ひらめきの月曜日 2012年6月4日
 

無限豆苗

収穫

ついにわが農場にも収穫期がやってきた。二週間、農作物の収穫と考えると短いのだろうけれど、めんどくさがりからすると毎日水を換えるのはめんどくさかったので感慨深い。
もっしゃもしゃー。
もっしゃもしゃー。
収穫するにあたって初日に置いたものよりも三日目くらいに置いたものの方が育ちがよい。当初の計画とは違うが、まず三日目のものを食べて、その間に初日が育っていれば同じ結果になるのではないかと思い、まず三日目から収穫した。
食べ物感が薄い見た目となっております。
食べ物感が薄い見た目となっております。
じゃあ、と引っ張るとスッと持ち上がる。これで豆苗の収穫は完了。だが、なんだか伸び方がまばらなので、本当に食べられるの、という感じになっている。
食材っぽさアップ!
食材っぽさアップ!
だがそれでも洗って切ってまな板の上に載せれば立派に食材に見える。下処理をしたら食材っぽく見えるのか、まな板の上に乗っているものは食材っぽく見えるのか。そのあたりは不明だが我が農場の農作物が晴れの舞台(まな板)で輝いていてうれしく思う。
豚肉と豆苗の炒め物。豚肉と炒めるのがやっぱり一番うまいな。
豚肉と豆苗の炒め物。豚肉と炒めるのがやっぱり一番うまいな。
そして食べてもしっかり美味い。再収穫物でも香りが強くてしゃきしゃきとしていてうまい。うまい、よしっ!自分で育てたものがうまいとうれしい。たとえ、水を換えてただけだとしてもうれしい。

これはいい、いいことに気付いた。これが無限に続くのならばうれしい限りだ。

自然をなめるな

ななめな写真ですみません。収穫したところがボワボワッってなってる。あそこだけ日当たり悪くなったりしないか不安。
ななめな写真ですみません。収穫したところがボワボワッってなってる。あそこだけ日当たり悪くなったりしないか不安。
15日目。今日もおいしい豆苗を収穫するぞと農場に向かう。食べようと思ったときにベランダで食材が育っているのって便利でうれしい。

順番として、初日、二日目のものを収穫したいのだが、やはりいまいち伸びが悪い。
うむ、よく育っておる。
うむ、よく育っておる。
お豆腐サラダ。豆からできた豆腐と豆から出来た豆苗のコラボレーション。エクセレントな味だ。
お豆腐サラダ。豆からできた豆腐と豆から出来た豆苗のコラボレーション。エクセレントな味だ。
今回は4日目の豆苗を収穫。この辺りは我が農場でも一番良く育っていたあたりなので勢いがある。家で育てたものでも生で大丈夫だろうか。食べてみたがしっかり美味くておなか痛くなったりもしなかったので大丈夫だろう。
伸びが悪いというか、全体的にダメっぽい。
伸びが悪いというか、全体的にダメっぽい。
根っこがぐにゃんぐにゃん。
根っこがぐにゃんぐにゃん。
それにしても気になるのが初日と二日目の豆苗の伸びの悪さ、どうしたもんかと見てみると、伸びが悪いというよりもなんかこいつら体調悪いっぽい。

同じ豆でも適性があるんだろうか。こんな小さな農場でも自然相手に思い通りにはいかないと思い知らされた。
この後、初日と二日目のやつらは処分された…。
この後、初日と二日目のやつらは処分された…。

再収穫、量が少ない

豆苗の胡麻和え。これがすっごくうまくて、究極の食べ方だと思った。
豆苗の胡麻和え。これがすっごくうまくて、究極の食べ方だと思った。
食べちゃってかなりさみしい状況になってきてしまった。
食べちゃってかなりさみしい状況になってきてしまった。
17日目、胡麻和えにして食べてみるとものすごくおいしかったんだけれど、出来た量は小鉢一杯。一食分としてはちょうどいいが、同じ一株なのに買ってきたときと比べると明らかに量が少ない。
豆苗のてんぷら。これだけ唯一いまいちだった。揚げ方が悪かったか。
豆苗のてんぷら。これだけ唯一いまいちだった。揚げ方が悪かったか。
もさもさ感が減ってきた。
もさもさ感が減ってきた。
日に日に豆苗量が減少していっていく我が農場。おかしい、計算上ではいったん収穫できるくらいの環境を整えれば一定の量を供給できたはずなのに。
豆サラダ。春の到来の喜びを全力で感じられる豆苗のうまい食べ方筆頭。
豆サラダ。春の到来の喜びを全力で感じられる豆苗のうまい食べ方筆頭。
やばい。右側が主にやばい。この、徐々に来てるのにどうしようもない感じ、頭髪、という言葉が思い浮かぶ。怖い。
やばい。右側が主にやばい。この、徐々に来てるのにどうしようもない感じ、頭髪、という言葉が思い浮かぶ。怖い。
目に見えて右側の部分だけ伸びてきていないのがわかる。もしかして再収穫可能なのは一回限定なのか。やばい。
今日の収穫は、これだけ…?
今日の収穫は、これだけ…?
さらに、収穫量自体も株によってかなり左右される。この日の収穫は買ってきたときの三分の一にも満たないくらいだ。この企画を豆苗だけを食べて生活する。みたいな方向にしなくて本当によかったと思う。
豆苗の卵焼き。	豆苗の香りと歯ごたえが柔らかい卵に包まれて極上のハーモニー。
豆苗の卵焼き。 豆苗の香りと歯ごたえが柔らかい卵に包まれて極上のハーモニー。
右は何のプランターなのか不明。
右は何のプランターなのか不明。
もう右の鉢では生命の息吹が感じられなくなってきた。

右のような状態の鉢を持ってると、子供時代なら絶対に母親に捨てろと言われていた。そして「これで地球の食糧環境を救うんだ!」とか言い返したら「なに訳わかんないこと言ってんの、早く捨ててきなさい!」って言われてただろう。

で、大人は判ってない、みたいなことになる。でもたいていこういう場合、大人は判ってる。あ、ってことは、これ、やばいんじゃね。
豆苗の豚肉巻き。これがめちゃくちゃうまい。豆苗が豚肉のうまみ吸って、絶妙の味。
豆苗の豚肉巻き。これがめちゃくちゃうまい。豆苗が豚肉のうまみ吸って、絶妙の味。
やばいと思いつつ、打つ手がない。
やばいと思いつつ、打つ手がない。
明らかにもう伸びてこない感じ。ここだけ冬。
明らかにもう伸びてこない感じ。ここだけ冬。

なりふり構ってられないわ

豆苗かた焼きそば。残った豚肉入れたら妙なことになったが無上の美味さ。
豆苗かた焼きそば。残った豚肉入れたら妙なことになったが無上の美味さ。
お気づきだろうか、右の鉢の中身が減っていることに。
お気づきだろうか、右の鉢の中身が減っていることに。
このままでは豆苗生活が続けられない、どうしたものか。ここで、無限豆苗よりも豆苗が続くことのほうに比重を置いた。右の鉢のもう駄目だろうなぁ、という株を廃棄した。

これで水の汚れが抑えられ、生き残っている奴らは成長を続けるはずだ。あと、小バエが発生していたのでちょっと、もうあれだったのだ。
豆苗の生春巻き。これは新たな可能性が見えた、抜群である。
豆苗の生春巻き。これは新たな可能性が見えた、抜群である。
困難な農場経営。景気の影響は大きい。
困難な農場経営。景気の影響は大きい。
が、それでも回復の兆しの見えない豆苗たち。置いてからの日数は右の鉢のものとそう変わりはないのでわっさーなっていていいはずなのに。茂っている株は残り3株。終わってしまうのか。
豆苗とエンドウ豆のチャーハン。これは別格のうまさ。びっくりした。
豆苗とエンドウ豆のチャーハン。これは別格のうまさ。びっくりした。
収穫済みの奴だけ右に移動。
収穫済みの奴だけ右に移動。
農場の豆苗は残り二株。収穫済みの豆苗からは成長の兆しなし。これはまずい、これはまずい、完璧に追い詰められた。
液体肥料投入。
液体肥料投入。
ついにここで液体肥料を投入。肥料入れたら、なんかそれをダイレクトに食べちゃうような感じがして健康的に大丈夫なのだろうか、とか、豆苗で地球の食糧問題を救うので、肥料とか使ったら解決につながらないじゃん!

とか思って入れなかったのだが、もうこうなったら四の五の言っていられないと肥料投入。これでまたグングン伸びてきてくれッ…!!

液肥・THE・地獄

エンドウ豆と豆苗の卵とじ。うちの母の得意料理エンドウ豆の卵とじに豆苗プラス。甘くて懐かしくて至福の料理。
エンドウ豆と豆苗の卵とじ。うちの母の得意料理エンドウ豆の卵とじに豆苗プラス。甘くて懐かしくて至福の料理。
ということで、肥料を投入したあと収穫した豆苗を食べる。液肥よ、がんばってくれ。このおいしい豆苗をもうしばらく俺に食べさせてくれ…。そう祈りながら次の日。
ぎゃー!!全滅ー!!!!!
ぎゃー!!全滅ー!!!!!
肥料の力で少しは成長しているかな、期待しながらプランターをみると、ぎゃー!!!

か、枯れまくってるー!なんかもうビックリするくらいの勢いで枯れてるー!しかも臭い!!ッ!なに、臭い!!小バエ、ブンブン、ギャー!!!!

ビックリした。まさかこんなことになるなんて。玉手箱一気に三箱位開けちゃったくらいの威力。肥料のやりすぎや、植え替えなどで植物がダメージを受けているときの肥料は良くないとは聞いたことがあるが、まさかここまでとは…。
左の奴はわっさーなってるけど、一株。
左の奴はわっさーなってるけど、一株。
と、いうことで我が豆苗農場はここで幕を閉じることとなりました…。

ラスト豆苗うまい

左が市販の豆苗。右がラスト豆苗。
左が市販の豆苗。右がラスト豆苗。
最後は豆苗尽くしの食卓にしようと市販のものも買ってきた。比べてみると我が家の豆苗は自由奔放感がすごい。
左が市販のもの、右が農場豆苗。
左が市販のもの、右が農場豆苗。
さぁ作るか、と切ってみると感触が全然違ってビックリした。比べると市販のもののほうが明らかに太い。そして緑。香りの強さも段違いだった。

これを見て、あぁ、そうだよなぁ、確かに水と太陽で成長するけども元はエンドウ豆に詰まったエネルギー使ってるんだから限界があるよな。と思った。豆苗が伸びる力は一年間貯めた力を前提にしたもので、ちょっと太陽に当てたら伸びるお手軽な魔法みたいなものじゃないんだな。
豆苗と豚肉の炒め物、豆苗サラダ、豆苗の胡麻和えの、豆苗定食です。筆舌に尽くしがたい美味さ。
豆苗と豚肉の炒め物、豆苗サラダ、豆苗の胡麻和えの、豆苗定食です。筆舌に尽くしがたい美味さ。
結果だけ見て簡単そうに見えるものでも、その前提としての努力や積み重ねがあってのものなんだと豆苗さんに教えられた。無限豆苗で一生食費安泰、とか考えるよりも、地道に働いてしっかり食べていけるようにしたいと思う。

まさかの芽生え。
まさかの芽生え。
簡単そうに見えて、そう甘い話はないもんだ。難しかったな、豆苗育て。俺には無理かな、と思っていたら、なんと、関係のない観葉植物の鉢から豆苗が生えていていた。なんで!?

エンドウ豆を水に浸けていたときに落ちたのだろうか、ビックリした。なんだか嬉しかったので、お手軽無限豆苗とか言わず、こいつを一年間育ててエンドウ豆を収穫できるように育てたいと思う。がんばれ、豆。

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