フェティッシュの火曜日 2012年10月23日
 

開封は○年後!待ち続けるタイムカプセル

古いようで未来な言葉、それがタイムカプセル。
古いようで未来な言葉、それがタイムカプセル。
様々な式典で見かける「タイムカプセル」。手紙や資料などを放り込んで○年後に掘り起こして公開しま〜す、というアレです。有名なところでは大阪万博やつくば万博で行われたものなんかがありますが、コンセプトに夢があるわりには埋設する時と開封する時しか注目されない。その普段の様子を見にいってみました。いろんな形があるんですねえ。あと、実は街中のあっちこっちにタイムカプセル(的なもの)があるんですねえ。
1972年佐賀県生まれのオトナ向け仕事多数のフリーライター。世間の埋もれた在野武将的スゴ玉の話を聞くのが大好き。何事もほどほどに浅く広く、がモットー。

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普通の公園の地味型タイムカプセル

ふだんめったに気にすることのないタイムカプセル的存在。自分も埋めたことないからなあ。式典とかで行われる時も「市政○周年」とかのタイミングなのでそうそう立ち会うこともない。

そんなタイムカプセルがなんとなく気になったのが、たまたま来た公園でみつけたコレを目にしたことから。
たまたま訪れた江戸川区の公園。
たまたま訪れた江戸川区の公園。
緑さわやか、秋の陽気であります。
緑さわやか、秋の陽気であります。
不審者と思われない程度にぶらぶらしてたら、
不審者と思われない程度にぶらぶらしてたら、
遊具にベンチに運動器具に…手前のこれ何?
遊具にベンチに運動器具に…手前のこれ何?
子どもが「おかあさんこれなにー?これなにー?ステージ?ステージぃ?」とこの上に乗って騒いでたので気づいたのだけど、たしかに公園にポツンというかモッコリと盛り上がったこのコンクリート製の「何か」。とりあえず遊具には見えないよなあ…。
ステージにしては小さすぎるし…。
ステージにしては小さすぎるし…。
そして何かがハメてあったであろう跡。
そして何かがハメてあったであろう跡。
気になりつつ帰って調べてみたら、この公園に「タイムカプセル」がある、というのが判明。公園ぐるっと見たけどこれ以外にそれっぽいものなかったしなー。これもタイムカプセルぽいかというと微妙だけども…あ、でも薬のカプセルっぽい、形は。
草むらの銀色の物体、これもカプセルぽいけど?
草むらの銀色の物体、これもカプセルぽいけど?
防火水槽でした。
防火水槽でした。
おそらく何かハメてあった跡のところには「タイムカプセル○年埋設」的なことが書かれてたのでしょう。しかしこの先、この公園で「これなあに?」と言われ続けていくのだろうか。ちゃんと掘り起こしてくれるのか?江戸川区の人、忘れないで!

イベントも派手そうな漫画型タイムカプセル

そういう地元らしいタイムカプセルもあれば、こういう超メジャーなタイムカプセルも見に行ってみました。向かったのは浅草は雷門。といっても浅草寺ではなく…。
スカイツリー出来てもキングオブ東京観光すな。
スカイツリー出来てもキングオブ東京観光すな。
ちなみに提灯は松下電器寄贈という豆知識。
ちなみに提灯は松下電器寄贈という豆知識。
こちら浅草寺本堂。の右手にある…
こちら浅草寺本堂。の右手にある…
浅草神社が今回の目的の場所です。
浅草神社が今回の目的の場所です。
三社祭りが行われることでも有名な浅草神社。仲見世からの週末には出店が並ぶ浅草寺に比べれば人は少なめですが、それはそれで神社らしい佇まいがあっていい。お祭りや正月以外はざわざわしてなくてもね。

その周囲にいくつか石碑があるのでのぞいてみる。その中に比較的新しいのが…。しかもよく見ると?
ひとつ中央のが黒々としている。
ひとつ中央のが黒々としている。
「友情はいつも宝物」ってこれはよく見ると!
「友情はいつも宝物」ってこれはよく見ると!
「こち亀」こと長寿漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の石碑じゃないですか!主人公・両さんの出身地ゆえ浅草が舞台になることも多い同作ですが、こちらの浅草神社の石碑はコミック発行部数が1億3000万部を突破した記念に建てられたもの。
漫画のひとコマも描かれてます。
漫画のひとコマも描かれてます。
浅草を舞台にした話の中でも、友情をテーマにした「浅草物語」(57巻)のイメージで造られた石碑で、描かれたコマも両さんらがタイムカプセルを埋めている場面。

それにちなんで、この傍には読者から送られた100通のメッセージが入ったタイムカプセルが埋められてるそう。最初はこの下と思ってたんですが、帰って調べたら別の場所だそう。そりゃそうだ、そのためにわざわざこの石碑どかさないよね…。

石碑は2005年に建てられ、開封予定は2015年…だからけっこう最近。10年後、って短いようですが「最初100年後って言っちゃったけど長すぎだから20年にするマジゴメン」とか出来ないから、ちょうどいいのかもしれない。大阪万博の「5000年後開封」とかもう突飛すぎてロマンどころじゃないし。

そして次に来たタイムカプセルはこれまた人気スポット・六本木ヒルズの中にあるこちら。
テレビ朝日の中にありました。
テレビ朝日の中にありました。
相棒・ニチアサ・ドラえもんで溢れるグッズコーナー。
相棒・ニチアサ・ドラえもんで溢れるグッズコーナー。
もう誕生から9年経つ六本木ヒルズ。オフィスには用事ないし、ショッピングも高級ぽい店ばっかのイメージなので縁ないようで、美術館や映画館目当てでちょくちょく行ってるわたくし。でもテレビ朝日は始めて来たなあ。

一般客も入れるフロアは悠々としていて、おおロンブーとかで見た光景だぜヒュー、とか心の中で。テレ朝というか日本漫画界の顔のこの方と一緒に写真撮ったりもできるし。
一緒に写真撮れるサイズのドラえもん。
一緒に写真撮れるサイズのドラえもん。
あれ、ただの像と思ったら!
あれ、ただの像と思ったら!
こちらは1999年の番組の企画で作られたというタイムカプセルでした。意味があるとはいえ、113年先に開封とはなかなか思い切った。逆にこれが今年開封と考えると、113年前の明治32年に生まれたことになる。その頃のヒット作というと『金色夜叉』あたりか。貫一・お宮の銅像の下に「19世紀を代表する作品を保存してます」とかあって現代まで残ってたらちょっとすごい。

中は書かれてるとおり、20世紀を代表するテレビ番組が入ってるそう。20世紀を代表するテレビ朝日の番組…と考えると、2112年の未来人が「欽ちゃんのどこまでやるの!?」とか「トゥナイト2」を見たらどういう感想を持つのか確かに興味ありますね!勝手に保存内容決めつけてますが。

歴史ある場所にフューチャーぽいタイムカプセル

さて最後は漫画系から離れて、見た目から変わったタイムカプセル。日本の道路網の起点・日本橋のそばに妙な存在感と共にありました。
日本の道はここから始まってるんだぜ、のすぐ傍。
日本の道はここから始まってるんだぜ、のすぐ傍。
日本橋の解説ある施設。ただ、その左手のやつは?
日本橋の解説ある施設。ただ、その左手のやつは?
橋の装飾も豪華なら、交通網としての日本の中心なだけに、いろいろ目につくものが多い日本橋周辺。修学旅行とかで来た学生にはいい自由学習のネタになるでしょうね。しかし、その横にあるこれはいったい何だ?
日本橋、という江戸っぽいテイストに合わぬフューチャー感。
日本橋、という江戸っぽいテイストに合わぬフューチャー感。
しかも堂々と主張している。俺は「TIME・CAPSULE」だ、と!
しかも堂々と主張している。俺は「TIME・CAPSULE」だ、と!
遠目に見たら「中央の文字はLED?ダフトパンクみたいで超かっこいいな!」と思ってましたが、しっかり書かれた字でした。それにしても日本橋らしからぬ未来感あるデザイン!しかもちょっと古い感じの未来ぽさがいい。

いつの間にこんなの出来てたんだろう…と調べたら2012年7月。つい最近の話でした。その中には近所の小中学生たちによる「25年後の自分」「日本橋の未来」をテーマにした作文はじめ様々な資料が入ってるそう。開封予定は25年後。
過去の日本橋と未来の日本橋総まとめみたいな。
過去の日本橋と未来の日本橋総まとめみたいな。
埋める時と開ける時くらいしか注目されないタイムカプセル。開けるのがあんまり最近過ぎてもありがたみないし、しかし100年先とかだと開ける時自分見れないし。なかなか設定が難しいですね。入れるものも資料映像とかだと最近だとYoutubeなんかにあったりするしなあ…。とはいえ「×年後の自分へ」てのはロマンがある。

開けるの100年後とかだと、ちゃんと誰か開けるの仕切ってくれるのかなあ?とか悶々とするスタッフを想像しちゃいますね。でももう一回言おう、タイムカプセルはロマンだと!

全部に入ってるわけではないそうですが
全部に入ってるわけではないそうですが

こんな近くにタイムカプセルがあった

もっと身近なタイムカプセルってないものか、と調べて知ったんですが、よくビルの足下にある「定礎」。あの一部には中に「定礎箱」があり、建設時の資料なんか入ってるそうですね。まさにタイムカプセル!まさか街中にあちこちあったとはなあ。でも建物壊さないと見れませんけど。気になる方は「定礎箱」で検索!
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