コラボ企画 2013年8月19日
 

月島はニューヨークである

ハドソン川のほとりにて。
ハドソン川のほとりにて。
行ったことはないけど憧れだけはある、多くの人にとって、ニューヨークはそんな場所ではないだろうか。

自由の女神、ブロードウェイ、マンハッタンの夜景。

ニューヨーク行ってみたい、でも遠い。

そんなある日、地図を見ていて思ったのだ、ニューヨークって月島に似てないか。

というわけでニューヨークだと思って月島を歩いてみました。

※月島といえば前に家を建てさせてもらった三井不動産である。コラボをいいことに好きなことさせてもらう企画、まさかの第二弾です。
1975年愛知県生まれ。行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。
> 個人サイト むかない安藤 ツイッター

ああ憧れのニューヨーク

「ニューヨークへ行きたいか!」という有名なクイズ番組のフレーズからもわかるように、ニューヨークはいつでも僕たちの憧れである。自由の女神、マンハッタンの夜景、ブロードウェイ。行ったことはないが断片的に知識だけはある。
本屋の旅行ガイドコーナーではニューヨークのガイドブックが一番売れていた。やはりみんな憧れているのだ。
本屋の旅行ガイドコーナーではニューヨークのガイドブックが一番売れていた。やはりみんな憧れているのだ。
そんなニューヨークだが、時間的にも金銭的にも、行きたいときにぱっと行ける場所ではないことくらい知っている。だからこそ憧れるわけで。

ああニューヨーク。ある日、地図を見ながら夢を描いているときに思ったのだ。

大きな地図で見る

これ、東京の月島あたりに似ていないか。

大きな地図で見る

うん、似てる。
並べてみるとそれほどでもない!っていう意見もあるだろう。でも今は僕を信じてほしい。
並べてみるとそれほどでもない!っていう意見もあるだろう。でも今は僕を信じてほしい。
両側を川に挟まれた長細い島、それがニューヨークのマンハッタン島である。

これ、南北を逆さにするとほぼ月島なのだ。
心の目でニューヨークの地図と見比べる。
心の目でニューヨークの地図と見比べる。
間違いない。
間違いない。
とはいえ月島とニューヨークである。

いわばもんじゃとヒップホップ。その二つに相似性があるなんて、にわかには信じられないだろう。

今回は二つの場所の共通項を集めることで、この説に説得力を持たせていきたいと思っています。
というわけで早速やってきましたニューヨーク。
というわけで早速やってきましたニューヨーク。

ニューヨークの地図を持って月島を歩く

試しにニューヨークのガイドブックを持って月島を歩いてみることにした。

本物のニューヨークに行くには1週間くらい休みをとらないといけないが、月島ならば東京で仕事をしていれば昼休みにでも来られる。北海道あたりに住んでいてもやる気出せば3時間くらいで来られないか。ニューヨークよりもぐっと身近である。日本語も通じるぞ。

僕の説が成り立てば、もはやニューヨークに行く必要すらないことになる。ひみつ道具をいっさい使わない未来の観光である。
へー、ここがマンハッタンかー。
へー、ここがマンハッタンかー。
それでは月島でニューヨーク観光、始めたいと思います。

ソーホー地区

ニューヨークの地図で言うと月島駅を降りたあたりはソーホーと呼ばれる地区である。ニューヨーク・ソーホーを説明したガイドブックには「カースト・アイアン建築が多く残るおしゃれな町並み」と書かれている。

カースト・アイアン建築とは、19世紀にイギリスから伝えられた建築様式で、溶かした鉄の塊を鋳型に流し込んで建物の骨格などを作るやり方なのだとか。

いきなりハードル高い。そんなおしゃれ建築、下町のよさが残るこの町にあるもんか。

そう思って駅前のビルを見上げると。
そこにはカースト・アイアン建築が。
そこにはカースト・アイアン建築が。
この記事に確信を得た瞬間である。
この記事に確信を得た瞬間である。
月島駅を出てすぐ、ニューヨークの地図でいうところのソーホー地区には、なんとカースト・アイアン建築と言っても過言ではない様式の外階段を持つビルが建っていた。そういえば月島駅周辺の茶色をベースにした落ち着きのある街並みも、ニューヨークと言えばニューヨークである。世界をニューヨークかそうでないか、ふたつに分けるとたぶん同じ箱に入るはずだ。

持つべきものは月島に詳しい友人

あと今回のマンハッタンツアーには心強い助っ人を呼んである。
近所に住んでいるライター西村さんである。
近所に住んでいるライター西村さんである。
西村さんは月島の近くに住んでいるだけでなく、以前東京タワーをエッフェル塔だと言い張って観光していたのを見たことがある。これ以上心強い助っ人はいない。
事情を話すとすぐに理解してくれた。持つべきものはものわかりのいい友達である。
事情を話すとすぐに理解してくれた。持つべきものはものわかりのいい友達である。
もちろん西村さんも僕と同じでニューヨークには行ったことがない。正解を知らない二人が力を合わせるわけである。こういう場合あと一人メンバーが加わっても文殊の知恵とは言い難いだろう。どちらかというと船が山に登るパターンである。

「ということは隅田川がイーストリバーってことですよね。」

そんな僕の不安をよそに、西村さんはいきなりノリノリである。そうだ、西村さん地図好きだった。

もうこの観光、誰にも止められない。
なにしろ地図が一致しているのだから仕方がない。
なにしろ地図が一致しているのだから仕方がない。
この上がイーストリバーですよ!
この上がイーストリバーですよ!
実際にはマンハッタン島の方が月島よりも何倍も大きいのだが、2本の川に挟まれてすこし湾曲しながら伸びる島の形や碁盤の目状に整備された町並みなど、見れば見るほど両地区の相似性が認められる。
マンハッタン島から対岸を眺める。
マンハッタン島から対岸を眺める。
5年くらいして写真を見返したら、忘れて当時僕はニューヨークに行ったのかもしれない、ということになるかもしれない。旅の思い出は写真ありきである。ありうる。

ここはニューヨークである。もう一度言って自分を奮い立たせながら続ける。
フロム・ニューヨーク。
フロム・ニューヨーク。
イエローキャブ。
イエローキャブ。
今回は写真にインパクトを持たせるため、以前買ったまま一度も使ったことのなかった魚眼レンズを持ってきた。月島+インパクト=ニューヨーク、という何年かけても答えの出ない式の証明をしていく旅でもある。

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