ロマンの木曜日 2012年8月30日
 

靴のかかとを邪鬼にする

踏まれっぱなしの一生。
踏まれっぱなしの一生。
最近、楽な靴ばかり履いていたら、ヒールの高い靴を履くのが苦痛になってきた。昼に履いて出かけても、夕方にはもう歩行困難である。

そんな苦痛を少しでもやわらげられないか。そうだ、邪鬼をヒールにしてみよう。
1970年群馬県生まれ。工作をしがちなため、各種素材や工具や作品で家が手狭になってきた。一生手狭なんだろう。出したものを片付けないからでもある。性格も雑だ。もう一生こうなんだろう。
> 個人サイト オツハタ万博

靴底といえば邪鬼に決まっている

「そんな苦痛をやわらげられないか」→「そうだ、邪鬼ヒール」の間に多少飛躍があったのではと思う。補足すると、私はヒールの高い靴は苦手だが、船底ヒール(土踏まずの下にも支えがあるタイプ)なら楽だ。

ということは、今持っている高いヒールの靴を船底にすればいい。
そこで、邪鬼だ。おっとまた話が飛んだ。

その前に、今回改造する靴はこれである。買ってから2回しか履いて外出してない。たぶんヒールが高くてつらいせいだ。
これでヒール高6cmくらい。ハイヒールとまで行かないが、私はダメなんだ。
これでヒール高6cmくらい。ハイヒールとまで行かないが、私はダメなんだ。
そこで、この底を船底ヒールにすれば楽になるに違いない。が、ただ底を平らにするよりは、邪鬼踏んでる感じのヒールにしたほうがいいと思う。なぜかというと、邪鬼とはこういうものだからだ。写真を見てみよう。
靴底=踏む=邪鬼、なわけです。
靴底=踏む=邪鬼、なわけです。
当たり前のように邪鬼邪鬼言っているが、何のことかわからない方のために説明すると、ここでは仁王像や四天王像に踏まれている小鬼のことである。

このように、邪鬼は常に踏まれるさだめにある。ヒールも常に踏まれるものである。めでたく、ここで話がつながった。さっそく邪鬼ヒールをこしらえてみよう。

邪鬼踏みへのステップ

まずはどうやってこのヒール部分に、邪鬼一匹をひそませられるかだ(ちなみに左右それぞれ別の邪鬼を配置する予定)。手っ取り早いのはヒールを取り去って、別に制作しておいた邪鬼像を挟んじゃうのがいいだろう。

しかし靴の構造をよく知らないし、構造に手を出せるほどの靴作りスキルはない。ヒールの周囲に粘土か何かで邪鬼像を貼り付けることにした。

その前に、せめてヒールを少し削って細くし、彫りの自由度(深く彫り込めるように)を高くしようと考えた。ところが。
ほとんどダメージを与えられず。
ほとんどダメージを与えられず。
表面の木材を模したシートを剥がすだけでもものすごい苦労。履いているといつのまにかボロくなって高い交換料を余儀なくされるヒールだが、自分で故意に傷つけるのは大変だとわかった。このことから何か人生訓を引き出せそうな気もするが、全然思いつかない。

ヒールはそのままに、粘土を貼り付けていくことにした。本当はヒールと同じ強度の素材で作りたいところだが、この素材がなんなのかわからないので、せめて形だけでも完成させたい。
マスキングテープで養生。
マスキングテープで養生。
粘土が食いつき易いように、細かい傷をつけておく。
粘土が食いつき易いように、細かい傷をつけておく。
石粉粘土(乾くと固まる)を盛っていく。
石粉粘土(乾くと固まる)を盛っていく。
水たまりに入ったあと小麦粉踏んじゃった、みたいな感じに。
水たまりに入ったあと小麦粉踏んじゃった、みたいな感じに。
なんとか土踏まずの下部を埋めてみた。さっきから自分の靴を傷つけたり粘土盛ったり、まったく慣れない作業に脳が驚き続けている。一種の脳トレでしょうか。

問題はここからだ。いかに邪鬼に似せていくか。
地味に鉛筆で下絵を施す。
地味に鉛筆で下絵を施す。
これはもう、写真を見ながらコツコツと、彫ったり盛ったりしていかなくてはならない。うぇー。

この方面は苦手なので、少しづつ少しづつ、立ち止まったり後戻りしたりして、相当な時間をかけて臨む所存だ。たとえ出来上がるのが「ヒールで踏まれて苦悶の表情を見せる小鬼」だとしても。

 ▽デイリーポータルZトップへ つぎへ>

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ
↓↓↓ここからまたトップページです↓↓↓