土曜ワイド工場 2013年3月2日
 

日本海の波の花でヒゲを剃る

もはや見つけたくない心理

歩いていても寒い。もちろん立ち止まっても寒い。暖かい場所もない。こうなるともはや「波の花」が見つからないことを願い始める。こんな状況でヒゲを剃りたくないのだ。ただし人生とは複雑なもので、そんな考えが心のほとんどをしめた時に限って見つかるものである。
白波の後に残る、
白波の後に残る、
波の花!
波の花!
これぞ日本海という波の後に岩場に残る波の花をついに見つけた。日本海とは似つかわしくないメルヘンチックな白い泡だ。これを求めて私はここにやって来たのだ。シェービングフォームがなくなった時に備えて、私はこれでヒゲを剃るのだ。とても美しい白い泡ではないか。
実際はプランクトンの粘液だけど!
実際はプランクトンの粘液だけど!

波の花でヒゲを剃る

初めて見た波の花はシェービングフォームのクリーミーな泡の逆を行く荒い感じだった。しかし白い泡であることに違いはない。またシェービングフォームが春先のような爽やかな香りなのに対して、波の花は夏を感じることができる季節の漁港のような香りだった。しかし白い泡であることに違いはない。
波の花を取って、
波の花を取って、
ヒゲを剃る
ヒゲを剃る
荒れ狂う日本海をバックにヒゲを剃る様は男らしくて実にかっこ良く感じる。しかも、シェービングフォームは漁港の匂い。さらに足りなくなれば、いくらでも足下から波の花を取ることができる。これは男ではなく、その上を行く漢なのではないだろうか。問題があるとすれば全く剃れないことくらいだ。
漢らしいヒゲ剃りである!

達成感はある!

波の花は全然肌に馴染まず、ヒゲが剃りやすくなるということは一切なかった。そのためヒゲを剃ると痛い。シェービングフォームをつけずに剃っている時と変わりないのだ。どうやら波の花は熱に弱いらしく、触れるとすぐに溶けてしまうのがその原因らしい。ちなみに溶けると黄色い液体になる。個性ということにしたい。
付けても、
付けても、
すぐに溶ける
すぐに溶ける
痛いので剃りながら「痛い」と言葉がこぼれるけれど、日本海の音により消えてしまう。また寒い日本海なのに、無理にヒゲを剃っているためか頬が熱を持ち、冷えた手を頬に当てると暖をとることができた。波の花に頬を保護する優しさなどないのだ。全てがシェービングフォームにはない特長だ。
頑張って半分だけ剃った!
頑張って半分だけ剃った!
シェービングフォームの真逆に位置するのが波の花なのだと分かった。しかしながらシェービングフォームでヒゲを剃った時には感じることのできなかった妙な達成感があった。電車で座っていたら後から乗って来た女子高生が私の隣に座った時のような認められた感があるのだ。今のシェービングフォームにないのはそこだ。今後の商品開発にキーになるのではないだろうか。
妙な達成感があって20分くらい剃っていた!
妙な達成感があって20分くらい剃っていた!

シェービングフォームがいい!

シェービングフォームが万が一なくなった時のことを考えて波の花でヒゲを剃った。非常に時間がかかり、そして寒かったりで、シェービングフォームがこの世からなくならないことをただただ願うばかりという結論になった。ただし先にも書いたように波の花には妙な達成感がある。今後もその達成感を目指し、いろいろなものでヒゲを剃って行きたいと思う。似たような白い泡を探す予定だ。
近くに変な営業時間のお店があった!
近くに変な営業時間のお店があった!

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