ロマンの木曜日 2013年2月14日
 

手作りの赤青3Dイラスト展

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世界は2.2次元

香山「僕たちの見ている世界は正確には3次元じゃなくて、2.2次元とか2.3次元くらいのものだと思うんですよね」
僕たちが立体感を感じるのは、単に左右の目の画像の違いだけではないそうだ。物の大きさ、ぼやけかた、動いている物だったらそのスピードも関係してくる(遠くにある物ほど遅く動く)。

香山「結局、現実も『絵』として見ているんです。だけど完全な2次元じゃなくて、それよりはちょっと情報があるというか」

なるほど。こうした人間の視覚トリックを利用して、香山さんはよりおばけをとびだたせているわけだ。

材料はゴミっぽい

材料は、その辺にあるような物ばかりである。
黒いワタ
黒いワタでぼやかす
黒いワタで、奥にあるものをぼやけさせる。人間は「ぼやけていると遠くに錯覚する」のでより奥行きが演出できる。
アルミホイルを丸めたやつは「岩」
アルミホイルを丸めたやつは「岩」
これを写真にとると、おばけが乗ったりするための「岩」になる。他にもラップを丸めたり、ゼリーをぐちゃぐちゃにした物を小道具に使っていた。夏休みの工作だったら、お母さんに勝手に捨てられて泣くパターンである。
100円玉を重しにして立たせる
何かをメモした紙を裏返して使っている。そして100円玉を重しにして立たせる
高さが必要なものは乾電池を重しに
高さが必要なものは乾電池を重しにして立たせている
「CGモデリングには出ない味が出る」 そうだ。それは絶対そうだろう。そして、身近な物ばかり使われると「やられた!」って感じがしてなぜか悔しい。
告知ページホームページに出てきたのは「さいみんえんま」というキャラ。閻魔のわりには催眠のかけかたがショボい
告知ページホームページに出てきたのは「さい眠えん魔」というキャラ。閻魔のわりには催眠のかけかたがショボい
後ろは割りばしと無数のセロテープ
後ろは割りばしと無数のセロテープ
絵の発想とか、設計は小学生の夏休みっぽい。しかし大人が強烈なクオリティーで作っている。細かいところは本当に細かい。

次元がいっこ減るよろこび

撮影スペースが小宇宙っぽくなってる
撮影スペースが小宇宙っぽくなってる
そもそもなんで3Dをやろうとしたのか?と香山さんに聴いたらこんな話が出てきた。

香山「『圧縮』が好きなのかな、と思って。
3次元の情報がカードに収まるのがすごくシズル感があるというか、フェチっぽいというか。ZIPファイルとかもそんなに小さくならなくても、みんな好きじゃないですか。
それがまた受け手で展開して広がってゆくのがいいですよね」
斎藤「布団圧縮袋とかもそんな感じですかね。圧縮すること自体が好きなのかな」

香山「あれ、持ってる布団を減らせばいい話ですからね」

斎藤「いわれてみると袋の中でどんどん布団が小さくなってゆくの、フェチかもしれない…。それでいくと、刀ってヤバくないですか。鞘から刀を抜くの」

香山「あれヤバいですよね。ヤバいヤバい。(鞘と刀で)見かけ2倍になりますからね」

斎藤「忍者刀だと、鞘にもヒモつけて使ったりして。あれもシズル感ある」

香山「忍者いいですよね」

斎藤「忍者いい!」

意味不明な会話に見えるだろうが、こういうコミュニケーションでお互い深いところが理解できるのだ。酒飲んでないのに会話に興奮して、ちょっと酔っぱらったような感じになった。
香山「赤青メガネは左右逆にしてもへんな感じがして面白い」
香山「赤青メガネは左右逆にしてもへんな感じがして面白い」

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