ロマンの木曜日 2013年6月13日
 

オクトーバーフェストはうちでやる

どこまでドイツを注入すると晩酌はオクトーバーフェストになるか検証しよう
どこまでドイツを注入すると晩酌はオクトーバーフェストになるか検証しよう
オクトーバーフェスト。ドイツはミュンヘンで毎年行われ何百万リットルものビールをみんなで飲みつくす世界一の大ビール祭りである。

日本でもその雰囲気を楽しめる、そのまま「オクトーバーフェスト」と銘打ったイベントが例年脈々と行われているが今年はなんと全国13会場で開催とここ数年いよいよその勢力を増しているようだ。

そして今夜、国内14ヶ所目の会場の追加をアナウンスしたい。

うちである。
1979年東京生まれ、神奈川、埼玉育ち、東京在住。Web制作をしたり小さなバーで主に生ビールを出したりしていたが、流れ流れてニフティ株式会社へ入社。趣味はEDMと先物取引。

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毎日オクトーバーフェストだと思って飲んでいます

全国13会場で開催とあって、今年は知人友人からのオクトーバーフェスト参加報告が相次いでいてうらやましい限りだ。先日の東京、駒沢公園で開催の際は通りがかったにもかかわらず都合で参加できなかった者として胸がくすぶる。

しかし本音を言うと、会場に行かずとも毎晩オクトーバーフェストくらいのテンションでビールを飲んでいるよな、とも思うのだ。
私んちのオクトーバーフェスト(勇気をもって大きなサイズの写真で乗せる)
私んちのオクトーバーフェスト(勇気をもって大きなサイズの写真で乗せる)
ビール(発泡酒やそのほかのリキュール的ビール飲料含む)っておいしい。おいしいビールにハレもケもないだろう。飲めばハレである。

自宅なら席を取る必要もなく、テレビを見ながらビールが飲める。酒屋で好きなビールを買えば安いし、ソーセージだってスーパーで買ってくればいい。
(ウィンナーはちゃんと茹でてから炒めた)私んちのオクトーバーフェスト
(ウィンナーはちゃんと茹でてから炒めた)私んちのオクトーバーフェスト
同じ写真が続いたが間違いではないわざとだ。

オクトーバーフェストは、毎日うちでやる。

完。

……。

す、すみません。

本音は以上の通りなのだが、お祭りというものは会場の雰囲気を楽しむためのものであるからして「家でいいじゃん」と発言することは大幅に野暮なのだった。

どこからがオクトーバーフェストか

さて、そんな野暮を承知でちょっと今日はやってみたいことがある。

「私んちの晩酌」がどうすれば場所は自宅のままもっと「あの楽しいオクトーバーフェスト」に変化するか試したいのだ。
せめてグラスに注ぎました。さあ、ここがスタート地点。「ビフォー」である
せめてグラスに注ぎました。さあ、ここがスタート地点。「ビフォー」である
上の写真、この一見やさぐれた晩酌でしかない様相をどこまでオクトーバーフェストに変えられるだろうか。

第一段階:ザワークラウト

オクトーバーフェストへの道、まず手始めに簡単なところからはじめよう。

オクトーバーフェストもそうだし、ドイツ料理の店などいくと、ちょいちょい酸っぱいキャベツがついてくる。ザワークラウトだ。

なにしろ「なんか酸っぱいキャベツだなあ」という印象の漬物であるが、“ザワークラウト”というのがそもそも「酸っぱいキャベツ」という意味だそうだ。
カルディのような輸入食材店で売っておりますよね。普通にスーパーにもあるか
カルディのような輸入食材店で売っておりますよね。普通にスーパーにもあるか
どうだ
どうだ
結果:晩酌感が増幅した

ドイツっぽくなったというか、単純に晩酌感が増したか。ザワークラウトとはいえいってしまえば漬物である。

うん。あたりは静かだ。住宅街にある我が家は夜は静かでこうしてビールを飲んでいると寝てしまいそうになる。

いかん! 寝るな! 寝るとオクトーバーフェストもなにもないぞ!

進捗としては胸を張って0%といったところだろうか。
と、いま編集しながら7年前に行ったミュンヘンのオクトーバーフェスト(レポート記事もあります</a>)の写真を見返してはっとした。雑に盛るのがコツだったか
と、いま編集しながら7年前に行ったミュンヘンのオクトーバーフェスト(レポート記事もあります)の写真を見返してはっとした。雑に盛るのがコツだったか
でも大丈夫。ここはまだ入り口である。ドイツ旅行で言ったらまだ成田に行くのに成田エクスプレスに乗ろうかスカイライナーに乗ろうか迷ってるくらいの段階だと思ってほしい。

と、自宅から成田へ行く方法を検索しはじめて ヘリコプターを飛ばすという手段が民間でもあると知って驚きながらさらにオクトーバーフェストへ近づいていきたい。

ここまででかかった金額 861円

ザワークラウト 398円
ビール(麦とホップ)165円
ソーセージ(丸大 燻製屋)298円

第二段階:グラスを変える

オクトーバーフェストをオクトーバーフェストたらしめている要素の、どうだろう、3分の1くらいは個性的なビアグラスの存在感が占めているのではないか。
今年2013年に駒沢公園でのオクトーバーフェストに行った友人に見せてもらった写真。グラス、でかい!
今年2013年に駒沢公園でのオクトーバーフェストに行った友人に見せてもらった写真。グラス、でかい!
ビールの銘柄ごとにそのビールの味を引き立てる個性的な形状をしたグラスがあるのだ。

で、このグラスが意外と楽に買える。ネットはもちろん輸入系のビールが充実している酒屋さんに置いてあることも多い。私はチェーン店の「やまや」で探した。
ヴェルテンブルガーという銘柄のグラスをご準備いたしました
ヴェルテンブルガーという銘柄のグラスをご準備いたしました
これぞビアグラスという背の高さ。背が高すぎて、写真の背景に夫が育てているその辺から掘ってきた雑草が写りこんでしまった。この雑草がオクトーバーフェスト感に影響しないといいが。

注いでみよう。
お!
お!
おお!
おお!
結果:いつものリキュール(発泡性)(1)が輝きだした

このグラス、500ml分が入る。先ほどから撮影している愛飲の「麦とホップ リキュール(発泡性)(1)」500mlを注いでみたのだが、注ぎながら「おお」と声が出た。

いつものビールが輝きだした。こんな琥珀色だったっけ? 上の写真では「麦とホップ」の缶がグラスに注がれたわが子をまぶしく見つめるように立っているように見えるではないか。

ここまででかかった金額 1459円

ザワークラウト 398円
ビール(麦とホップ)165円
ソーセージ(丸大 燻製屋)298円
ヴェルテンブルガー グラス 598円
ビアグラスめ、598円でなかなかのドイツ風を吹かせてきた。コストパフォーマンスは十分だ。

第三段階:プレッツェル投入

ここいらでおつまみにも切り込んでいこう。オクトーバーフェストというとつまみはやはりソーセージや豚肉の煮込み料理のアイスバインだと思うが、見た目のドイツさをアピールするうえで外せないのがプレッツェルじゃないか。
通りかかった駒沢公園でのオクトーバーフェストでもプレッツエル
通りかかった駒沢公園でのオクトーバーフェストでもプレッツエル
袋菓子として売られる硬くて小さなものとは違い大きめで噛みごたえはあるものの軟らかいあれだ。パンで酒を飲むのか! という衝撃に続き うん、気持ち分かる!という賛同が沸き起こる一品である。

日本で手に入れるには作るか、基本的にはドイツパンの店に行くのが近道だと思うので各自調達にあたって欲しい。

私は広尾のナショナル麻布へ走った。ここ、都内にある複数のドイツパンの店のパンが降ろされているのだ。
隣にドイツ大使館があるからでしょうか
隣にドイツ大使館があるからでしょうか
さらに精肉とお惣菜のカウンターでケースに入って温められたプレッツェルも売っている。
肉まんか
肉まんか
このSUPER PRETZELというのはアメリカのメーカーの商品のようだ。うーん、アメリカかーと、思っていると外国人の店員さんに「Which one?」と聞かれた。 オー。

ソルトとチーズの2種類があったので震える声で「い、いーちわん……」とお願いする。お店の方は(あ、日本人だった)とはっとしたようで日本語でもう一度「どれにしますか」と聞いてくれたのだった。

オクトーバーフェストに行こうとして間違えてアメリカにたどり着いていないか大丈夫か。
さらにこのスーパーでは大岡山にある「ヒンメル」というドイツパンの店のプレッツェルもゲット
さらにこのスーパーでは大岡山にある「ヒンメル」というドイツパンの店のプレッツェルもゲット
こちらが肉まん風販売法のSUPER PRETZEL
こちらが肉まん風販売法のSUPER PRETZEL
ヒンメルのプレッツェルはみっしりしていてまごうことないドイツ感であった。よしよし。

SUPER PRETZEL、写真左のソルトは通常まぶしてある塩を落として食べるもの(残った塩味で食べる)。調味するのではなく、調味を落として食べる。落とした塩はどうするの?! とあたふたしてしまうのは世界で日本人くらいなのだろうか。思わぬところで発動されるMOTTAINAI精神よ。

チーズ味はどの辺がチーズなのかなと思ったら、中が空洞になっていて中に甘いクリームチーズが入っていた。

これ、どっかで見たことあるぞと思ったのだがあれだ。ピザハットの耳にチーズが入っているやつ(こんがりチーズクラスト)だ。
チーズのしょっぱさを想像していると驚かされる甘さ
チーズのしょっぱさを想像していると驚かされる甘さ
アメリカは穴を掘ってチーズを入れがちということでいいだろうか。

結果:期せずしてアメリカ上陸

ここまででかかった金額 2069円

ザワークラウト 398円
ビール(麦とホップ)165円
ソーセージ(丸大 燻製屋)298円
ヴェルテンブルガー グラス 598円
プレッツェル3種 610円
現在のオクトーバーフェスト会場(我が家)。いまだ寂しさは残る
現在のオクトーバーフェスト会場(我が家)。いまだ寂しさは残る
思わぬ吹いたアメリカの風。

ドイツ行きのつもりがうっかりである。私んちオクトーバーフェスト計画もこれではじりじりと崖っぷちか。

アメリカに上陸したならそれもまたよしなどとも思うが、気持ちを強く持って今日はドイツへ行こう。

次の施策には自信がある。

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