ロマンの木曜日 2013年6月6日
 

競合店、その静かなたたかい

お互い逆方向へ案内しようとする
お互い逆方向へ案内しようとする
立地の近い競合店どうしの競争は熾烈を極めると聞く。

でもそういうレベルじゃなくても、地味に「相手を地図に書かない」とか「広告をしれっと並べる」みたいな静かなたたかいもあるようだ。

競合店どうしが、ときに張り合ったり無視したりするようすをレポートします。
1976年茨城県生まれ。地図好き。好きな川跡は藍染川です。

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新宿、高島屋と伊勢丹のたたかい

新宿駅の東側には高島屋と伊勢丹という2つの百貨店がある。
伊勢丹の向こうにかすむ高島屋
伊勢丹の向こうにかすむ高島屋
2店舗の距離は約400メートル。地上で見る限りお互い離れているように見えるけど、実は地下通路で直につながっていて、ひそかに縄張り争いをしている。
青が高島屋、緑が伊勢丹、赤い線は地下通路。
まずは高島屋側から地下に降りると、
まずは高島屋側から地下に降りると、
こんな地下通路がずっと続いている。
こんな地下通路がずっと続いている。
当然、壁には高島屋の看板が続く。
当然、壁には高島屋の看板が続く。
しかし地下鉄副都心線の改札口を出たところで、突如として伊勢丹がでばってくるのだ。
伊勢丹はこっち。さきほどと矢印の向きが逆なことに注意。
伊勢丹はこっち。さきほどと矢印の向きが逆なことに注意。
地図でみるとこうだ。伊勢丹が攻めて来ているのが分かるだろう。
緑のピンのところが、伊勢丹の最初の看板
なぜ伊勢丹の看板はここまで攻めて来てるんだろう?

それはたぶん、ここが改札の出口で、分かれ道だからだ。一方に行けば高島屋、逆は伊勢丹。第一歩をどちらに進むかで運命が全然違う。
ここがちょうど中央付近。
ここがちょうど中央付近。
こうやってみると高島屋のほうが矢印が3つもあって、なんとなくそっちに引っ張られる感じだ。伊勢丹がんばれ。
高島屋は伊勢丹の直前まででばっていた。
高島屋は伊勢丹の直前まででばっていた。
そして伊勢丹「お入口」。
そして伊勢丹「お入口」。
まとめてみよう。
緑の線は伊勢丹の看板の範囲。青は高島屋。電車のマークは改札の位置。
地上でははっきりと見えない縄張り争いが、地下では見えていた。

高島屋も伊勢丹も、相手の陣地までそれなりにでばっている。そしてその分水嶺となるのは、改札の出口なのだった。

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