ロマンの木曜日 2013年5月16日
 

名古屋でチーズリゾットの素を買ったら味噌味だった

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徹底した味噌好き、あんこ好き、派手好き。他県民にとって愛知県、とくに名古屋は圧倒的な謎と魅力を放つ土地だ。

ワンダーランドすぎて今やその特異性もすっかりもてはやされ尽くされた感があるのではないか。

つまり、みなさんちょっと名古屋に対して油断してはいませんか。

改めておどろいた表題の「チーズリゾットの素」ほか味付きソフト麺「お子様スパゲティ」や「献立いろいろつゆ」を買ってきたのでご紹介したい。
1979年東京生まれ、神奈川、埼玉育ち、東京在住。Web制作をしたり小さなバーで主に生ビールを出したりしていたが、流れ流れてニフティ株式会社へ入社。趣味はEDMと先物取引。
> 個人サイト まばたきをする体 Twitter @eatmorecakes

油断していたのは、私です

冒頭で「みなさん」と振ってしまったが、実は名古屋に対して油断していたのは私である。

名古屋は当サイトで以前かなり腰をすえて取材をした土地だ(「名古屋小ネタ60本ノック!」など。実は本も出している)。ネタというネタは刈りつくした手ごたえがあったし、テレビや雑誌でも名古屋文化のすごさは十分に承知しているつもりだったのだ。

このたび久しぶりに義祖母宅を訪れるために名古屋に降り立ったのだが、もう何があっても驚くまいと淡々とした気持ちであった。
名古屋駅で地元菓子「しるこサンド」の飛び出す(レンチキュラー印刷というやつか)看板があって「さすが名古屋」と思ったが、それでもまだなお油断していた
名古屋駅で地元菓子「しるこサンド」の飛び出す(レンチキュラー印刷というやつか)看板があって「さすが名古屋」と思ったが、それでもまだなお油断していた
義祖母宅ですごす間、ちょっくら地元スーパーめぐりに出ようかねという段になってもやはり「名古屋についてはそこそこ知ってるし、まあ確認作業かな」くらいの気持ちであった。

丸腰のままスーパーへ到着、店内を歩けば確かに知っていることばかりだ。教科書通りに名古屋である。
菓子パンにまざってういろうが
菓子パンにまざってういろうが
お弁当コーナーには当然味噌カツ、天むす、エビフライ、手羽先唐揚げ
お弁当コーナーには当然味噌カツ、天むす、エビフライ、手羽先唐揚げ
パンコーナーの隣に展開するジャムコーナーは約4分の1が、あんこ
パンコーナーの隣に展開するジャムコーナーは約4分の1が、あんこ
当然味噌コーナーは大充実
当然味噌コーナーは大充実
とり五目ご飯の素と親子丼の素にはさまれてどてめしの素
とり五目ご飯の素と親子丼の素にはさまれてどてめしの素

とおくの街の地元スーパー、すごい

安定の○○、という言い方があるが名古屋の安定感たるや、である。

ここでじんわりくるものがあった。分かっていたはずなのだが、けれど心のどこかで「味噌とあんこが大好きって言ったってまあ言うほどでもないでしょ」と思っていた、油断していたことに気付いたのだ。

「どてめしの素なんていったら、お土産屋さんで売ってるくらいのものなんでしょ」と。

名古屋はそうじゃないんだ。ここの人たちガチなんだ。普通のスーパーにもかかわらず、県外から来た人間にとっては完全なるお土産屋さん状態である。そもそも、名古屋だけじゃなくて地方スーパーってこうなんだった! ということをビビーっと思い出した。
パンコーナーにも味噌が、 と思ったらあんこだった。どこまでも名古屋!
パンコーナーにも味噌が、 と思ったらあんこだった。どこまでも名古屋!
フードコートは天むすの店と味噌カツの店とスガキヤが並ぶ。地元好きすぎだろうというなかひとりリンガーハットががんばっていた
フードコートは天むすの店と味噌カツの店とスガキヤが並ぶ。地元好きすぎだろうというなかひとりリンガーハットががんばっていた
今回4軒をまわってどこもふりかけコーナーが広いような気がしたのだが気のせいか(ドラッグストアもふりかけコーナーが広かった)
今回4軒をまわってどこもふりかけコーナーが広いような気がしたのだが気のせいか(ドラッグストアもふりかけコーナーが広かった)
あとクリームチーズがうちの近所よりずいぶん安かったがこれは名古屋とは関係ない
あとクリームチーズがうちの近所よりずいぶん安かったがこれは名古屋とは関係ない

そして、いろいろ買っていた

結局、スーパーめぐりはすっかりお土産のお買いものツアーになっていたのだった。確認作業などと余裕をかましていたのが旅の醍醐味として堪能しまくりである。
買ったった
買ったった

名古屋で買ったチーズリゾットの素

さらに、油断したつけが回ってきたのは帰ってこのお土産を広げてからが本番だった。今回の記事タイトルは「名古屋でチーズリゾットの素を買ったら味噌味だった」である。

この商品だ。
名古屋名物 本家 赤から チーズリゾットの素
名古屋名物 本家 赤から チーズリゾットの素

チーズって書いてあるのに味噌が出た

名古屋市に本社のあるイチビキが出している商品だ。

パッケージの「赤から」の部分を一見して赤みそなのか? 辛いのか? とは思ったのだが、はっきりと「チーズリゾットの素」とある。ということなのであれば、やはりチーズリゾットなのだろう。

と、思って作るべく開封したところ。
味噌だ!
味噌だ!
色も味噌、においも味噌なのである。

チーズですよと言われて渡されて、そうですかと開けてみたら味噌だった。なぜなら名古屋だから。

ジョークみたいな話が本当になっている。

調理は水を混ぜてご飯と鍋で煮るという簡単なもの。出来上がったチーズリゾットは、味噌と唐辛子のにおいがした。
できました
できました

「赤から」的チーズリゾットといういことだった

食べてみると、うん、味としてはすごくおいしい。もちろんまろやかなチーズの風味もあるが、先立つ味は完全に赤みそである。なんなの。

このチーズリゾット、パッケージにある「赤から」という外食チェーンで出されているメニューを再現したものらしい。

名古屋味噌と赤唐辛子をブレンドしたスープで肉や野菜を煮るスタイルの鍋を出す店で、鍋の締めとしてチーズリゾットが人気なのだそうだ。

つまり、「赤から」で食べるような「味噌と赤唐辛子のスープで作るチーズリゾット」というのがこの商品だったのだ。
「野菜やきのこ、肉を加えても」ということだったのでやってみたらいよいよ謎の食べ物に
「野菜やきのこ、肉を加えても」ということだったのでやってみたらいよいよ謎の食べ物に
「赤から」は東京にもたくさん店舗があるので存在は知っていたが、今まで行く機会がなかったので私は驚かされたというわけだ。

ちなみにこの「チーズリゾットの素」は愛知県と三重県を中心に東京でもごくごくごくごく一部で販売されているそうです。
おなじ「赤から」ブランドの生野菜や白ごはんに乗せる味噌ディップも買った(こちらは愛知と三重で販売)。うまい味噌ならまかせとけという気概は何しろ伝わった
おなじ「赤から」ブランドの生野菜や白ごはんに乗せる味噌ディップも買った(こちらは愛知と三重で販売)。うまい味噌ならまかせとけという気概は何しろ伝わった

憧れの「お子様スバゲティ」!

さて、名古屋の(「赤から」の、か)考える「チーズリゾット」には驚かされるばかりであったが、他に買ってきたものはどうだろう。

中部や近畿でのみ販売されているという名城食品「お子様スバゲティ」だ。どうやら全国ネットのテレビなどでもちょうど最近紹介されたものらしい。期せずしてお土産として満点のセレクトである。
昭和そのままのデザインながら平成なイラストも入っていて、なにかぬかりのなさを感じさせる
昭和そのままのデザインながら平成なイラストも入っていて、なにかぬかりのなさを感じさせる
原材料表示の名称欄は「むしソフトスパゲティ式めん」とある。なじみのない地域民からすると心地良すぎる分からなさだ。ただただ、良い。

中部地方ではこの手のソフト麺的な味つきスパゲティをよく見かけるとは聞いていた。どんなものなのだろう。

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