フェティッシュの火曜日 2013年5月14日
 

掃除機の神様を作ってみた

いろいろ怒られませんように。
いろいろ怒られませんように。
今年は神社方面がにぎわっている。伊勢神宮・出雲大社同時に遷宮を迎えるというめったにない年で、東京国立博物館では大神社展が催され、その方面に普段疎い自分さえも何だかワクワクと、関連雑誌などつい買いためてしまっている。

そんな折、大阪で展示の話があり、なんと会場は稲荷神社。おお、なんというめぐり合わせ。神社が私を呼んでいる。
そしてとうとう神様を作ってしまった。
1970年群馬県生まれ。工作をしがちなため、各種素材や工具や作品で家が手狭になってきた。一生手狭なんだろう。出したものを片付けないからでもある。性格も雑だ。もう一生こうなんだろう。
> 個人サイト オツハタ万博

いずれ歌ができるといい

はじめに説明すると、大阪は新世界にて「ツムテンカク」というアートイベントがあり、そこで展示をしませんかと仲間から誘われたのだ。新世界で展示!いいじゃないのいいじゃないの。2つ返事でOKした。

そして会場選び。他にも酒場や額縁屋、喫茶店など候補はあったのだけど、稲荷神社に一同興味をひかれた。何か、呼ばれた気がしたからだ。てなこと書ければいいんだが実際は「なんか、作品作りやすそう」という理由一発だ。

場所は決まった、しかしさあどうする。よく考えたら相手は神社、かしこくも神様の社である。お狐様もたたずんでいらっしゃるぞ。
そこで、唐突ながらダイソン。
そこで、唐突ながらダイソン。
神様…八百万の神…どんなものにも神様は宿っているという。海に、山に、お米に、トイレに。ならば現代の、最新のものにもかたっぱしから神様はいらっしゃるのだろう。いわば、八百よろずならぬ「NEOよろずの神」である。

うちは数年前、代々の吸わない掃除機に業を煮やし、思い切ってダイソンの掃除機にして以来、わりかしストレス知らずのお掃除ライフを送っている。非常に重宝しておる次第。ならばこのダイソンにも神様は、いる!そういうことにしないとページが進まないので、そうさせてください。

というわけで、日頃の感謝を込めて、ダイソンの神様の像を作ることにした。
買いためた雑誌を資料に。
買いためた雑誌を資料に。
形はやはり掃除機そのものにしたい。が、神様でもあるので、威厳を持たせたい。掃除機と神様の中間って、どこよ。神社特集をやっていた雑誌にざっと目を通す。

仏像は何かとお目にかかる機会はあるが、神像というとあまりなじみがない。仏像は礼拝の対象であるのに対して、神像はそういう意図で作られるものではないから、あまり目に触れる機会はないそうだ。絢爛豪華にする必要もない。そんなわけで、失礼ながらけっこう、地味である。

ただ、貴人の服装、つまり束帯姿であることが多いようだ。なのでダイソンに束帯を着さすことにする。
今改めて見ても、あんまりな感じのラフ画。
今改めて見ても、あんまりな感じのラフ画。
ルートサイクロンテクノロジーの逆円錐の集合が、髪の毛のように思える。ここが頭部だ。持ち手の代わりに、冠をかぶせたい。そして袴であぐらをかいて、スティックを剣のように携える。もうこれはどこから見ても誰がなんと言っても神様である。
ダイソンの形にあわせ、スタイロフォームをしこたま買って来た。
ダイソンの形にあわせ、スタイロフォームをしこたま買って来た。

ダイソンの新人研修か

ダイソンの写真をプリントして、ハンズやホームセンターを見に行く。なるべく作業量を減らすため、
売り場で写真を確かめては、合う形のスタイロフォームを探した。うちに帰って、あとは組み立てるだけ!…だったらいいんだがなあ。

空想のものでなく、実物をモデルにするので、とりあえずはダイソン見ながらほぼ同じものを作ればいい。
ボンドで積層して、筒状にする。
ボンドで積層して、筒状にする。
太すぎるので、ガイドとなる円盤ではさんで、スチロールカッターで切るなど。
太すぎるので、ガイドとなる円盤ではさんで、スチロールカッターで切るなど。
形が複雑な部分はなるべく簡略化。
形が複雑な部分はなるべく簡略化。
道は遠い。
道は遠い。
「ほぼ同じものを作ればいい」とはいうものの、細部はけっこう複雑な形。どれを捨ててどれを生かすか。どれがあればダイソンに見えるか。どこまでがダイソンか。

掃除機にこんなに向き合う日々は今までなかった。もう実物見なくてもだいたいのスケッチができると思う。ダイソンは、研修でこれ作ればいいんじゃないか。神様にはしなくていいが。

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