップがあっても良い。

後日、中華料理をたらふく食べてみた。ごま油リップの使用感が本当に「中華料理をたらふく食べた」後と似ているかどうかを検証するためである。
料理よりも、ぼくが作ったリップの方が断然油っこい
料理よりも、ぼくが作ったリップの方が断然油っこい
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