ひらめきの月曜日 2013年6月24日
 

シャープペンの芯を叩き折る機械

まっぷたつ!
まっぷたつ!
シャープペンはすごく便利だ。鉛筆みたいに削らなくて済むし、書いているうちに先が太くなることがない。ボールペンとは違って消しゴムで消せるのも利点の一つだろう。
ただ、シャープペンにはひとつだけ、とても面倒な作業がついて回る。それが、芯の補充だ。
インターネットユーザー。電子工作でオリジナルの処刑器具を作ったり、辺境の国の変な音楽を集めたりしています。「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」主催者。1980年岐阜県生まれ。
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芯の補充よ、さようなら

シャープペンの芯の補充をしなくても済む機械を作った。芯の補充は面倒だ。ケースから芯の頭を出し、細い芯を折らないように慎重に1本だけ掴み、折れやすい細い芯を持ったままシャープペンのキャップを開け……、等々。気の遠くなるような多くの手順があるうえ、芯の折れやすさのプレッシャーで、一手一手が精神のすり減るような作業だ。

一方で、僕が作った機械の操作は、たったの3ステップで済む。

1.シャープペンを立てる。
2.芯を投入。
3.スイッチを入れる。

それで何が起きるかは、動画で見ていただこう。
一応写真でもダイジェストを。シャープペンを穴に立てる
一応写真でもダイジェストを。シャープペンを穴に立てる
芯を上のチューブから差し込みます
芯を上のチューブから差し込みます
差し込まれた芯は自動的に下のスリットにセットされる
差し込まれた芯は自動的に下のスリットにセットされる
スイッチを押すと…
スイッチを押すと…
シャープペンがシャープペンの芯を叩き折る!!
シャープペンがシャープペンの芯を叩き折る!!
ここからは後始末です。矢印のところに芯の破片が残っているので
ここからは後始末です。矢印のところに芯の破片が残っているので
機械がグワッと開いて芯の破片を排出
機械がグワッと開いて芯の破片を排出
みごと、芯は真っ二つです
みごと、芯は真っ二つです
見事にシャープペンの芯は真っ二つだ。この機械を使って手持ちの芯を全部折りつくしたら、あとは晴々した気持ちとともに、シャープペンのことは忘れてボールペンを使おう!

そう、シャープペンさえ使わなければ、芯を入れるストレスは存在しないのだ。この機械はその決断へ向けて、あなたの背中を押してくれる。後腐れなくシャープペンに別れを告げるための、いわば文具版「別れさせ屋」みたいなガジェットだ。

シャープペンの芯を折るのに、重りや刃物を使わずシャープペン自身に叩き折らせる、というのも悪意に満ちていてよいと思う。

メイキング

この機械が今のかたちになるには、それなりに紆余曲折あった。最初につくったのが、こちらである。
紙!
紙!
今回は動作原理に重力をあてにしている。こちらではどうにも制御できない自然の力だ。頼りにしてよいものかどうか、いちおう事前に試すことにした。
検証のための試作なのに、シャープペンじゃなくてより重いボールペンを使っている。手元に見つからなかったんで。エヘヘ。

…そう、何を隠そう、僕はボールペンユーザーなのである。
シャープペンに対する愛のなさが、こんなモンスターマシンを生み出したのかもしれない…。

自分の心の闇に気づいたところで、動作原理については検証できた。さっそく実機の制作に取り掛かることにしよう。

あれから2週間が過ぎた…

たっぷり2週間、ほったらかしの日々である。僕も大人なので何かとほかにやるべき仕事もあるし、ほうっておくこと自体は仕方ない。ただ問題は、いざ取り掛かろうとしたとき、試作品がこんなんなってたことである。
ベチャ
ベチャ
ここにあった
ここにあった
最近見ないなーと思って、うすうす気になってはいたのだ。我ながらひどい。
そういうわけで試作品を見ずに作ったので、本番はいろいろ違うところがある。そこはあんまり気にしないでください。

まずは買出し

さて、何を隠そうこの記事は東急ハンズとのコラボ記事である。
工作においてバックに東急ハンズがついている、これ以上の頼もしいことはあろうか。
こんだけ買いました
こんだけ買いました
最初にご了承いただきたいのだが、僕の工作は一言でいえば「雑」である。設計図も引かなければ試作品も潰す、全体に計画性がない。なので材料の買い出しも、「こういうのがあれば使えるかも」と思われるものを片っ端から買う、というスタイルだ。
「プレミアゴールド」というビールみたいな名前のボンドとホース
「プレミアゴールド」というビールみたいな名前のボンドとホース
事前に設計するどころか、「あ、これであそこ組めそう」と、店頭の材料を見てその場で構造を決めている節がある。買出しにハンズじゃなくうっかり豆腐屋に行っていたら、豆腐を積んだタワーの上から湯葉を落としてシャープペンの芯を折る機械を作ろうとしていたところだ。
金具類一式
金具類一式
豆腐で芯折り機、それはそれで見てみたいが、実際作ってたら到底完成しなかっただろう。
その点、雑なスタンスで行っても、ハンズならちゃんと完成にたどり着いてしまう。ハンズはすごい。
板と棒いろいろ
板と棒いろいろ
僕がプラ板を見ているとき、店員さんにちゃんした図面を見せながら何か尋ねているお客さんがいた。ちゃんとしている人もハンズで買っているのだ。雑な人もちゃんとした人も、ハンズは平等に完成に導いてくれる。懐が深い。
余談ですがデイリーポータルZ編集部内にはいたるところに東急ハンズの袋が偏在しており、自分の材料を一度見失うと捜索が非常に困難。
余談ですがデイリーポータルZ編集部内にはいたるところに東急ハンズの袋が偏在しており、自分の材料を一度見失うと捜索が非常に困難。
ハンズで買ったのはここまでで、それとは別に、本体ケースはペン立てを買った。
ケースは失敗して買い直すケースが多いため(ケースだけに)、貧乏性特性が発動し100均で買ってしまいました
ケースは失敗して買い直すケースが多いため(ケースだけに)、貧乏性特性が発動し100均で買ってしまいました
それから電子部品類も別途、秋葉原で調達。いよいよ制作に入ります。

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