特集 2013年7月31日

筋肉痛の薬は太陽の塔だった

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筋肉痛の薬と太陽の塔は似てる。

筋肉痛の薬といってもサロンパスなどの貼るタイプではなく、先端がクイっとなってる塗るタイプのもの。 その形状が太陽の塔にそっくりだと気づいてしまったのだ。

どこがどう似てるのか、一つずつ説明していこう。
1985年生まれ札幌市出身。髪がとても硬いため寝癖がなかなか直りにくい体質。そのためよく帽子をかぶっています。

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太陽の塔と筋肉痛の薬の類似性

一つずつ説明していくと言っても、写真を見てもらえば一目瞭然なので、 説明する必要すらないかもしれない。
まずこれが太陽の塔。
まずこれが太陽の塔。
そしてこちらはなんと太陽の塔ではなく、コリを治す薬である。
そしてこちらはなんと太陽の塔ではなく、コリを治す薬である。
かゆみ止めもやはり太陽の塔だ。
かゆみ止めもやはり太陽の塔だ。
人体のイラストに太陽が描かれている。
人体のイラストに太陽が描かれている。
要はこの独特の形が、太陽の塔の形状にそっくりではないかということだ。

試しに互いの中心線を通るカーブを描いてみると、見事に一致する。
驚異のシンクロ率100%。
驚異のシンクロ率100%。

太陽の塔に変身させる

とはいってもこれだけでは納得してもらえないかもしれない。 カーブの一致だけで似てると言うなら、バナナの方がよっぽど似てるだろう。

ただ筋肉痛の薬にはカーブだけではなく、 色の白さとか、佇まいとかそういうのを総合して太陽の塔に似ているような気がするのだが、言葉で説明するのはちょっとむずかしい。

そこでこういうのを用意した。
顔パーツ。
顔パーツ。
腕パーツ。
腕パーツ。
これを使って薬を太陽の塔により近づけてみたい。 そうすればああいう形の薬がものすごく太陽の塔に似ていることが分かるはずだ。

ニューアンメルツヨコヨコの塔

似てなくはない。
似てなくはない。
似てるかもしれない。
似てるかもしれない。
太陽の塔にもある朱色のアクセントが期待できたアンメルツだったが、 模様としては派手だったかもしれない。横幅ももう少し欲しい。

ただ全体的には結構良い線いってる。 やはりこの独特の形がかなり太陽の塔と類似してるからではないだろうか。

かゆみ止めの塔

これはかなり似てる!
これはかなり似てる!
やはりこのカーブが肝か。
やはりこのカーブが肝か。
そういえば痒そうな顔をしている。
そういえば痒そうな顔をしている。
色、形、サイズともかなりいい。もうほとんど太陽の塔公式かゆみ止めといってもいいのでは。太陽の塔かつかゆみ止めという、芸術性と治癒能力が奇跡の融合を果たした究極の一品だ。
太陽の塔だと思った?
太陽の塔だと思った?
残念!かゆみ止めでした!
残念!かゆみ止めでした!

コリの塔

重量感のある佇まい。
重量感のある佇まい。
重戦車型の太陽の塔と言ったところか。
重戦車型の太陽の塔と言ったところか。
これもまたかなり太陽の塔だ。 かゆみ止めのものに比べると奥行きが長い。 岡本太郎が収容人数を重視してデザインしてたらこうなって可能性もある。

なんでも太陽の塔になるわけではない

あの形状の薬は確かに太陽の塔になった。

しかし太陽の塔の顔と手を付けたら、だいたい何でも太陽の塔になるんじゃないのかという疑念もある。 試しに違う形の物に付けてみた。
弾丸のようなムヒ。これに顔と手を付けてみる。
弾丸のようなムヒ。これに顔と手を付けてみる。
あ、意外となっ…なら‥な・ら‥ない!
あ、意外となっ…なら‥な・ら‥ない!
企画を根底から否定する結果にならなくて本当に良かった。
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もっと似せる

クイッと曲がった形状の薬と太陽の塔が似てることは分かってもらえたと 思う。思わないとどうにもならないので思う。

ただある程度似てくると、今度は違いが気になってくるもの。 より完成度高く太陽の塔に
これだけでもかなり太陽の塔だが、
これだけでもかなり太陽の塔だが、
本物と比べるとデザインやサイズの違いが目立つ。
本物と比べるとデザインやサイズの違いが目立つ。
より完成度高く太陽の塔に近づけるにはこの辺りのことも再現したい。

赤いラインを描く

まず太陽の塔の顔の横にある赤いグニョリとしたラインを追加したい。

これをフリーハンドで描く技術はないので、 マスキングテープにデザインしたものをカットして 塗ることにした。
位置とサイズを考慮した入念なデザイン。
位置とサイズを考慮した入念なデザイン。
超自然的な力が働いてガタガタの左右非対称になってしまったが、 そこそこ良いだろう。目指してるのはコピーではないので、 「赤いグニョリとしたもの」という本質を再現するのが重要だからだ。もちろん言い訳だ。
芝生をシートで再現。
芝生をシートで再現。
芝生にデーンそびえ立ってるところも再現したい。これはジオラマ用品に芝生のシートというとても便利な物があったのでそれを使用。
大阪万博を再現したミニチュアセットとして売れる。
大阪万博を再現したミニチュアセットとして売れる。
なかなか良くなった。 後は巨大感を出すための周りの木と空が必要だが、 これは外の景色を利用しよう。

代々木公園が局所的に大阪万博になった

代々木公園に来ました。
代々木公園に来ました。
草に埋もれる太陽の塔。
草に埋もれる太陽の塔。
太陽の塔がある広場の背景を再現するのには実際に広い広場が必要だということで 代々木公園の中央広場にやってきた。普段薬箱で縮こまっている、元かゆみ止めこと太陽の塔も気持ちよさそう。
そのまま置くと地面が映り込んでしまう。
そのまま置くと地面が映り込んでしまう。
さっそくセットして撮影といきたいところだったが、 周りの雑草が割とモジャモジャしててそのまま地面に置いて撮ると映り込んでしまう。

これでは大きく見せることが出来ないので、雑草が写らない角度まで台を斜めにして角度を付けた。
雑草は意外と長いぞ。ぜひ覚えておこう。
雑草は意外と長いぞ。ぜひ覚えておこう。
ただこれでそのまま撮影してみてもうまくいかなかった。
背景がボケてしまい小さいものだと分かってしまう。
背景がボケてしまい小さいものだと分かってしまう。
ピントが手前だけに合ってるので背景がボケてしまい、 距離とスケールが大幅に違うものだと分かる。

これをどうにかするにはピントを出来るだけ全体に合わせるようにして撮影すれば良いらしい。むかし流行ったミニチュア風写真と逆のやり方といえば分かりやすいか。

そうして撮った写真がこれである。
太陽の塔(第2類医薬品)。
太陽の塔(第2類医薬品)。
完全に万博記念公園の太陽の塔である。間違いない。 行って実物を見たことないから断言できる。

そんなちょいちょい自信ないことを言うのはやっぱり誰も付いてきてないんじゃないかという不安の表れなのだが、写真を小さくして見ると不安は一切なくなった。
かゆみ止め
かゆみ止め
太陽の塔
太陽の塔
最早まったく違いが分からない。

いやまったくと言うほどでもないけど、こう幅広い意味でほぼ同じということだ。

さらにボカすとよりいっそう違いが分からないぞ。
かゆみ止め
かゆみ止め
太陽の塔
太陽の塔
当たり前だった。

さらに人類特有の言語能力から錯覚を起こす方法を取ることで より巨大に見せることも出来る。
出来てない。
出来てない。
この辺り、小さい人のフィギュアを買おうと思ったら予想外に高くて手が出なかった事情を踏まえてもらえると助かります。

巨匠のデザインは生活に根付く

かゆみ止めや筋肉痛系の薬は太陽の塔だった。 少なくとも、太陽の塔に最も近い医薬品だった。

いやむしろ太陽の塔がそういう医薬品だったのかもしれない。 本物の太陽の塔は万博終了後長い間内部が未公開になっていたようだが、 その期間中にかゆみ止めになっていたのではないだろうか。
巨大岩石を二つに増やしても効果なし。
巨大岩石を二つに増やしても効果なし。
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