フェティッシュの火曜日 2012年6月19日
 

カミツキガメを捕まえて食べた

これがカミツキガメだ!!…絶対真似しないでください。
これがカミツキガメだ!!…絶対真似しないでください。
6月。そろそろあの外来種が捕獲されたというニュースがテレビや新聞を騒がせる頃である。
「獰猛!」「危険!」そんな言葉で恐れられる、奴らの名前は「カミツキガメ」。
僕はそんなカミツキガメにもう一つ、ありがた迷惑な形容詞をプレゼントしたい。それは「おいしい」だ。
1985年生まれ。生物を五感で楽しむことが生きがい。好きな芸能人は城島茂。
> 個人サイト Monsters Pro Shop

千葉で繁殖している!

さて、僕は外国から日本へやって来て野生化した生き物、いわゆる外来種を捕まえることを趣味というかライフワークとしている。
そんな僕が前々からぜひとも捕まえてみたかったのがそのカミツキガメである。
やってきたのは千葉県佐倉市を流れる川。緑が多くて確かにカメが暮らすにはちょうど良い環境に見えるが…。
やってきたのは千葉県佐倉市を流れる川。緑が多くて確かにカメが暮らすにはちょうど良い環境に見えるが…。
北米原産の大型淡水カメであるカミツキガメは日本ではなんと千葉の印旛沼水系で繁殖してしまっているらしい。
普段は水中にいてなかなか姿を見せないが、毎年この時期になると産卵のため陸に上がってくる。そこで子供がちょっかいを出して噛み付かれでもしたら大変ということで毎年駆除も行われているそうだ。
意外なほど街中を流れててびっくり
意外なほど街中を流れててびっくり
ネットで検索したところ、カミツキガメは高崎川と南部川、それから鹿島川に数多く生息しているようだとわかった。
ところが現地に赴いて驚いた。いずれの河川も街中や田園地帯を普通に流れているのだ。秘境めいた雰囲気は全くない。

とりあえずやみくもに探しまわっても仕方あるまい。地元の方に聞き込みを行うことにした。

徹夜で挑む!

田んぼで作業中のおとうさんたちにお話を伺うことに。
田んぼで作業中のおとうさんたちにお話を伺うことに。
お仕事中の農家の方曰く、「田んぼの畦をたまに歩いている」という情報を得ることができた。しかし見かける頻度は2年に一度程度とそう多くないそうだ。うーん、これはむやみに歩き回っても出会うのは難しそうだ。
一瞬カメの足跡かっ!?と思ったが残念。こりゃネズミの足跡だ。
一瞬カメの足跡かっ!?と思ったが残念。こりゃネズミの足跡だ。
とりあえず田んぼ周辺を歩き回ってみるが成果は得られない。そんなとき釣竿を持った男性が自転車に乗ってこちらへ向かってきた。
チャンス!!水辺の生き物のことを知りたかったら最良の手段はその地域の漁師さんに話を聞くこと、次点で釣り人に話を聞くことだ。彼らは水辺のことに関してはプロ、あるいはセミプロ級の知識を持っている。
さっそく呼び止めて話を聞くと、「ヘラブナ釣ってるとたまに掛かって困るんだよねえ。」との答え!釣れるんかい!!
というわけで竿を出してみることに。
というわけで竿を出してみることに。
釣り人にお礼を言い、さっそく川に向けて釣竿を伸ばす。エサはサンマの切り身だ。
その後も道往くヘラブナ釣り師数名に話を聞いたが、なんと皆さんカミツキガメを釣ったことがあるという。針を外そうとすると噛みついてくるので厄介な存在らしい。ただ、ここ数年は大規模な駆除の成果かあまり見かけなくなったそうだ。
うーん、駆除がうまくいっているというのは素晴らしいことなのだが、なんだか悔しいぞ。
竿先には鈴。
竿先には鈴。
竿の先には鈴をつけて待機。カメがエサをくわえたら鈴の音がそれを知らせてくれるという仕掛けだ。

待つこと数十分、静かな川辺に鈴の音が鳴り響いた!急いで糸を巻き取る!
なにやら雑巾でも引っ掛けたようなかったるい感触が竿先を通じて手元に伝わる。魚じゃない。カミツキガメか!?
うーん、カメだけど…。
うーん、カメだけど…。
カミツキガメじゃない。これはクサガメというカメだ。漢字で書くと臭亀。釣りあげられて文字通り嫌な匂いを放ち始めた。まあ後にこんなもの何でもないと思えるほどの悪臭を嗅ぐことになるのだが…。

結局明るいうちにはカミツキガメを捕まえることはできなかった。実はカミツキガメは夜行性なのだ。もちろんそれを考慮して野営の道具は持ってきている。今日は徹夜で粘ろう。
続いて夜になってから釣れたのはスッポン。
続いて夜になってから釣れたのはスッポン。
しかし徹夜の甲斐もむなしく、スッポンやクサガメなど、狙っていないカメばかりが釣れるだけで終わってしまった。
ひょっとするとこの辺りのカミツキガメは駆除し尽くされてしまったのだろうか。

 ▽デイリーポータルZトップへ つぎへ>

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ
↓↓↓ここからまたトップページです↓↓↓