お菓子で甘いマスクを作る
折しもこの日はクリスマスイブ。甘いマスクに生まれてかわいい恋人と過ごすクリスマスもあれば、ひとり甘いマスクをペロペロなめるクリスマスもある。どっちが幸せかなんて、誰にも決められない。
僕のクリスマスは後者だ。文句あるか
せっかく作るなら見た目もハンサムなマスクにしよう。つまり、甘い「甘いマスク」だ。ややこしくて申し訳ない。
甘いマスクのベースは水あめ。まず加熱する
温まったら、顔の形にのばす…つもりだったがのばす前に飴が固まってしまい失敗
水あめをのばして顔の形を成形しようと思ったが、飴がすぐに固まってしまいぜんぜん無理。このやり方だとおそらくあと10年くらい修業しないと駄目っぽいので、ベース用のお面を買ってきた。
ベースなのでシンプルなものにした
おかえり…
駄目だ。玄関にこんなのがいたら聖夜に血の雨が降る。早急に甘いマスクへと加工していこう。
というわけでクッキング開始。まずは水あめとストロベリーを混ぜて肌色にする
フライパンで煮立たせる
そろそろかな
それをラップでくるんだジェイソンにかける
失礼します
水あめが固まらないうちに全体にかけましょう
どうか呪わないでください
コーティング完了
イブの台所でひとりジェイソンに水あめをかけ続ける作業はなんとなく呪いっぽい。できれば来年はこんな黒魔術みたいなクリスマスじゃなく、普通に七面鳥とか焼くクリスマスを過ごしたい。
猟奇殺人犯の台所
水あめをまとって甘いマスクに一歩近づいたジェイソンだが、まだ少しコワモテなので、さらに甘くしたい。
なんとかホラー感を消したい
甘いマスクには、くりくりしたキュートな目が欠かせない。好物の白玉粉で甘い目玉を作ろう。
白玉粉で
巨大な目玉をこしらえた
白玉粉をこねている間に、マスクの水あめがたれてますますホラーなことに
あら、水あめもしたたるいい男。…なんて冗談言ってる場合じゃない。ジェイソンがさらにゾンビ化してしまう前に目玉を茹でよう。
ぐずぐずしていられない
目の部分に穴を開け
白玉をぶにゅうっとねじこむ
もうゾンビでいいや
白玉粉の固まりを穴にぶにゅうとねじこむ。すると大きな瞳が印象的なハンサム、にはならず、いよいよ本格的なゾンビになったので、ここからは甘いゾンビを作る企画にチェンジします。
そしてそれをモミの木に飾ってカップルを呪おう
チョコチップの黒目をつけたら、完全にイッちゃってる人に
良い具合に狂気を帯びてきた甘い変態マスク。いよいよ最後の仕上げだ。
ジャムと水あめを混ぜて
煮詰める
それを額にたらして
血の雨をふらす
甘いゾンビマスク、ここに完成
メリークリスマス
おいしくいただきました
気づけば夜は明け、クリスマス当日を迎えていた。ひとりで過ごすクリスマスの怨念によって生み出された呪いのマスクは甘く、そしてちょっぴりほろ苦かった。