フェティッシュの火曜日 2013年4月2日
 

羊をめぐる冒険(八尾版)

この歴史ある街に羊飼いのおっちゃんがいる
この歴史ある街に羊飼いのおっちゃんがいる
大阪府八尾市久宝寺。大阪のベッドタウンであり、寺内町であることも有名だ。

ここに羊がいるという。空き地に羊がいてたまにおっちゃんが世話しにやってくるらしい。

羊飼いだ。なぜこんなところで羊飼いが。大阪の住宅街にいる羊飼いを追った。
1980年生。明日のアーというコントのユニットをはじめました。動画コーナープープーテレビも担当。記事はまじめに書いてます

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羊飼いといえば海外

羊飼いといえばイメージとしては西洋のもの。

[参考]Google画像検索結果「羊飼い 絵画」

アルプスの少女ハイジならペーターという男の子がそれだ。(※と思ったがペーターが飼ってるのはヤギらしい)
こちらはトルコの羊飼い
こちらはトルコの羊飼い

対して久宝寺は寺内町

対して久宝寺である。聖徳太子が建てたらしい久宝寺はいまやその姿もない。かわりに顕如が建てた顕証寺があり、お寺に敵がせめてこないように町は環濠でかこまれている。いわゆる寺内町である。

そんな寺内町にペーターがいる。この文脈で出てくるか、ペーター。
それがなぜ久宝寺に
それがなぜ久宝寺に

私と久宝寺

私の実家は同じ八尾市にあり、入っていたサッカー少年団の姉妹チームが久宝寺にあった。

オレンジ色の南山本JSCに対して、デザインもマークも同じでそのままみどり色にしたのが久宝寺JSCだった。

童話にでてくるようなとなり町感だった。用がないと行かないこともとなり町らしく、八尾に生み落とされて32年経ってはじめてやってきた。

それも羊飼いをさがして、である。どこまでも童話である。
童話とかいってますが、年季入りすぎた町です
童話とかいってますが、年季入りすぎた町です

町の人は知らないという

駅をおりてしばらく歩く。古くからの集落で年季の入りすぎた家がたくさんある。

ためしに通りがかったおばあさんをつかまえて、このへんに羊がいると聞いたんですが……ときいてみると

「えっ、羊かいな? さあ、きいたこともないけどなあ」

全くそのとおりだ。寺ならわかるが、ここに羊がいる文脈はさっぱりない。
町にはおじいさんおばあさんが多い
町にはおじいさんおばあさんが多い

羊でなくてヤギ??

もしかして誤情報か。もう一人おばさんをつかまえてきいたみた。

「え? ひつじ? ヤギとちがうの?」

なぞがふえた。どうなってるんだ、久宝寺。ヤギもいるのか。ヤギと羊って見た目でけっこうちがいますよね。

「ヤギやで。その中学まがったとこにヤギ飼うてる家あったように思うけどな。たくさんおる? いや、一匹やったんとちがうかな〜。ちょっと、奥さん、知ってる?」

そう言って、おばさんは自転車に乗ったとおりがかりのおばさんをまたつかまえた(!)
羊でなくヤギ? (子を抱いてるのはすんません、帰省中なんです)
羊でなくヤギ? (子を抱いてるのはすんません、帰省中なんです)

羊はたしかにいたようだ

芋づるである。大阪おばはんネットワークはすごい。もとめてなくても芋づる式に情報がどんどん手に入る。

「羊? あ〜、おったおった。どっかの会社が飼うてるんやなかったかな。でも今いーひんよ」

しまった。遅かったか。せっかくの羊の情報だが、もういないとは。

「むこうに空き地があってそこで飼うとったよ。くさかったわ〜」

住宅街で羊飼いをやるとくさい。当事者の圧倒的なリアリティ。ほんとうにここに羊がいたのだ。
ヤギはあっちで羊はこっち。どうやら2種類いるらしい。
ヤギはあっちで羊はこっち。どうやら2種類いるらしい。

この空き地にちがいない

羊がいた場所をたしかめてみようと中央環状道路のほうに歩くと、空き地がちらほら出てきた。一体どの空き地だろう。だが近くにいくとすぐわかった。

ちょっとまだくさいのだ。ポコッとここだけけものの匂いがする。なにも知らずに歩いているとものすごい違和感である。
「匂う、ぜったいここ!」
「匂う、ぜったいここ!」

ここまでわかったこと

・羊はいた(もういない)
・羊がいた空き地はくさかった
・別の場所にヤギもいるらしい

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