
看板を超えてもはや「碑」のようにすらなっているココスのでかいハンバーグ看板
ファミレスチェーンのココスといえば何を思い浮かべるだろう。
テーブルに運ばれてから自分で焼き付けられるのが人気のハンバーグか、限定された店舗でだけ楽しめる朝食バイキングか、キャラクターであるドラえもんまわりのキャンペーンも熱い。
ただ、そういった楽しみはほかのファミレスにだってあるだろう。ココスには、ココスにしかない特徴があるのだ。
それが外壁に鎮座する「看板メニューの看板」である。
古賀及子(こがちかこ)
1979年東京生まれ、神奈川、埼玉育ち、東京在住。Web制作をしたり小さなバーで主に生ビールを出したりしていたが、流れ流れてニフティ株式会社へ入社。9時出社、15時45分退社の育児シフトで勤務中。
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まばたきをする体
静かな迫力が魅力
壁に大きく掲げられたハンバーグの写真が静かな迫力をかもし出す。
最初みたときは、ぱっとスルーしてもう一度見た。人に二度見させる看板、それがココスの看板だ。
ここ!
なんというかもう、ただただハンバーグの写真がかかげてある。鴻巣店
実はこの「ココスは看板メニューをそのまま看板にしている」というネタは以前にもコネタとして紹介しており、上の写真はそのときのもの。
ココスは看板メニューがまさに看板になっている
この看板、いまだに「おいしそうだな」と思いつつやはりちょっとヘンで、面白く感じてしまう。
だって、街中に急に静かにでかいハンバーグが現れるのだ。インパクトがじわじわくる。
コネタだけでは飽き足らない気持ちが4年たってもおさまらず、今回はめいっぱいココスを見て歩くことにしたのだった。
ちなみにあらためて他チェーンを見ても、ココスのような表現方法はみかけない
メニューの写真はあっても、文字が入っていて広告的要素が強い
デニーズのこちらの店舗は写真すら見かけなった
華屋与兵衛もメニューののぼりが立つのみ
背景画像のような風情で食べ物を大きく打ち出すことはよくある
が、ココスの写真ような主張は一切ない。気配を消しているといってもいい
1日で効率よくココスをめぐるという酔狂
ココスの看板を見て歩くのに際し、自分的に交通が便利な東京と神奈川のココス店舗から効率よく1日で回れそうな店舗を抽出、さらにストリートビューでハンバーグ看板の有無を確認した。どうやら、ハンバーグ看板がない店舗もあるようなのだ。
1日で効率よくココスのハンバーグ看板をめぐる計画を、電車の乗り換え時間等も含めてがっちり組み立てた。
初めて降りるような駅もココスだけを見て(ココスの中には入らず)次の街へと移動する。ファミレスの外観だけを暴れ見するわけである。ここまでの酔狂もちょっとなかろうと思うと誇らしい。
綿密な計画の甲斐はあった。「そうきたか!」というようなハンバーグ看板もたくさん見ることができた。
早速ご紹介していきましょう。
まずお勧めしたいのが、こちら、日吉店
道路沿いに迫り来るようにハンバーグ。遠近感的に、対向車線から眺めるとちょうど「食べている人目線」になる
看板は車道ぎりぎりに設置されており、信号待ちで車を横に付けると車窓いっぱいのハンバーグを拝める。なんだそれ
道路上に突如現れる写真作品
めぐっていて、ココスの看板メニューのスタンダードだと思わされたのがこの設置方法だ。
店の外壁に道路に面するように写真が設置されている。
よく見ると、写真の額はデザインされた石の台座に乗っていることがわかる。
「広告」というよりもむしろ「作品」のような扱いだ。
このハンバーグ看板の面白さは、ハンバーグがなにか威厳を持っているように見えるところにあるのかもしれない。
どうかという主張。こちらは編集部安藤より写真の提供を受けた茅ヶ崎松が丘店。陰影から台座の石のデザインがよくわかる。さらに店名のロゴも真上にある非常に美しいココス
台座の石、なんかちくちくしてるっぽい
こちらは港北ニュータウン店。レイアウトをすこしずらしてきた。こういった一見こだわりのないような設置も気になる
ハンバーグ看板を道をゆく人目線で見てみよう
なんとなく歩いていると
急に右側から
ハンバーグに襲いかけられる
どーん
でかい!
背景に溶け込まないこの押し出しの強さ
チェーンのファミレスというのは、なににしろ「普通」というのがセオリーだと思っていた。味は「普通に」おいしく、値段も「普通」、外装も内装もおしゃれでもださくもなく「普通」。そういうものなのではなかったか。
利用する人の日常に「普通」にとけこむことができるのがファミレスのすごいところだと思うのだ。
しかしこの看板である。ハンバーグの押しの強さ、決して背景には溶け込まないぞという意思。ファミレスのセオリーを大胆にほんの少しずらしているように感じる。
さらに私は全く気づかなかったのだが、先の写真を提供してくれた編集部安藤から「ココスは夜もすごいですよ」との情報が入った。え、そうなんですか。
って、本当だ! あの看板、光るのか!
暗闇に光まくるハンバーグ。茅ケ崎町屋店
外壁への設置でなくても、ハンバーグは主張する
変だ。やっぱり変だよ、これは。もちろん悪い意味での変ではない。いわゆるファミレスの「普通」ではないということだ。
夜景のどえらさも加わってココスの看板の魅力について、おおむねはわかっていただけたのではないか。
畳み掛けて、今回ココスを巡りハンバーグ写真の設置や雰囲気がここまでの紹介ではとどまらないことが判明した。
ココスにはこれまでに紹介したような平屋の造りではない店舗も多数ある。そして、そういった店も果敢にハンバーグ看板を設置しているのだ。
この無理やり感がまた泣かせるのである。続いて紹介していきましょう。