ひらめきの月曜日 2012年9月10日
 

顔から手足を生やす

ひとつ変なのがいるけど、私はそれになりたい
ひとつ変なのがいるけど、私はそれになりたい
顔から手足を生やすための道具を作ったので、それを紹介したい。
1973年東京生まれ。今は埼玉県暮らし。写真は勝手にキャベツ太郎になったときのもので、こういう髪型というわけではなく、脳がむき出しになってるわけでもありません。→「俺がキャベツ太郎だ!」
> 個人サイト テーマパーク4096 小さく息切れ

字面通りに「頭がおかしい」

この記事のタイトルは「顔から手足を生やす」というものだ。言いたいことはそれだけで、写真で見せるとこういうことになる。
こんにちは
こんにちは
もう全て言い切った感じがあるのだが、ここから先はまず、ここに至るまでの精神的な経緯をお知らせしたい。

鏡に映る自分が僕を迷わせる

小さい子供が成長していく過程で、顔から手足が生えた人間の姿を描くことがある。全ての子がそうではないだろうが、子供の絵の一つの典型例として見られるようだ。(参考→「"顔から手足"」で画像検索)

子供独特の表現がなんともかわいらしい。ならば、そのかわいさいただきましょう、という発想だ。
カチューシャと平ゴムを組み合わせて
カチューシャと平ゴムを組み合わせて
手足をくっつける
手足をくっつける
まずはプロトタイプの制作をしよう。ホームセンターなどを回って仕組みを考えたところ、カチューシャとゴムを組み合わせて頭部に装着させる方法が安定しそうだということがわかった。ベースパーツに仮の段ボール製パーツを付けてみる。
顔から手足ベータ版
顔から手足ベータ版
手足には針金を入れてポージング自在
手足には針金を入れてポージング自在
鏡に映った自分を見て思う。これはなんだろう。

小さい子供が描く絵とは違うものをにじませている気がする。イメージしていたものと今見えている結果との方向の違いがむごい。
まだ垣間見える迷い
まだ垣間見える迷い
いろいろ試すうち、ボードを持ってそこから顔を出すようにすると、顔から手足マンがより強調されることを発見。ただ、発見したところで方向性の修正がなされたわけではない。

自分の写った写真を見て思う。これって、どうなんだろうか。心配になったので、ここまでの様子を説明するメールを編集部に送って返信をもらった。
たぶん勇気づけられてる
たぶん勇気づけられてる
メールの冒頭はこうしたものだった。やんわりとゴーサイン、という解釈でよいだろうか。

やっぱりかわいくはないよね…、という痛みを抱えながら、正式版の制作に進もう。

イマジネーションは現実へと

段ボールで作ったプロトタイプを元に、材料を揃えて正式版を作ろう。
試行錯誤してたどり着いた材料たち
試行錯誤してたどり着いた材料たち
できたよーん
できたよーん
袋状に縫ったフェルトに綿を詰めて針金を通し、ベースパーツにくっつけてあっさりと完成。思考は現実化するのだ。

ただ、ゆるキャラ的なテイストが出るんじゃないかと思っていたのは私の見込み違いだったらしい。そこには、ゆるくもきつくもない存在感がにじむ。
陽気な感じで
陽気な感じで
ちょっとすまして
ちょっとすまして
ボードを出して顔から手足マンの存在感をより高めてみる。若者言葉はあまり積極的に使わないようにしている私だが、写真を見て「キモいっていうのはこういうことか…」という思いが自然と湧いてきた。

子供の絵からヒントを得てかわいさを求めた試みは、思った以上の鋭さを伴って、ブーメランのように自分へと突き刺さる。
これからどうしよう
これからどうしよう
しばらくポーズを取って、心にやってきたのは虚無感。着想を実体化するところまではよかったが、そこから先、自分が何をしたいのかが見えてこない。

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