ロマンの木曜日 2013年10月3日
 

銀座でおしゃれなおばあさんを待つ 〜「L'idéal」に密着!

あなたは…!
あなたは…!

「かお、ちっちゃー!」

シャネルの前にいる、ということで足早に向かうと、紘さんはいた。思った以上に小柄でらっしゃる。

(あっ、私いま「ちっちゃ! 背、ちっちゃ! 顔、ちっちゃー!」って思ってる!) とハッとした。完全に芸能人を見たときの感想である。
真ん中が紘さん。歳をかさねた足。だけど、ちゃんと美しい
真ん中が紘さん。歳をかさねた足。だけど、ちゃんと美しい

ドス、きいてなかった

紘さんとMARIさんは「きゃーっ!」という感じで再開。会うのは2度目だというが、その間何回か手紙のやりとりがあったそうだ。さすがペンプレンドといったわきあいあいぶり。

紘さんは声もおだやかで前ページの写真で私ががっつり受け止めてあわあわしていた圧倒的迫力がうそのようである。

声にドスがきいていないという、それだけですでに驚いた。これスケ番に会ったときの驚き方だ。
そして撮影
そして撮影

パワフルは想定内だぞ

紘さんは会うなりリデアルをイギリスに売り込みたいといった話をばばばばばーとMASAさん、MARIさんに話しはじめていた。

ドスは効いていないがこのパワフルさは加減は想像どおりである。いや、若干想像以上か。

そう、お年寄りの女性って紘さんに限らずすごくパワフルな方が多いだろう。

「おばあさん」だと思うとなんとなくゆっくりしたイメージだからか逆にリアルなその世代を見ると普通のテンションでも驚くのかもしれない。

それにしても紘さん、しゃべる、しゃべる。立ちっぱなしで30分以上は楽しいお話をうかがった。ヒノキのシートで作った名刺もいただいた。
そして颯爽と去っていかれた
そして颯爽と去っていかれた
パワーをもらい、その分ぎゅんぎゅんパワーを吸い取られるような、結果プラマイゼロだけどデトックスを感じるふしぎな時間だった。

ファッションを自分につなぎとめる

この日は私のほかにも読者の方がスナップ現場の見学にきていた。やっぱりみんな「このブログ、どうなってんだろう」と思うのだ。

読者のSさんは、お子さんを持ってから「ファッションがどんどん遠くなっていく感じ」がして「着るって難しいな」と思うようになったそうだ。

「たとえば峰不二子みたいな人ってぜんぜん周りにいないじゃないですか。そういう感覚で、ファッションが遠いこと、他人のことみたいになっていく感じがあった」
確かに、ぼんやりしているとおしゃれは自分から遠のいていく。

寝て、おきて、仕事したり家事をしたり。何も見ない、何も聞かない、意思をもって装わない、「生きてるだけ」の生活になってること、私もすごくある。

それが悪いことではないだろう。ぼんやり生きていけるなんて幸せなことだとも思うけど、でもそういうときに同世代のファッションリーダー達よりもシュッとしたおばあちゃん達を見て気持ちが奮う感じってあるのではないか。
そんなことを話しながら、人間が入れる家型のダンボールを運ぶ人を見やって私達はまたかっこいいおばあさんを待ち始めた
そんなことを話しながら、人間が入れる家型のダンボールを運ぶ人を見やって私達はまたかっこいいおばあさんを待ち始めた

おばあさん、シニア、お年寄り

最初、記事のタイトルについて、「銀座でおしゃれなおばあさんを待つ」で良いかどうか迷った。

「おばあさん」でいいのかな、と。

“シニア”の方がいいだろうか、いや”お年寄り”? うーん。

リデアルでは60歳以上の女性が掲載の対象だ。みなさん写真にはお名前と一緒に年齢も掲載されている。年齢、聞きづらくないですかとMARIさんに聞くと「意外に大丈夫ですよ、“60歳以上の方を掲載しているので”と遠慮して伺うようにしていますけど、気軽にこたえてくださるんです」ということだった。
かわいらしい…
かわいらしい…
この話を聞いて、ああ、おばあさんと呼んでもいいのかなと思ったのだ。

おばあさんという言葉はネガティブな言葉じゃないだろう。歳をとるとおばあさんになる。当たり前のことである。人の素敵さにかかわるのはそこじゃないはずだ。

この日は日が落ちるぎりぎりまで銀座でおばあさんを待った。新しい方には出会えなかった。

でも私はなんだかうきうきして、その浮かれようといったら松屋の地下でハロウィン用のかざりクッキーを1500円出して買って帰るほどであった。

よし、うちの母と祖母も銀座に投入しよう

週末ごとに待って、きたー! と思った方に声をかけて、撮影させてもらえるのは2〜3割。 聞くだけで心の折れる作業である。

でも、手ごたえはとんでもなく大きいのだ。自分よりもずっと年齢の上の方に写真を撮らせてもらえるってそれだけで嬉しいしすごいことだ。

我が家が誇る2大おばあさん、我が母や祖母もリデアルに載らないかな。うん、載るのらないは置いておいて、一緒にでかけたいなと思います。
松屋銀座の脇の自販機がインベーダー風にお茶押し
松屋銀座の脇の自販機がインベーダー風にお茶押し

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