はっけんの水曜日 2013年6月5日
 

むかしの「少年写真ニュース」がなつかしくておもしろい

学校の廊下によく貼ってあったあの壁新聞に迫る
学校の廊下によく貼ってあったあの壁新聞に迫る
先日、部屋の掃除をしていると、数年前に古本屋で買った本が出てきた。

少年写真新聞社の「写真ニュース年鑑」という書籍だ。創刊された昭和29年から昭和64年までに発行された「少年写真ニュース」や「保健ニュース」、「給食ニュース」などをまとめた本だ。

学校の廊下や図書室の壁に貼ってあった、あのでかい壁新聞といえば「あっ」と思う人も多いかもしれない。

この「少年写真ニュース」がとても面白いのでぜひ紹介したいと思う。市ヶ谷の少年写真新聞社へ伺って話も聞いてきた。
鳥取県出身。東京都中央区在住。フリーライター(自称)。境界や境目がとてもきになる。尊敬する人はバッハ。
> 個人サイト 新ニホンケミカル TwitterID:tokyo26

だれもが「あー、あれねー」となる壁新聞

定価が2600円だったにもかかわらず、超格安の一冊100円で売られていたこの本。別冊を含めて全6巻あるらしいが、残念ながら第1巻だけなかった。
ブックオフで各100円でした
ブックオフで各100円でした
内容は「少年写真ニュース」「給食ニュース」「保健ニュース」をそのまま収録したものだ。

心の底から蘇ってくる記憶

当時、失礼ながらあまり熱心に読んだというような覚えはないけれど、見てみると記憶の底から蘇ってくるような「あー、たしかにこれ見たことあるわー」という記事ばかりなのだ。
筋肉の絵がリアルでこわかった
筋肉の絵がリアルでこわかった
ぼくがいちばん覚えていたのはこの「そうじできたえられる筋肉」という記事だ。
リアルな筋肉のイラストが描かれているのが不気味で、当時小学生だったぼくを震撼させた壁新聞だ。

キーワードは「未来」

少年写真ニュースの記事は、全体的に宇宙開発や新交通技術といった「すてきな未来」を思わせるような記事が多い。
宇宙基地のようだけど、21世紀の学校です。メタボリズムっぽい
宇宙基地のようだけど、21世紀の学校です。メタボリズムっぽい
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超電導で動く船、国産スペースシャトル……まだ実用化はされてない
超電導で動く船、国産スペースシャトル……まだ実用化はされてない
リニアモーターカー。やっと現実味を帯びてきたとはいえ、まだ先のはなしだ
リニアモーターカー。やっと現実味を帯びてきたとはいえ、まだ先のはなしだ
スペースコロニー」って最近めっきりきかなくなりました……宇宙団地かぁ
スペースコロニー」って最近めっきりきかなくなりました……宇宙団地かぁ
アメリカとソ連が共同で宇宙開発というだけで「あのソ連とアメリカが!」と、当時は思った。今で言うと「Appleとgoogleが合併」ぐらいの衝撃はあるのでは?
アメリカとソ連が共同で宇宙開発というだけで「あのソ連とアメリカが!」と、当時は思った。今で言うと「Appleとgoogleが合併」ぐらいの衝撃はあるのでは?
2050年を予定している月面都市計画。あと37年。
2050年を予定している月面都市計画。あと37年。
21世紀が12年も経過したいま。いろんなことがあって「未来」という言葉はあまり魅力的ではなくなってしまったような気がする。

しかし、たった30年ほど前まではこんなに「未来」が魅力的でわくわくするような時代があった。

ちょとこわい写真も印象に残っている

最初にぼくが「印象に残っている」といった筋肉の写真のように、やたらと印象に残るちょっとこわい写真もけっこうあった。とくに保健室に貼ってあった「保健ニュース」にこわいものが多かったような気がする。
2050年を予定している月面都市計画。あと37年。
真っ黒な肺に震え上がる(モザイクの部分が汚れた肺の画像です)
シラミの恐怖に震え上がる(モザイクの部分がシラミの写真です)
シラミの恐怖に震え上がる(モザイクの部分がシラミの写真です)
覚醒剤でおかしくなったマウス、当時はこわかったけど、今見るとEXILEみたいでおもしろい(モザイクの部分がおかしくなったマウスです)
覚醒剤でおかしくなったマウス、当時はこわかったけど、今見るとEXILEみたいでおもしろい(モザイクの部分がおかしくなったマウスです)
たしかに、小学生ぐらいの子供には「たばこの煙の害」を言葉で説明するよりも、汚れた肺を見せたほうが一発で「あ、ダメだな」ということが納得できてしまう。

見た目の恐ろしさで子供を教化するのは、なまはげの昔から変わらない。

ところで、この壁新聞いったい何なのか?

「少年写真ニュース」や「保健ニュース」「給食ニュース」といった壁新聞、どこの学校にもたいてい貼ってある。
息子の通う小学校にももちろん掲示してあった
息子の通う小学校にももちろん掲示してあった
これらの新聞を発行する少年写真新聞社とは、どのような会社なのか?
壁には「小学図書館ニュース」が貼ってあった
壁には「小学図書館ニュース」が貼ってあった
気になったので、市ヶ谷の少年写真新聞社へ伺って話を聞いてみることにした。

あわよくば、ぼくの持っていない「写真ニュース年鑑」の第1巻も見せてもらえるかもしれない。

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