ちしきの金曜日 2013年7月5日
 

すし屋の「し」とうなぎ屋の「う」

「のし」の「し」

といっても、それに対する明確な回答があるわけではない。ちょっと調べてみたが不明だった。っていっても「すし屋 し なぜダイナミック」とかで検索したっていうてきとうすぎる調査だが。食べログとかしかヒットしなかった。もはや調査でもなんでもない。なんでもネットに頼ってはいけない。というか、なんっていう語句で検索すればいいのか。

思うに。あたりまえ過ぎる仮説だが、たぶん「し」っていう文字が単純すぎるからだと思う。字にした時に間が持たないのではないか。単純だからこそアレンジのしがいがあるというか。
この「し」はほんとうにすばらしい。その大胆なくずし具合に「街中の読めない字を見て、もだえる</a>」を思い出す。
この「し」はほんとうにすばらしい。その大胆なくずし具合に「街中の読めない字を見て、もだえる」を思い出す。
その思いつき仮説を裏付けるように、とある事例に出会った。
ここにもないか…。暖簾にも「し」ないし…と思ったそのとき!
ここにもないか…。暖簾にも「し」ないし…と思ったそのとき!
暖簾に書かれた「文字のし」が目に入った。そうだ!「のし」の「し」もすごいことになってるよね!
暖簾に書かれた「文字のし」が目に入った。そうだ!「のし」の「し」もすごいことになってるよね!
この暖簾、店がオープンした時に贈られたものなのか、贈答の際に描かれる「のし」の文字、いわゆる「文字のし」があった。

これに限らず多くの暖簾に見られるこの「のし」の文字、よく見ればその「し」がかわいらしくダイナミックなのだ。

「文字のし」の「し」の発展形としての「すし屋のし」と考えても良いかもしれない。いずれにせよ、やっぱり「し」の字が単純なためにダイナミックになるのだろう。欧文におけるカリグラフィが、単純な文字ほど大げさになるのに似ている。

あと「『のし』の『し』」っていい響き。

だったらあれもそうじゃないか?

そこでさらに思い至ったのが「うなぎ屋の『う』」だ。
こういう「う」がウナギになっちゃってるやつ。すばらしい。間違いなく江戸一番だ。
こういう「う」がウナギになっちゃってるやつ。すばらしい。間違いなく江戸一番だ。
ひらがな界では「し」に次ぐシンプルぐあいをほこる「う」だ。これまたアレンジしたくなるのもうなずける。

いや、「く」の方がシンプルだな。「つ」も。「へ」もか。なんだ、ひらがな界、全体的にシンプルすぎないか。

ともあれ、よく見るこういう「うなぎ屋の『う』」これを「ダイナミッう」と呼ぼう。言いづらい。
というか、これって「共食いキャラ」の範疇かな?いや、これはキャラと言うよりは食材表現の範疇だろう。うん、そういうことにしよう。

ともあれ、ついでに「ダイナミッう」も探し始めたのだが、これがまたなかなかない。「よく見る」とかまた言っちゃったけど、ぜんぜんない。おかしいな。また心理学の問題か。

というか、うなぎ屋自体がなかなかない。
ようやく見つけても「ダイナミッう」がぜんぜんない。おかしいな。
ようやく見つけても「ダイナミッう」がぜんぜんない。おかしいな。
ひいき目に見ると、他の文字に比べて「う」が多少大きめな気はするが。
ひいき目に見ると、他の文字に比べて「う」が多少大きめな気はするが。

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