はっけんの水曜日 2012年9月12日
 

ルーレット付おみくじ機、最後の工場

おみくじ機の中はこうだった

今回連絡をとって話を聞かせていただくことになったのは、ルーレット式おみくじ機、最後の工場である北多摩製作所の進藤部長。事務所で話うかがうことになり、デスクの上を見ると…おお、これですよ! あのおみくじ機!
おおー、なつかしい。調味料とかの横にあったアイツ!
おおー、なつかしい。調味料とかの横にあったアイツ!
いやー、何年ぶりに見たんだろうか…。ちなみに正式名称は「卓上小型自動販売機」。自販機の一種なんですね。ではさっそく進藤さんに話をうかがってみます。ちなみに事務所の扉一枚隔てた工場からは金属を切ったり削ったりする音がウインウインなっております。
ルーレットってのも最近見ないですね。
ルーレットってのも最近見ないですね。
−−さすがにルーレット付占い機だけで会社運営されてるわけじゃないんですよね?

「違います(笑)。もともとは金属加工が本業なんです」

−−見た感じ、工場も別に占い機の製造ラインとかあるわけじゃないですもんね。いつ頃から作り始めたんですか?

「作り始めたのはもう…30年前くらいですかね。当時他にいろんなタイプが他で作られてたんですよ。それで流行ってるの見て、社長の友人が『作ってみたら?』って言ったもんだから、それで面白いんじゃない、てことで(作りはじめた)」

−−30年前…たしかにその位前にはあちこちにあった気がします。

「当時はいろんなタイプがあって、流行ってたのはこのルーレットの部分が灰皿になってるやつ。それでうちは上をドライフラワーにした奴だしたけど、あんまり売れなかったんです」

−−花じゃダメでしたか!

「昔は禁煙とかなかったからね〜。灰皿とか付いてる方がよかったんでしょうね」
なんかこのイラストとか印象に残ってます。不思議と。
なんかこのイラストとか印象に残ってます。不思議と。
−−それがなんでルーレットに?

「ひとつはまだルーレット自体が目新しい時代だったことですね。あと、ギャンブル好きは数字にこだわる人が多いから(笑)」

−−なるほど!でも普通のが100円入れてレバー押せば占い出るだけですけど、それプラスルーレットだから結構改造も大変でしょうね。

「もうそれは試行錯誤ですよ。中の部品変えたりして3年かかりましたね…」
そう言いながら特殊ドライバーを回す進藤さん。すると上フタが開いて…おお、中身はこうなってたんだ!おみくじが中にはびっしり。ちょっとリボルバー式のピストルっぽいですね。
おみくじ以外は思ったよりシンプルな中身。
おみくじ以外は思ったよりシンプルな中身。
おみくじは59本。部品のパーツは60個以上だそう。
おみくじは59本。部品のパーツは60個以上だそう。
しかもこれって今ごろ気づいたんですけど、電池とか電源の類が一切不要なんですね。コインの重みとレバーだけで稼働。それも実はすごい職人的なレベルの調整があるから出来る凄さだったりするのですよ!

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