はっけんの水曜日 2013年5月8日
 

おじいちゃんちが国指定重要文化財

これ全部おじいちゃんち
これ全部おじいちゃんち
知り合いのおじいちゃんちが、国の重要文化財に指定されているらしい。

おじいちゃんとおばあちゃんが住んでいる家が国指定重要文化財……なんだかすごい!

話を聞くと、その建物は一般公開していて、入るのに入場料が必要だという。

入場料が必要なおじいちゃんち! へー、面白いなぁそれ。こんど遊びにいくよーといって1年。このたびほんとうに遊びに行ってみた。
鳥取県出身。東京都中央区在住。フリーライター(自称)。境界や境目がとてもきになる。尊敬する人はバッハ。
> 個人サイト 新ニホンケミカル TwitterID:tokyo26

重要文化財について説明しておきます

本題に入る前に、肝心の「国指定重要文化財」についてピンとこないひとも多いかもしれないので、一応説明しておきたい。

「国指定重要文化財」は文化庁が「文化財保護法」にもとづいて指定する。

例えば、東京駅や勝鬨橋、東京国立博物館などが「国指定重要文化財」に指定されている。
全部「国の重要文化財」
全部「国の重要文化財」
ちなみに「国宝」はすべて「国指定重要文化財」だ。

国指定重要文化財の中からとくに重要なものが「国宝」として指定される。ざっくり言うと「トロ(重要文化財)」の中の「大トロ(国宝)」という感じだ。

国宝指定されるものは、その前に国指定重要文化財であることが前提条件なのだ。

以上を踏まえた上で本題に入りたいと思う。

島根の山奥にある国指定重要文化財

知り合いのおじいちゃんちがあるのは、島根県の松江市から車で1時間ちょっと、広島県との県境に近い奥出雲町というところにある。
かなりの山奥まですすむ
かなりの山奥まですすむ
文化財愛護シンボルマークの下に燦然と輝く「櫻井家住宅」の文字
文化財愛護シンボルマークの下に燦然と輝く「櫻井家住宅」の文字
町とか県とかじゃなくて「く・に」の重要文化財
町とか県とかじゃなくて「く・に」の重要文化財
当サイトをよくご覧になっている読者の方々であればお気づきかもしれないが、実は「おじいちゃんちが国の重要文化財に指定されている知り合い」とは、当サイトのライター、さくらいさんのことだ。
出迎えてくれたさくらいさん
出迎えてくれたさくらいさん
重要文化財だということはもちろん事前に聞いていたわけだけど、改めてその敷地の広ささにビビる。

想像以上の広さなのだ。

ふだん自作の鬼の面をかぶって子供にボコボコにされたりしてるのひとのおじいちゃんちだとは信じがたい。
敷地内に消失点がある!
敷地内に消失点がある!
上の写真を見ていただきたい。手前の蔵のでかさもさることながら、敷地前の私道に消失点がある。

ずーっと向こうまで櫻井家の屋敷なのだ。

自宅の敷地に消失点があるなんて『おぼっちゃまくん』でしか見たこと無い。

広いだけではない、その古色蒼然とした建物の佇まいからは、風格と歴史の重みを感じる。

今、四字熟語辞典で調べましたみたいな表現になってしまったけど、そうとしか言えないから仕方がない。

だって、家の入口にいきなり水車があるのだ。
現役の水車が家にある
現役の水車が家にある
今日び、自前の水車を持ってる家なんてそんなにないと思う。

この水車は櫻井家の持ち物ではあるものの、駐車場脇にあるお蕎麦屋さんで提供する蕎麦を搗いており、現役だ。

さくらいさんは「この水車でカカオとか、なんか変わったもの搗いてみたいんですけどねー」と、備前長船で八宝菜作るみたいなことを気軽に言っていたけど、やめたほうがいいと思う。

入館料700円

入るのにチケットが必要
入るのにチケットが必要
屋敷の出入り口には「チケットをお求め下さい」の注意書きがある。家に入るのにチケットが必要という噂は本当であった。
大人700円
大人700円
櫻井家住宅に隣接する資料館「可部屋集成館」と、重要文化財である母屋と庭園を見学するのに入館料700円が必要となる。

もちろんさくらいさんは家族なので必要ないが、ぼくが取材ではなく、個人的に観光で訪れた場合は、入館料が必要だ。

ぼくの実家は団地だけど、団地も入館料をとって観光客を入れたら団地ブームと相まって儲かるかもしれない。

しかも押し売りやしつこいセールスなんかが来たら「入館料払って下さい」といって追い出せそうで便利なシステムである。

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