ひらめきの月曜日 2012年11月5日
 

かぼちゃ12種類を食べ比べるつもりだった

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先日、10月30日のこと。
ふらふら〜っと商店街を歩いていたところ、花屋さんの店先で、ハロウィンの飾りかぼちゃが、激安で売っていた。
1個数百円だったのに、2個100円。
ああ、もう、ハロウィンなんて、自分とはあんまり関係ない行事だけど、こんなに安いんだったら、なんだか分からないけど欲しい! かわいい! ステキー!
………買おう。
そして、「1種類ずつください」と言って、もらってきた。
埼玉生まれ。電子書籍『初恋と座間のヒマワリ』(リイド社刊)発売中。最近、ほぼ毎日ブログを更新していますので、良かったら読んでください。

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家に帰って、冷静になってみた。
並べて、眺めて、5分くらいで飽きてしまったのだ。
うーん、と少し考えて、
「食べてみよう、毒じゃないだろうし」という結論に至った。

「というわけで、ハロウィンが終わっちゃいましたけど、友人Tさんに試食に来てもらって、これから食べるわけなんですけど……。」
「はい。なんだかもうハロウィン、遠い昔のことみたいね。街はクリスマス仕様になってるしさ。
しかしここう、本当に食べて大丈夫なの?」
「ん?」
「本当に食べて大丈夫なわけ?」
「ん?」
「『ん?』じゃなくて、さ。」
「……多分大丈夫じゃない?」
「多分? ……それで、美味しいの?」
「わからない。でもいろんな味がすると思うよ。いろんな形なわけだし。」
「そうかな〜、だって装飾用なんでしょう、全部、まずいんじゃ……。」
「食べてみなきゃわからないよ、うむ。 
あのね、見た目、美味しそうな順に並べてみたので、切ってチンして、味付けなしで試食していきますよ!」
「不安だな〜。」
エントリー1:オレンジでちっちゃくて可愛い、いかにもハロウィンなカボチャ
エントリー1:オレンジでちっちゃくて可愛い、いかにもハロウィンなカボチャ
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「まずは1個目。
……水っぽいね。ものすご〜く、うすあまい! うすあまさ爆発! 味の方向は、サツマイモっぽいかな…?」
「特にえぐみはないね。食べられなくはない。雑草とは違う味がするよ。」
「雑草食べたことあるの?」
「あるよ、小学生の時とか。それと比べれば美味しいね。雑草に圧勝してるね。」
「うーん、甘いニンジン、っていうくらいの味かな〜。」
エントリ−2:円形のキュートなかぼちゃ
エントリ−2:円形のキュートなかぼちゃ
「2個目ですが…。あまりに固くて切れませんでした。」
「ええっ。私に包丁借してよ。
……確かにこれは、むむむ。むむむむ。むむむむむむ!!!!」
「……無理でしょ。」
「無理だね……。」
「切れないっていうのは想定外だった。このままラップしてチンしてみようか。」
「いや、確実に爆発するから、やめて……。」
エントリ−3:ひょうたん的な形のかぼちゃ
エントリ−3:ひょうたん的な形のかぼちゃ
「これも切れないよ。」
「ねえ、企画倒れじゃないの、企画倒れでしょ、このネタ。」
「ええええ。オレンジ色で、甘そうなのになあ。なんとかして切れないかなあ。
ふんぐ、ふんぐ、むむむむ。ふんがー!(悪戦苦闘20分)
(ガガガガッ)……イタッ。」
「あ〜。」
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「やりましたな。」
「やっちゃいましたね。」
「もう諦める?」
「いや、とりあえず、全部に包丁入れてみます……。」
エントリー4:微妙な黄色の色合いが味わい深いかぼちゃ
エントリー4:微妙な黄色の色合いが味わい深いかぼちゃ
「これ、すごく美味しそうだよねえ、色的にも形的にも!」
「そうねえ、そうかもしれない。でも切れないんじゃ、試食出来ないねえ。」
「切れないねえ。」
「切れないんだよ。」
「1個目、切れたのが、奇蹟だったんじゃないの?」
「そうかもしれない。どうしよう。」
「なんかこう、コンクリートの壁とかに、投げて割ってみる?」
「うちの近所にはないなあ、かぼちゃ投げていい壁……。」
エントリー5:普通のカボチャの皮と似た色を持つかぼちゃ
エントリー5:普通のカボチャの皮と似た色を持つかぼちゃ
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「切れたじゃん!」
「やった! ヒャッホー!」
「見た目、メロンっぽいわね。」
「味は……、匂いはイモっぽいね。食感はカボチャなのに。
しかし、なーんの味もしないね、甘くも苦くもない。」
「とうがん、みたいだよね。
炒め物とか、煮物にいいんじゃないかな。」
「あなたの色にそまります、って味だよね。」
エントリー6:目鼻を書きたくなっちゃう飾るには丁度いいかぼちゃ
エントリー6:目鼻を書きたくなっちゃう飾るには丁度いいかぼちゃ
「……また、切れません!」
「もう、手をさらに怪我するから、無茶はしないでー!」
「無茶はしません!! でも、記事になるかものすごく不安です!!」
エントリー7:2トーンカラー…? の、個性的なかぼちゃ
エントリー7:2トーンカラー…? の、個性的なかぼちゃ
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「なんか、無理矢理、包丁を入れたんだけど……。これ以上、切れない。」
「恐い絵面だなあ。ハロウィンっぽい。」
「恐怖! 切れないかぼちゃ!」
「本当に恐怖だよ! っていうか包丁、抜ける?」
「抜けない、アハハハハ。アハハハハハ(泣)。もう1本の包丁で、残りは続行します!!」
エントリー8:かぼちゃなのか…? パパイヤか何かじゃないのか? という色形のかぼちゃ
エントリー8:かぼちゃなのか…? パパイヤか何かじゃないのか? という色形のかぼちゃ
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「切れた、切れたよ!!」
「もう、味以前の問題だよね、切れるか切れないかが大問題。」
「食べてみよう……ダイコン? ダイコンみたいな食感だよ。
味はしないね。」
「しないねえ、味。」
「表現しようがない、とっかかりのない、味。ただただ、食感がダイコン。」
「カボチャな感じ、しないねえ。」
エントリー9:うすいクリーム色がきれいね…な、つるっとした感じのかぼちゃ
エントリー9:うすいクリーム色がきれいね…な、つるっとした感じのかぼちゃ
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「これも切れました。味は?」
「青くさいかも……。苦いな。食べちゃいけない味な気がするんだけど。」
「でもちょっとだけ甘いよ。食感は……これもダイコンみたいだなあ。」
エントリー10:ぼこぼこ、っとおできみたいな模様の付いてるかぼちゃ
エントリー10:ぼこぼこ、っとおできみたいな模様の付いてるかぼちゃ
「……えー、切れません!」
「はい、すぐに諦めましょう、次、次!!」
エントリー11:なんか、見た目、ユズみたいだよね…みたいなかぼちゃ
エントリー11:なんか、見た目、ユズみたいだよね…みたいなかぼちゃ
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「皮が固いな〜。」
「でも、匂いは甘そうだよね。」
「ジャガイモの匂いしない?」
「そうかなあ。」
「甘い香りはするのに、味は、ほぼしないね……。」
「舌触りはカボチャっぽいかな? 繊維の感じが。」
エントリー12:かぼちゃなのか…? よくわからないかぼちゃ
エントリー12:かぼちゃなのか…? よくわからないかぼちゃ
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「最後の1個も、切れたよ!」
「でも、青くさい……、何かのクキの味がする。」
「何かの実の味じゃないよねえ、確かに、クキの味だ。」
「子供の頃食べた雑草を思い出すねえ。」
「また雑草の話ですか。」

まとめ

・ハロウィン用の飾りカボチャは皮が硬く、切れないものが多い
・甘いものもあったが、ほとんどは味がしない。

「こんなまとめでよろしいでしょうか、Tさん。」
「いいんじゃないかしら。」
「しかしさあ、今年、ハロウィンで、街の仮装が多かったのってさあ、欧米化じゃなくてさ……。」
「ふむふむ。」
「なんか、みんなストレス溜まってるからかな? と思ったんだよね。普段、ユニクロとしまむらを愛用してる人々が、仮装衣装にぽぽぽぽーんとお金をかけるのって、ヤケクソだよね。」
「そうね、ヤケクソっぽかったよね。渋谷なんかさ、寒いのに薄着のセクシー衣装の女子多かったしね。」
「日本は大丈夫かねえ。」
「飾りカボチャ食ってる人に、心配されたくないでしょ。」
「まあ、そうね。」

そんなわけで、今、家に、切り込みの入ったカボチャや、切り込みの入ってないカボチャが、12個置いてある。
……実は当初、どのカボチャも、結構食べられるんじゃないかと、考えていた。残ったものは、切って、煮付けにしようかと思っていた。
しかし、それが出来ないとわかった今……。
すぐに捨てることは出来ない。我が家は11月もハロウィンを続行中。恐怖・切れないカボチャが、飾られているのだった。早くカビておくれ……。
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