ひらめきの月曜日 2013年4月29日
 

料理を高く盛りつけ直す

 ちょっと残念な君を変身させたい
ちょっと残念な君を変身させたい
料理のおいしさというのは基本的は味そのものが最も重要な要素だと思うが、その楽しさを演出するには見た目も大切。盛りつけ方も味のうち、と言えるかもしれない。

おいしそうに見える盛りつけにはさまざまな方法があるだろうが、そのひとつは「高く盛りつける」ということらしい。身近な食材で試してみよう。
1973年東京生まれ。今は埼玉県暮らし。写真は勝手にキャベツ太郎になったときのもので、こういう髪型というわけではなく、脳がむき出しになってるわけでもありません。→「俺がキャベツ太郎だ!」

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実体はそのままにビジュアルを強化したい

食事をする際、味覚で感じるわけではないにも関わらず大事な要素である食べ物のビジュアル。例えばスーパーの総菜売場に並んでいたスパゲティは、そういう意味で残念な感じがする。
 親しみはあるけど、あんまりおいしそうには見えない
親しみはあるけど、あんまりおいしそうには見えない
 ベターッと広がっているのが原因ではないか
ベターッと広がっているのが原因ではないか
 この訴求力は盛りつけで演出できるのか
この訴求力は盛りつけで演出できるのか
平べったい容器に入ったナポリタンスパゲティー。おしゃれなイメージのあるパスタであるが、こうして入っていると正直なところそれほどおいしそうには見えない。

レトルトのパスタソース売場に行ったところ、ずいぶん高く盛りつけたパッケージ写真があった。この感じ、こじゃれたイタリアンレストランで出てきたのを見たことがある。
同じパスタでもずいぶんおいしそうに見える。これをまねたら、298円のナポリタンも見違えるのだろうか。
 皿を回しながら盛りつけるのがコツらしい
皿を回しながら盛りつけるのがコツらしい
おっ、これは…
おっ、これは…
 さっきまでのあいつとちょっと違うぞ
さっきまでのあいつとちょっと違うぞ
おお、雰囲気変わってきた。黒いプラ容器という自分の部屋でだらしなく広がっていたナポリタンが、お皿デビューしておすまし美人になったではないか。
 もっと大きな皿に盛りつけ直す
もっと大きな皿に盛りつけ直す
 道行く人も振り返るナポリタン
道行く人も振り返るナポリタン
より大きな皿に盛ってみると、またグッとおしゃれな感じに。ジャージで過ごしてたあいつが、シュッとした服を着て背筋を伸ばすとこうも変わるとは。

麺類コンテストイタリア代表としてのパスタの実力はわかった。では日本代表はどうだろうか。
 28円で売ってたゆでそば
28円で売ってたゆでそば
 日本代表も負けてない
日本代表も負けてない
 そばつゆも気取った容器に
そばつゆも気取った容器に
パスタほどの変化ないかと予想していたが、それを裏切った結果が出てきた。高く盛りつけるという意味合いをそばつゆにも拡張して足つきのグラスに注いだら、これも効果的に見える。
 冷奴としてぞんざいに出されがちな豆腐
冷奴としてぞんざいに出されがちな豆腐
 みそ汁に入れる風に切っておいて…
みそ汁に入れる風に切っておいて…
 ピラミッド風に盛りつける
ピラミッド風に盛りつける
普段の食卓には開けたパックを皿にひっくり返し、ちょいちょいと切れ目を入れただけで出てくる冷奴。小さめの立方体に切ってピラミッド的に盛りつけると感じが違ってくる。

このビジュアル、なんだか見覚えがある。そうだ、月見団子だ。
 昔話の本で見て憧れたあのたたずまい
昔話の本で見て憧れたあのたたずまい
 味噌だれをかけてみたらし団子風に
味噌だれをかけてみたらし団子風に
マンガや絵本で見たことのある月見団子によく似ている。子供心に「うまそうだなあ」と思っていたあの団子。実は昔から「高く盛りつけるとうまそう」の実例があったわけだ。

味噌屋さんの店頭で、味噌が山型にとんがって盛られているのを見たことがある。あれも「高く盛りつけるとうまそう」ではないだろうか。
 長いけれども高くはないパン
長いけれども高くはないパン
まずは解体作業
まずは解体作業
そして組み上げる
そして組み上げる
「今日の朝ごはん、忙しくて菓子パンしか用意できなかった〜」と言われたらちょっと残念かもしれないが、こうして出てきたらイメージが変わる。

パスタのときのようなシャレた感じはないかもしれない。しかし、いつものナイススティックがなんとかカッコつけようとしてるようで、いじらしくも見えてくる。
 地味な弁当を子供ウケさせたい
地味な弁当を子供ウケさせたい
 勇ましい感じ出てきた
勇ましい感じ出てきた
 こういうお城、あったかもしれない
こういうお城、あったかもしれない
やはり平べったく盛りつけてある幕の内弁当も、立体的に盛りつけるとカッコよさが出てくる。

おかずの組み立て方を考えるのも楽しい。地味なおかずで子供ウケが悪そうな弁当も、こうして盛りつけたら喜んで食べてくれないだろうか。

 これはまた別のイメージが
これはまた別のイメージが
高く盛りつけるだけでそんなに雰囲気変わるだろうかと疑問に思って始めたが、思っていたより効果があった。そばも弁当もいつもと違う顔を見せた。

ただ、キャラメルコーンで試すと妙なイメージに。なんだと思って考えたら、賽の河原が思い当たった。鬼が壊しに来る前に自分で食べようと思う。
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