特集 2012年11月12日

トリュフとドロ団子の見分けがつかない

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トリュフというチョコレートがある、甘くておいしいやつだ。寒くなってくるとよく売られていて、好きで食べている。

ある時いつものようにトリュフを食べようとしたときに急に目が覚めるように、あれっ、これ、ドロ団子!?と思ってビックリした。トリュフという名前とおしゃれな雰囲気で気づかなかったけどトリュフ、ドロ団子そっくりじゃないか。
1983年三重県生まれ、大阪在住の司法書士。
手土産を持参する際は消費期限当日の赤福で受け取る側に過度のプレッシャーを与える。

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> 個人サイト owariyoshiaki.com

雰囲気に惑わされるな

いつも食べるトリュフ。いっぱい入って100円。
いつも食べるトリュフ。いっぱい入って100円。
こう書き出しても、いや、トリュフとドロ団子は全然似てないでしょ…。って思う人も多いかもしれない。でもそれ、本当にちゃんと物自体を見れてますか。雰囲気込みで、味込みで評価してないか。
トリュフイメージ写真。
トリュフイメージ写真。
上の写真でも明らかに似ているトリュフ達。これは並べて、似てる!っていう必要がある。

トリュフ工場、公園

あまり人がいなくてよかった。
あまり人がいなくてよかった。
という事でトリュフを作りに公園へ。公園で無料でトリュフを作れる、なんという錬金術(ただし食べられない)。
久しぶりの泥んこは、うへぇ…ってなる。
久しぶりの泥んこは、うへぇ…ってなる。
今回は形重視で硬さにはこだわらないので適当に作った。硬いドロ団子作りは手間がかかるが、トリュフは非常にお手軽である。
激しいバトルが繰り広げられる
激しいバトルが繰り広げられる
ただ、作るのは簡単なのだが、ドロ団子を作るおっさんが気になる子どもと、ドロ団子を作ってるおっさんに近づいて欲しくないけれどそれを表立っては言えないお母さんと、すみません、さっさと作って出ていきますので。と思うドロ団子を作るおっさんの心の中の駆け引きが熾烈であった。

トリュフ完成

ドロ団子乾燥済み。
ドロ団子乾燥済み。
公園で作ったドロ団子を肩身狭く家に持ち帰り乾燥させた。が、まだこれはトリュフではない。ここからの精練作業によりトリュフに進化するのだ。
磨いたり。
磨いたり。
砂にまぶしたり。
砂にまぶしたり。
素材だけではトリュフではないのだ。中身だけではただのガナッシュ、ココアパウダーによって仕上げられ、トリュフとなるのだ(トリュフの作り方調べた)。それと同じようにドロ団子も様々な過程を経て、トリュフとなる。
トリュフ、出来たッ!!
トリュフ、出来たッ!!
という事でトリュフが出来た。トリュフだ。ドロ団子に見える人は、ドロ団子と知って、ドロ団子だと思って見ているからそう見えるのだ。トリュフと比べてみれば一目瞭然だろう。さぁ、並べてみよう。

トリュフ、ドロ団子よりもむしろドロ団子であった

トリュフ、ぼっこぼこ。
トリュフ、ぼっこぼこ。
よし、比べようと思ってトリュフを袋から出してビックリした。トリュフ、ぼっこぼこだ。なんだこれ、ドロ団子でもあり得ないぼっこぼこ具合。どんだけ不器用なんだ。

まさか、こんな所で見本写真との違いでダメージを受けるとは思わなかった。どうするか、違うトリュフであれば違うだろうか。
Jean Paul Hevin って書いてジャンポールエヴァンって読むらしい。読めない。
Jean Paul Hevin って書いてジャンポールエヴァンって読むらしい。読めない。
しょうがないのでデパ地下の高級チョコレート店へ。店内は宝石屋さんみたいでもの凄く緊張しながらトリュフ一個だけ買ってきた。これが、黒いダイヤ、トリュフだ!!
悲劇
悲劇
あっ…。かばんの中に入れていたら割れていた…。割れた姿もドロ団子っぽいと言えばそれっぽいけれど、悲しい。けど美味しい…。
紙の箱なのに威圧感がある…。
紙の箱なのに威圧感がある…。
念のため、と思って他にも高級トリュフを買ってきておいた。かの噂に聞くゴディバ。二個だけ買ったのに包んでる間に100円のチョコレートを試食でくれたり、保冷剤付けてくれたりと、付加サービスだけでいつも食べているトリュフを超える価値。

こんな高級品、ドロ団子じゃあないよな…。そう思いながら箱を開けると。
あっ、ドロ団子っぽい。
あっ、ドロ団子っぽい。
あっ、高級でもトリュフはドロ団子っぽい。左のやつは森で作ったドロ団子、右は山岳地帯で作ったドロ団子っていう雰囲気。
ドロ団子だなぁ。
ドロ団子だなぁ。
岩っぽいドロ団子だなぁ。
岩っぽいドロ団子だなぁ。
やはりドロ団子、ドロ団子何だけれども通常タイプとはかなり違う。トリュフドロ団子説の補強とはなったが作ったドロ団子とは程遠い。
削って小さく、ボコボコにする。
削って小さく、ボコボコにする。
ならば、似たトリュフを探す方向ではなく、ドロ団子を似せる方向で加工してみよう。硬く作らなかったことがここでも吉と出た。トリュフ団子は柔らかめにするのがポイントだ。

トリュフとドロ団子の見分けがつかない

自分で作ったドロ団子を同じくらいの大きさにしてボコボコに出来た。さぁ、トリュフと比べてみよう。
さて、どっちがトリュフだろうか。
さて、どっちがトリュフだろうか。
さて、トリュフはどっちでしょうか。どっちでしょうか!?これは、両方トリュフじゃないだろうか。正解と言うか、食べられるのは左の方だ。
これはトリュフだよ。おっかさん。
これはトリュフだよ。おっかさん。
近くで見てもやはり似ている…。これは間違って食べそうになってもしょうがないレベル(だたし持ったらもの凄く重い)。

あぁ、やっぱりトリュフとドロ団子は似ているよ…ッ!という思いとともに同じくらいの大きさでボコボコの丸いものなら全部トリュフに見えるのではないかと思えてきた。
いや、全然トリュフじゃない。ミートボールだ。
いや、全然トリュフじゃない。ミートボールだ。
もしかしたらミートボールも並べてみたらトリュフに見えるのではないかと思って並べてみたら一目瞭然。右は明らかにミートボール、デザートとおかずカテゴリーの壁は高い。

テリヤキたれのせいかと思ってたれを除去してみてもミートボールはミートボールだった。やはり、トリュフとなれるのはドロ団子なのだ。

ドロ団子クイズ

ドロ団子のトリュフっぷりはやはりすごい。おそらくみんな見分けがつかないと思う。一枚の写真の中に三個のドロ団子が入っている。クリックすると正解が見えるようにしているのでドロ団子を探してみてほしい。

問題は三枚。難しい順に出して行きます。
難易度☆☆☆
分かったでしょうか。もう全部トリュフと言っていいと思う。
単独で見れば分かるかも知れないが、まぎれるともうトリュフだ。撮影が終わった後、この状態のままトリュフを食べていったのだが、何度もドロ団子を掴んでビックリしてしまった。
難易度☆☆
難易度☆☆と入ったけれどもこれもかなり難しいと思う。
どのくらいの難易度が適切なのか分からずかなり難しくなってしまっているかもしれない。とはいえ、トリュフ(お菓子)とトリュフ(ドロ団子)だけで構成されているので難しくなってしまうのでいたしかたない所もあるかなと思う。
難易度☆
これで分からない場合、本当に全くトリュフとドロ団子を見分けられない可能性がある。
最後は本当に簡単に並べておくだけにした。当サイトの末尾の文字、Zをかたどったトリュフ文字だ。本当に並んでいるだけなので、これでちゃんと見分けられなかった場合、トリュフを食べる際はドロ団子じゃないか気を付けたほうが良い。

という事で、トリュフとドロ団子の見分けのつかなさが皆様方におかれましても伝わりましたでしょうか。最後のクイズに一問でも間違えた方はトリュフ食べる際は心の片隅にでももしかしてドロ団子かも!?という思いを持っていた方が良いと思います。
何度もトリュフとドロ団子間違えて食べそうになった。ゴディバのトリュフは美味い。
何度もトリュフとドロ団子間違えて食べそうになった。ゴディバのトリュフは美味い。
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