フェティッシュの火曜日 2012年10月9日
 

川に人食いザメ!?沖縄・国際通りでサメを釣れ!!

台風上陸

と思ったら沖縄名物の台風ですよ!
ガジュマルの大木がなぎ倒される。
ガジュマルの大木がなぎ倒される。
台風17号が上陸、猛威をふるったのだ。当り前だが釣りには行けない。歯がゆい。
それに川のサメは雨後の濁りを嫌うと聞いている。台風が去っても残り少ない日程で仕留めることができるだろうか。Kくん、Oさんとの男の約束を果たすことができるだろうか。
不安に襲われながら、停電した宿でヘッドライトを頼りにワイヤー仕掛けを組み直した。
台風でも開いているスーパーがある。
台風でも開いているスーパーがある。
ちなみに、「今開いてます、ユニオン」のキャッチフレーズでおなじみの沖縄のローカルスーパー「ユニオン」は台風の真っただ中でも本当に営業していた。すさまじい根性だ。
しかもこの辺り一帯はこの日ずっと停電していたのだが、自家発電で頑張っていた。すごい。
冷凍庫へ電源が回せないためアイスクリームが割引に。
冷凍庫へ電源が回せないためアイスクリームが割引に。
沖縄というとのんびりしたイメージもあるが、毎年本土では考えられない規模の台風と戦っているのだ。
台風の爪痕は川にも。
台風の爪痕は川にも。
台風が去った翌日、釣り場を視察しに行くがゴミで川面が埋め尽くされんばかりだ。サメの姿も消えてしまっているし、これでは釣りにならない。この日はおとなしく宿へ戻った。

チャンス到来!が…

翌日、川が落ち着いたのを確認してから早速サメを狙う。
牧志駅前、巨大シーサーのそばで釣り糸を垂れる。
牧志駅前、巨大シーサーのそばで釣り糸を垂れる。
国際通りで釣りをしているとものすごく目立ってしまい、さすがにちょっと恥ずかしい。
恥をかき捨てにできる旅行者だからこそできる釣りかもしれない。

そんなことを考えていると二尾のサメが足下に泳ぎ寄ってきた!
エサのボラのまわりを取り囲むように泳ぎまわり、二尾が同時に食いつく瞬間がはっきり見えた。
食った!絶対逃がさないぞ!
食った!絶対逃がさないぞ!
体格のいい方のサメが水面で首を振った。釣り鈎に掛かったのだ!
すごいパワー!少し泳がせてスタミナ切れを待った方が良いか。そう思ってリールから糸を送った瞬間、突然サメが身を翻して足元めがけて突っ込んできた!
最後のチャンスだったかもしれないのに…。
最後のチャンスだったかもしれないのに…。
瞬間、フッと竿が軽くなる。岩場に潜り込まれ、逃げられたのだ。サメなんて釣られても沖に走るしか能の無い魚だと思って油断していた。こんな頭脳プレーをこなすとは…。
その後は呆然としてしばらく立ち直れなかった。手足が震えていたことだけは覚えている。

救世主登場!

なんとか気を取り直し、翌日も同じポイントで釣りをしていると、釣竿を担いだお兄さん二人組に声をかけられた。
日頃からこのあたりでルアーフィッシングを楽しんでいるという。
こんなところで「サメを狙っている」と言うと馬鹿にされると思ったが、返ってきた答えは「二人とも川でサメを釣ったことがある」という驚くべきものだった。
釣り方を教わったところ、お二人は先ほど紹介したガーラという魚をエサにして釣り上げたそうだ。ガーラか…。残念ながらこの日の生き餌ストックにはいないな…。と思っていると…!
「これ、使います?」
「これ、使います?」
ものの数分、その場でちゃちゃっとガーラを釣りあげて手渡してくれた。
かかかかかかかか、かっこいい!!

そこから先はもう怒涛の展開だった。

ついにこの手に川ザメを抱く!!

エサをティラピア(すぐ物陰やゴミの中に逃げ込んで使いにくい)からガーラに替える。
直後、合流したKくんが水面にサメの姿を発見!
サメの鼻先にエサを落とすか、それともサメがエサの存在に気付くまでおとなしく待つか。決断を迫られたが後者を選択。どっしり構えた数十秒後、エサのガーラが突然何かに追われるようにすごい勢いで暴れ出し…。ゴツン!
何かが掛かった!
何かが掛かった!
海の大物用の釣竿がギュンギュン締めこまれる!このパワーはただの川魚じゃない!
白い腹面と光る眼。
白い腹面と光る眼。
間違いない!サメだ!
間違いない!サメだ!
よし!サメだ!
前回の反省を生かし、岩に潜り込まれないよう全力で強引に抑え込む!
無理矢理水面に引きずり出され、動きを封じられたサメは呼吸が満足にできないらしく、意外にもあっさりと抵抗をやめた。
無事、タモ網に収まった!
無事、タモ網に収まった!
Kくんが大急ぎでタモ網を持ってきてくれた。先程知り合った釣り人二人はサメを掬う係と撮影係を担当してくれた。何て気が利く人たちなんだろうか。
やっと捕まえた!川のサメ!!
やっと捕まえた!川のサメ!!
釣れたのは全長1メートルほどのオオメジロザメの子ども。
巨大化し、人食いとして名高いオオメジロザメだが、沖縄の河川に侵入するのはこの程度の小さな個体に限られるようだ。これではとても人は食えない。
住民は安心してほしい。
ギャラリーが続々集まる。
ギャラリーが続々集まる。
この時点でまだ夜の七時。観光名所の国際通り、しかも駅前でそんな時間に川からサメを釣りあげたバカがいるのだ。当然のごとくたくさんの人が集まってくる。
最初は大騒ぎになって恥ずかしいやらうろたえるやらだったが、この騒ぎの主役が自分とサメだと改めて認識するとだんだん気持ちが良くなってきた。
ステージで喝采を浴びるミュージシャンというのはこういう気持ちなんだろうかと思った。
国際通りで!!
国際通りで!!
サメ釣ったぞー!!!
サメ釣ったぞー!!!
はしゃぐはしゃぐ。
はしゃぐはしゃぐ。
喜びのあまり、記念写真を撮りまくってしまった。

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