チャレンジの日曜日 2013年7月14日
 

ぬか団子を美味しく食べる方法

店で精米したての米を炊いて出しているので毎日でます。消費に困ります。
店で精米したての米を炊いて出しているので毎日でます。消費に困ります。
家で精米している関係で毎日米ぬかが出ます。ぬか床に足したり、あく抜きに使ったり。色々な使い方を考えるのですが、どうしても余ります。

 何か使い方は無いものかと探していたら、こんな情報を教えてもらいました。

「徳川家康は米ぬかと塩と水で作った団子の汁をうまいと言って何杯も食べた。」

 本当ですか、家康さん!そんなにうまいなら作って食べてみます。
1972年生まれ。体力系、料理系の記事を多く書いています。ライター以外に日本酒と発酵食品をメインにした飲み屋も経営しています。利き酒師で、元機械設計屋で元プロボクサー。ウルトラマラソン走ります。米の飯と日本酒が有れば大体なんとかなります。
> 個人サイト 酒と醸し料理 BY 個人ページ「走れば大体大丈夫!」

愛知県の昔話

調べてみたところ、ぬか団子の昔話は愛知県岡崎市に伝わる昔話だそうです。

岡崎の昔ばなし 家康とぬかだんご(山綱町)
これによると、戦で歩き回り疲れて空腹だった家康が、何か食べさせてもらえないかと山の中のお百姓の家に立ち寄ります。すると、ちょうど夕飯の支度をしていてそれを食べさせて貰えることになりました。

用意していた物は米ぬかに 塩を入れて練っただけの団子を入れた粗末な汁。しかし、家康はそれをうまいと言って何杯も食べたそうです。

とにかく作ってみよう

この昔話を知った段階で2つ疑問がありました。まず、あのサラサラなぬかが団子になるのか。丸くすることは出来そうですが、汁に入れたらバラバラになりそうです。次に、そもそも本当にうまいのか。「空腹」という世界最強、最上の調味料で味付けされていただけなのでは?
一応計量して作る。生ぬか50g。無農薬、無化学肥料栽培米なので米ぬかも安心して食べられる、はず。
一応計量して作る。生ぬか50g。無農薬、無化学肥料栽培米なので米ぬかも安心して食べられる、はず。
いずれの疑問も実際に食べてみなくては分かりません。ということで、ぬか団子を作ってみることにしました。材料は米ぬか、塩。練るために水も使いました。
塩は味を見ながら適当に。最終的に小サジ1/2杯ほど入れました。 
塩は味を見ながら適当に。最終的に小サジ1/2杯ほど入れました。 
米ぬかに塩を入れてよく混ぜて全体が均一になるようにします。そこに状態を見ながら少しずつ水を入れて練っていきます。
手で握って固まる程度まで水を入れて練る。おそらく50mlぐらい使用。
手で握って固まる程度まで水を入れて練る。おそらく50mlぐらい使用。
適当な硬さに練れたら団子状にします。
電子レンジで少し加熱するのでもいいようです。
電子レンジで少し加熱するのでもいいようです。
色々調べたら、3分程度蒸せば固まるようなので蒸してみました。そして、出来上がった物がこちら。
見た目はきな粉の団子のよう。肉団子のように見えなくもない。
見た目はきな粉の団子のよう。肉団子のように見えなくもない。
思っていたよりしっかり固まり、見た目は割と美味しそうです。
家康さん、本当にうまいのですか?
家康さん、本当にうまいのですか?
とりあえずこのまま食べてみましょう。
ぬか…だ。 
ぬか…だ。 
いやいや、汁にすればうまいのかも!汁物にしてみよう!
カブの葉とネギの味噌汁。ぬか団子入り。
カブの葉とネギの味噌汁。ぬか団子入り。
とりあえず味噌汁にしてみました。食べてみましょう。今度こそ何杯もおかわりするような味のはず。
ぬか…だ。
ぬか…だ。
家康さん、あまりおいしくありません!ひたすら米ぬかの味です!食えないことはないのですが食べたいと思う味でもない。玄米の米ぬか臭い部分だけを集めて食べたようです。ぼんやり甘くて、塩気があって、ぬか臭い。

実は私は玄米の味があまり好きではないので、米ぬかの味も苦手です。一緒にぬか団子を食べた妻は、玄米が割と好きな方なので大丈夫なようですが、それでも好んで食べるような味ではないと言います。

せめてぬか臭さだけでも緩和出来ればなんとかなるのだが…

調味料の力を借りよう

そのままやシンプルな汁物ではおいしいと思えなかったぬか団子。こうなったら各種調味料を投入しておいしく食べられるようにしてみましょう。
どれも濃い味かスパイシーな調味料。
どれも濃い味かスパイシーな調味料。
中濃ソース、スイートチリソース、オイスターソース、マヨネーズ、ケチャップ、カレー粉。味や香りがはっきりした調味料を集めてみました。これでぬか団子を調理して食べてみましょう。まずは1品目。
この組み合わせで豚肉を炒めるとうまいんだ。
この組み合わせで豚肉を炒めるとうまいんだ。
オイスターソース、ケチャップ、スイートチリソースを大サジ1杯づつ、黒胡椒を適量混ぜ合わせます。
牛肉の場合は黒胡椒ではなく粉山椒を入れてもいいね。
牛肉の場合は黒胡椒ではなく粉山椒を入れてもいいね。
ピーマンをサッと炒めて火が通ってきたらぬか団子投入。調味料を入れて軽く炒め合わせたら出来上がりです。
ぬか団子とピーマンのオイスタースイートチリソース炒め完成。
ぬか団子とピーマンのオイスタースイートチリソース炒め完成。
次いきます。
カレー粉はあらゆるものをスパイシーにおいしくする。 
カレー粉はあらゆるものをスパイシーにおいしくする。 
鶏ガラスープにタマネギを入れて煮たら塩コショウ、カレー粉を適量入れます。最後にぬか団子を入れて小ネギを散らしたら出来上がりです。
ぬか団子のカレースープ完成。 
ぬか団子のカレースープ完成。 
更にもう一品。
マヨネーズやソースはあらゆるものを濃くおいしい味にする。
マヨネーズやソースはあらゆるものを濃くおいしい味にする。
ぬか団子に中濃ソースとマヨネーズをかけます。そこに鰹節とネギを沢山かけたら出来上がりです。
ぬか団子の鰹節マヨネーズがけ完成。
ぬか団子の鰹節マヨネーズがけ完成。
それでは出来上がった物を食べてみましょう。
ぬか団子とピーマンのオイスタースイートチリソース炒めはスパイシーで甘辛くてぬかの味をあまり感じないぞ。うまい!
ぬか団子とピーマンのオイスタースイートチリソース炒めはスパイシーで甘辛くてぬかの味をあまり感じないぞ。うまい!
ぬか団子のカレースープはカレーの香りでぬかの香りをあまり感じないぞ。うまい! 
ぬか団子のカレースープはカレーの香りでぬかの香りをあまり感じないぞ。うまい! 
ぬか団子の鰹節マヨネーズがけはマヨネーズの油分と酸味でぬかの風味をあまり感じないぞ。うまい!
ぬか団子の鰹節マヨネーズがけはマヨネーズの油分と酸味でぬかの風味をあまり感じないぞ。うまい!

空腹は世界最強、最上の調味料

ぬか団子の昔話では、後日再びお百姓の家を訪れた家康があの汁をまた食べさせてくれといい、お殿様と分かったお百姓は米の粉を半分混ぜたより上等なぬか団子を出しています。しかし、家康は前の方がおいしかったといい、その後三百年の間、徳川家代々の将軍は正月にぬか団子汁を食べることをならわしにして、贅沢をいましめたそうです。

家康さん、私にはそのいましめ厳しいです。ぬかと塩だけの味よりも、醤油や味噌、ソース、スイートチリソース、オイスターソース、マヨネーズ、ケチャップ、カレー粉などの味が好きです。

栄養価が高いのは分かるのですが、昔の人がより美味しく食べようとぬかをとり、皮をむいて食べるようにしてきました。私も出来る限りそうして食べたいです。初心を忘れてはいけない!と思った時にはぬか団子を食べる…かも。マヨネーズをかたわらに置きつつ。
米の粉を半分混ぜた物もの作ってみたのですが、米ぬか味のすいとんといった感じ。私には合いませんでした。
米の粉を半分混ぜた物もの作ってみたのですが、米ぬか味のすいとんといった感じ。私には合いませんでした。
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