お正月特集「超ローカル情報」 2013年1月2日

お正月特集「超ローカル情報」 北秋田のローソンこと「のーそん」

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ローソンはどこだ? と北秋田市鷹巣駅付近の人に聞けば産地直売所に案内してくれるはずだ。その産地直売所の名前は“のーそん”。5時にはしまるし一店舗しかないローソンの対極にあるような店である。

6人のライターがワンテーマで書くお正月特集、1/2の今日は「超ローカル情報」。局地的すぎて普段は取り上げない情報を、おとそ気分に任せて公開します。

動画を作ったり明日のアーというコントの舞台をしたりもします。プープーテレビにも登場。2006年より参加。(動画インタビュー)

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> 個人サイト Twitter(@ohkitashigeto) 明日のアー

のーそんは生産者がスペースを買ってものを置く形式
のーそんは生産者がスペースを買ってものを置く形式
しかしのーそんはローソンに似ている(面もあるかもしれない)。年末になると年越しそばが多く売られている。この辺りはローソンも一緒だろう。ごはんも巻き寿司が売っているし、スイーツもバター餅がある。よく似ている。

ローソンのクリスマスには小さなツリーが飾られるだろう。のーそんにも飴が花のようについた木が飾られていた。秋田の祭り、あめっこ市で使われる独特のツリーだ。

もちろんローソンはなんでもある。だがのーそんはそれを超えてくるところがある。ローソンには割り箸もあるだろうし竹串もあるかもしれない。残念ながらのーそんにそれらはないが、たんぽ串はある。これがあれば家できりたんぽ作り放題(といっても10本だが)である。
割り箸だとだめなのかという気もするたんぽ串
割り箸だとだめなのかという気もするたんぽ串
他にもたとえばのーそんには三五八という数字だけで構成された調味料が売っている。数字でできた調味料である。ローソンにそんなものが売ってるだろうか。インドでもそんなものは売っていない。三五八に対抗できるのは山本五十六か六三四の剣くらいなものだ。調味料、軍人、マンガ。余談だが、このトリオの漫才を見てみたいなと思う。

そして人情がある。ローソンの店員に「三五八ってなんですか?」と聞いてみても「ぼくバイトなんでわかりません」で終わるだろう。のーそんはちがう。店員である三人のおばちゃんがあーだこーだ一斉にしゃべる。塩と麹でどうだの、日持ちがどうだの、壊れたおもちゃの様相を呈してくる。

そして最後になるが、のーそんから100mほど離れたところにローソンもある。そう、鷹巣の人にローソンと聞いてものーそんは案内してくれないのが現実だ。冒頭の逸話はウソであり、夢ばかり見てないで今年は地に足をつけた生活はしてみてはいかがだろうか。
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