
きもちわるい
次の朝、白髪染めを終えて黒々した髪になった元不良たちがそこにあった。
まずはトウモロコシから見ていこう。
怖い。
朝、風呂場で黒髪になったトウモロコシを見て一歩後ずさった。家族が先に見つけなくてよかったと思う。
ほとんどホラーの域である。冷蔵庫から転がり出てきたら失神する。
普段食べない部分であるトウモロコシのヒゲを白髪染めしただけなのになんだろうこのお化け感。黒の縮れ毛が妙に生々しい。
よく見ると染まりにムラがある。しかしそんなこと言ってる場合じゃないくらいきもちわるい。
強引に黒染めしたのが間違いだったことを痛感させられる。すまなかった、君はやっぱり金髪がいいよ。なにしろ手に取るのがはばかられるくらいの人毛っぽさである。
直毛系はかっこよくなった
トウモロコシが怖くなってしまったことで若干の戸惑いはあったが、気を取り直して他のものも見ていきたい。茶髪坊主だったタワシはどうなったか。
黒光りしていた。
逆側と比べるとその差は歴然。
短髪ゆえ染めにくかったタワシだが、仕上がりはムラもなくかなりきれいだった。これならば生活指導の先生にも頭なでられるレベルであろう。裏は茶色いから出かける時だけひっくり返せ。
筆はどうか。
ツヤツヤだ。
水彩筆も見事に染まっていた。高級馬毛使用、とかかれていたので馬の毛も白髪染めで染まるということがわかった。やらないけど。
人工物はどうなっただろう。歯ブラシだ。
うっすら、ロマンスグレー。
完全に白髪だった歯ブラシは薄ぼんやりと灰色になっていた。やはりポリエステルは染め成分がしみこまなかったか。
それにしてもトウモロコシのきもちわるさに比べ、直毛短髪系のものは黒染めしてもさほど気持ち悪くならないことがわかった。やはり人っぽくないからだろうか。
あの大物はどうなった。ホウキ番長である。
高級感すら漂う漆黒。
毛の一本一本まで完全に染まりきっている。
ホウキはパーフェクトに黒くなっていた。黒くしたことで高級感が増したように見える。成功だ。これがきっと長毛種のホウキだったらトウモロコシ側に流されていたかもしれない。
ホウキのパッケージ。シダも白髪染めで染まることが判明しました。
黒染めするなら直毛種
トウモロコシのヒゲが黒染めして怖くなってしまったのは、毛の長さよりもウェイブがかかっていたのが原因だと思われる。今度やるときはストレートパーマをかけてから染めるか、そもそもやらないかどちらかがいいだろう。
黒く染めると印象が変わる
毛を染めると印象が変わるのは人間だけでないことがわかった。ホウキもタワシも黒染めしたことでなんだかわからないけど実直な感じになった。トウモロコシがきもちわるくなってしまったのは予定外だったが、印象が変わったという点ではインパクトのある効果を得られたと言えよう。
白髪染め、夏の自由研究や肝試しの準備などにもお勧めですよ。