ちしきの金曜日 2013年5月17日
 

黎明期のパソコン誌を見ながら

カセットテープやフロッピーディスクが飛び交うのが未来だった頃。
カセットテープやフロッピーディスクが飛び交うのが未来だった頃。
黎明期のパソコン雑誌が実家から出てきた。

「懐かし〜」
と思う当時を知る人と、当時を知らない
「ちょ、マジかよ」
と思う人がいるんじゃないかと思う
パソコン黎明期の話です。
長崎より九州のローカルネタを中心にリポートしてます。1971年生まれ。茨城県つくば市出身。2001年より長崎在住。ベルマークを捨てると罵声を浴びせられるという大変厳しい家庭環境で暮らしています。
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保存してあった2冊

実家に行った時、以下の2冊が出てきた。
いずれもパソコン黎明期の雑誌である。
1983年の「Oh!FM」創刊号(左)と、昭和57年(1982)の「NHK趣味講座 マイコン入門」(右)。
1983年の「Oh!FM」創刊号(左)と、昭和57年(1982)の「NHK趣味講座 マイコン入門」(右)。
当時のメジャーなパソコン雑誌と言えば、I/O(アイ・オー)、マイコン、アスキーなど。上の2冊はあまりメジャーではないと思うが個人的に思い入れがあって特別に保存していた。

「Oh!FM」は創刊号ということで一時少し価値が上がり、それが嬉しくてずっと持っていた。「NHK趣味講座マイコン入門」の方は、私がこれを見てBASICを覚えたので記念に捨てないでおいたものだ。
「マイコン」という呼び方からして時代を感じさせる。昭和57年(1982年)。
「マイコン」という呼び方からして時代を感じさせる。昭和57年(1982年)。
当時はパソコン黎明期で、NECのPC-8001が大ヒット。NHKでこんな番組が作られるくらいブームとなった。その頃海外ではアップルのApple IIが大ヒットしていて憬れの的だった。

当時小学生だったにも関わらず、なぜパソコンに強烈に惹かれたというと、ずばりゲームだ。ゲームセンターでお金払わないとできなかったようなゲームがパソコンで何度でもできることに惹かれまくった。特に友達の兄ちゃんがドンキーコングのようなゲームを自作してるのを見た時は電気ショックのような衝撃を受けた。

ちなみにファミコンが発売されたのは1983年7月。が、すぐには普及せず、見かけるようになったのは1〜2年ほど経ってからだった。
ページを開くとサンプル画面
ページを開くとサンプル画面
ゲームができると言っても黎明期はこんな画面が多かった。いや、もう少しゲームっぽい画面もできたが、それでも大ブレークしたNECのPC-8001の解像度は160×100。スゲー!と思っていたApple IIでも280×192とかだ。

しかしこんなちんけな画面でもむちゃくちゃワクワクしたものだ。当時わりとポピュラーだったものにスタートレックのゲームがあったが、アルファベットの「E」で表されたエンタープライズ号に、「K」と書いてあるだけの敵艦(クリンゴン)だった。しかしそんなんでも熱中して遊んだ。
こんな画面にワクワクしてた。
こんな画面にワクワクしてた。
これで初歩の初歩を学びました。
これで初歩の初歩を学びました。

マイコン入門

「NHK趣味講座マイコン入門」の中身は、始めの1回、2回こそキーの説明とかだが、すぐにBASIC(ベーシック)というプログラム言語の解説になる。
実質プログラム入門。
実質プログラム入門。
というのも、当時のパソコン(マイコン)は電源を入れるといきなりBASICの画面が出てきて「プログラムを入れないと何もできません」という状態になる。そのプログラムを入れるのにもBASICのコマンドを入れて命令する。

なんというか、“プログラム学習マシン”的な一面があった。

ゲームをやりたくてプログラム言語を覚えるなんて遠回りにも程があるが、そういうところも含めて当時は面白かった。
本体とキーボードが一体型になってるものが多かった。
本体とキーボードが一体型になってるものが多かった。
モニターはもちろんブラウン管で、カラーではないものも普通だった。フロッピードライブは高級品で巨大。一般人は皆カセットテープにデータ(というかプログラム本体)を保存していた。
「機種X」と称してPC-8001のキーボードが載っていた。
「機種X」と称してPC-8001のキーボードが載っていた。
スペースキーが長い!そういえば当時は「スペースバー」と言っていた。(アイスか)
ファンクションキーは5つ。「RUN」とか「LIST」といったBASICのコマンドが登録されている。今は12個もあるわりにそれほど使ってないファンクションキーだが、この頃はむちゃくちゃよく使った。
プログラム強制終了させる「STOP」とか「BREAK」といったキーもあった。
裏表紙は東芝「PASOPIA」の宣伝。
裏表紙は東芝「PASOPIA」の宣伝。

各社の黎明期PC

広告ページも懐かしい。各社がいろいろなパソコンを出していた群雄割拠の時代だった。
CRTモニターにカセットテープまでが一体型となっていたシャープのMZシリーズ。
CRTモニターにカセットテープまでが一体型となっていたシャープのMZシリーズ。
ナショナルが作った入門機、JR-100。
ナショナルが作った入門機、JR-100。
カシオもポケコンなどで存在感あった。
カシオもポケコンなどで存在感あった。
ちっこい液晶画面にプリンタ、カセットまで備えたEPSONのHC-20。
ちっこい液晶画面にプリンタ、カセットまで備えたEPSONのHC-20。
日立ベーシックマスターシリーズ
日立ベーシックマスターシリーズ
一世を風靡したNECのPC-〜シリーズ。
一世を風靡したNECのPC-〜シリーズ。
キヤノンもパソコンを出していた。(スモコン?)
キヤノンもパソコンを出していた。(スモコン?)
三菱も。
三菱も。
沖電気 if800
沖電気 if800
シンクレア ZX81
シンクレア ZX81
今のパソコンはガワが違うだけで中身はパーツの組合せでしかないが、この頃はそうではなかった。しかし携帯電話も最初各社が作っていたのがやがて次々撤退していったのと似てる感じもしないでもない。

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