ひらめきの月曜日 2013年5月20日
 

君は「スピン」をおぼえているか

このお菓子に見覚えがあるすべての大人へ。
このお菓子に見覚えがあるすべての大人へ。
子供のころ、お祭りなんかでスピンというお菓子が売られていたのを覚えていないだろうか。

お祭り屋台の中でも値段が安く、子どもでも気軽に買うことができたスピン。ギアみたいな形のお菓子である。

先日、たまたま行ったお店にこのスピンらしきお菓子が売られていたので報告したい。
1975年愛知県生まれ。行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。
> 個人サイト むかない安藤 ツイッター

お店というか売店

その売店は田町にある森永プラザビルの1階にある。
なんの変哲もない売店に見えますが。
なんの変哲もない売店に見えますが。
よくある「会社の売店」なのかと思ってのぞいてみると
入り口横がいきなりぬーぼー(ドラマチックに写っているのは西日の中だから。深い意味はないです)。
入り口横がいきなりぬーぼー(ドラマチックに写っているのは西日の中だから。深い意味はないです)。
いきなりのぬーぼーコーナーである。

ぬーぼーはエアインチョコの先駆けとして80年代に流行ったお菓子だ。懐かしい。確か田代まさしさんがCMをやっていた。お菓子本体もたいへんおいしかったのだが、なんだかわからない黄色い生き物「ぬーぼー」がキャラクターとして独り歩きしていたことを覚えている。

そんな懐かしのぬーぼーに迎えられて、足を踏み入れるとそこはただの売店ではなかった。
ずらり。
ずらり。
森永のビルなのでもちろん森永製菓のお菓子が並んでいるのだけれど、さすが直下の売店だけあって普段あまり見ないものも売られている。
新製品コーナーには普段あまり見ないお菓子が。
新製品コーナーには普段あまり見ないお菓子が。
こんなラムネ見たことない。
こんなラムネ見たことない。
なにモントンって(簡単にスポンジケーキが焼けるミックスらしいです)。
なにモントンって(簡単にスポンジケーキが焼けるミックスらしいです)。
新製品や発売したけどやめちゃったお菓子、他にもこの売店オリジナルのお菓子の詰め合わせや、箱詰めされたちょっとした手土産みたいなものまで売られていてかなり魅力的。レジのおばちゃんに適度にやる気がないのも好印象である。

そんな中、売店の片隅にひときわ異彩を放っていたのがこのパッケージ。
いきなり現れた素材感。
いきなり現れた素材感。
その名も「スナックの素」。
その名も「スナックの素」。
スナックの素、である。なんと漠然としたネーミングだろう。

でも僕はこれを見た瞬間に、ある思い出がよみがえったのだ。
君はこのギアみたいな形に見覚えはないか。
君はこのギアみたいな形に見覚えはないか。
「スナックの素」は185度の油で揚げるとその名の通りスナックになる。完成品を見れば思い出してもらえるかもしれない。作ってみよう。
スナックの素を一つまみ熱した油に入れる。
スナックの素を一つまみ熱した油に入れる。
すると
もわもわもわー。
もわもわもわー。
上のGIFアニメがほぼ実時間くらいのイメージである。ものの数秒でもわもわと膨らんでスナック菓子になるのだ。この過程がすごく楽しいのだけれど、これを見て子どもの頃にお祭りの屋台で手品みたいにもわもわと膨らむお菓子を眺めていた記憶が蘇った。
10秒くらいでこのくらい膨らみます。
10秒くらいでこのくらい膨らみます。
こ、これは。
こ、これは。
スピンでしょう!
スピンでしょう!

スピンだ!

昔お祭りで紙のカップに入って売られていたのを覚えていないだろうか。スピンは箱パッケージでも売られていたようだが、僕にとってはお祭りの紙カップのイメージが強い。
こういうの(再現)。
こういうの(再現)。
売店の商売っ気のないおばちゃんに聞いてみると、スナックの素はやはりスピンの揚げる前のものなのだとか。ではなぜスピンの素といわないのか。それはもうスピン自体が売られていないからである。ない物のさらに素なのだ。当時を知らない僕ら以降の世代にはなんのことやらわけがわからないだろう。だからスピンと言わずにスナックと言っているのだ。

スナックの素はこうして森永直営の売店とか工場隣接の売店、それから一部通販でも売られているらしいのだが、あくまで業務用扱いなのだとか。学校の文化祭とかお祭りなんかで今でも売られたりするという。

肝心の味なのだけれど、塩である。「素」の状態ですでに塩味がついているので、揚げただけでうまい。

スピンに合う味さがし

このままでは懐かしのお菓子見つけたよ、というだけの話なので(僕としてはその興奮が一番伝えたかったのだけれど)、ここからすこし発展させて、今の時代にスピンが新しく発売されたとしたら、という想定でうまくマッチする味を考えてみた。揚げた状態にいろいろな粉をまぶして食べてみよう。

スピン唐辛子味

赤い悪魔。
赤い悪魔。
まずは唐辛子からである。

ものすごく辛いかと思ったのだがそんなこともなく、口に入れた瞬間は塩味しかしなかった。後に少し辛さが残るくらいのレベル。辛さは油で消える説があるが、その理論が影響しているのかもしれない。
「スピン唐辛子味」が発売される可能性

5パーセント

スピンカレー味

茶色い悪魔。
茶色い悪魔。
次にカレー粉。

僕は食べたことがないのだけれど、カレー味のスピンは実際に売られていたらしい。

揚げたてのスピンにカレー粉を振ると、これは確かに安心のうまさである。スピンはそれ自体トウモロコシの味が強いので、調味料はこのくらい強くないと前に出てこないのかもしれない。
「スピンカレー味」が発売される可能性

100パーセント(過去にもう出てた)

スピンわさび味

緑の悪魔。
緑の悪魔。
弱い。

トウモロコシの風味が完全にわさびに勝っている。わさビーフのつんとしたうまさはどうやって出しているのだろう。そうとう強いに違いない。
「スピンわさび味」が発売される可能性

2パーセント

スピンからし味

黄色い悪魔。
黄色い悪魔。
からしの風味がなぜか苦味に変わっている。しかしそれが独特のクセとなっていて悪くない。珍味として少量食べるにはアリかもしれない。
「スピンからし味」が発売される可能性

1パーセント

スピンゆかり味

青い悪魔。
青い悪魔。
もともとの塩味にシソの風味が抜群に合う。ただシソの粒が表面にとどまらないので、たべていると胸のあたりがシソだらけになる。お菓子付きの悪いスパイスである。と、専門家評みたいなことを言ってみたがお菓子付きなんて言葉、たぶんない。おいしいんだけれど食べにくい。
「スピンゆかり味」が発売される可能性

3パーセント

スピンコンソメ味

無添加の悪魔。
無添加の悪魔。
うまい。スピンにコンソメ、ベストマッチである。僕は常々コンソメをそのままなめたいと思っていたのだけれど、あの味の濃さを受け止められるのは、ポテトチップスかスピンしかないと確信した。程よい塩味とコーンの香ばしさ、それにサクサクした食感、すべてにおいてコンソメの強い味と対等に渡り合っている。完璧である。
「スピンコンソメ味」が発売される可能性

15パーセント

スピン、再販するならコンソメで

懐かしいお菓子を見つけたことに興奮してつい記事にしてしまったが、これ、どのくらいの人がわかってくれるのだろうか。まったくスピンに思いいれのない人は、コンソメのうまさを訴える記事だと思って許してください。
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